進化したテスラドライバーを搭載
beyerdynamicからリケーブルにも新対応の最上位ヘッドホン「T1 2nd Generation」
ティアックは、独beyerdynamicのヘッドホン最上位機「T1」をさらにグレードアップ。「T1 2nd Generation」として発売する。世界に先行し、8月下旬に日本で発売される。価格はオープンだが、13万円前後での販売が予想される。
セミオープン型のヘッドホン。同ブランドの特徴である、テスラドライバーをさらに強化したヘッドホンとなる。現行のT1は2009年に発売されたが、本機はその品質をさらに高めた。
テスラテクノロジーでは、従来通り600Ωのトランスデューサーを採用。ただしフィルターを加えるなど様々な改良を加えており、高域における不要な共鳴を可能な限り抑制し、さらにパワフルで正確な低域再生が行えるよう、テスラドライバーを改善した。
またバッフル形状も抜本的に見直した。同ブランドの開発責任者であるMario Gebhardt氏は、「ドライバーをバッフルにマウントする位置や角度も変えている」と説明。「これによってパーツがより正確な動きをするようにすることで、共振ノイズの発生を極限まで抑えた」と言葉を続けた。
ケーブルは着脱式で、リケーブルに対応。同梱のアンバランスケーブルは長さ3mのストレートタイプで、テキスタイルコーティングが施されている。導体には7N OCC線を採用。また別売りで4pin XLRバランスケーブルも用意される。バランスケーブルもストレート型で長さは3m。なお、別売りバランスケーブルは1ヶ月後に販売される予定だという。
装着感も高めた。イヤークッションには、ホローファイバー繊維を採用したソフトベロア製のイヤークッションを採用。ヘッドバンド部は、従来のT1は本革だったが、汚れやすく耐久性に乏しいといった問題があったため、2nd Generationでは高品質なプロテイン加工が施された柔軟な合皮を採用した。この合皮は日本製だという。
ケースはファブリック素材のセミハードケース。従来のT1のアルミ製ケースに比べて軽く、可搬性に優れているという。
製品はドイツ製のハンドメイド。5年保証が付いている。
周波数特性は5Hz〜50kHzで、インピーダンスは前述のように600Ω。全高調波歪率は0.05%以下(1mW/500Hz)で、最大許容入力が300mW。SPLは102dB(1mW/500Hz)で、最大SPLは126dB(300mW/500Hz)。
■UD-503とのバランス接続用変換ケーブルも
さらに、ティアックのUD-503との接続用に変換ケーブルも9月に発売する予定。バランス伝送用 TRS(アンプ側)→XLR 4極(ヘッドホン側)変換ケーブルで、型番は未定。価格は12,000円(税抜)。オヤイデ電気秋葉原店、オヤイデオンラインショップで販売される。
導体はオヤイデ独自の102sscで、特殊素材のソフトウレタンシースを採用。柔軟性にも優れている。また銀メッキ編祖シールドを採用し、ハンダはオヤイデのオーディオ用無鉛銀ハンダ「SS-47」を使用する。
■本来はIFAで発表予定だった製品を世界に先駆けて日本で発表、発売
前述のように、本機は他国に先駆けて日本で発売される。本来は9月に開幕するIFAでの全世界同時発表を予定していたが、それに先駆けて日本だけで発表を行い、さらにはIFA開幕よりも早く発売も開始する。発表会に駆けつけたアジアパシフィックインド地域のシニア・デベロップメント・マネージャーのAnia Yates氏は、「日本はT1が世界で一番売れている国でもある。その感謝の気持ちを込めて日本で一番最初に発表した」と、その理由を語った。
Mario Gebhardt氏は、従来のT1から今回の2nd Generationへの進化ポイントは大きく2点あるとコメント。そのひとつが低音で、「T1では低音が弱いという声もあった。ただ、単純に低音をブーストするのではなく、ソリッドでバランスのとれたサウンドになるようにした」と説明。「楽器ひとつひとつがウォームに聴こえるようにしている」とした。
そしてもう一点が高域の改良。ただしこちらも、「T1よりさらに高音を聴かせたい、あるいは抑えたいというのではなく、より適切な高音の聴かせ方を追求した」という。
また、ヘッドバンド部の素材を本革から合皮へと変更した点についてMario Gebhardt氏は「合皮の製作レベルも進化しており、汚れにくく、かつ、よりリアルなタッチのものを見つけられた。合皮というといいイメージがないかもしれないが、非常によい素材を発見できた」とコメント。この合皮は実は日本の企業が開発したものであることも明かし、T1の進化には日本の技術も関与していると述べた。
セミオープン型のヘッドホン。同ブランドの特徴である、テスラドライバーをさらに強化したヘッドホンとなる。現行のT1は2009年に発売されたが、本機はその品質をさらに高めた。
テスラテクノロジーでは、従来通り600Ωのトランスデューサーを採用。ただしフィルターを加えるなど様々な改良を加えており、高域における不要な共鳴を可能な限り抑制し、さらにパワフルで正確な低域再生が行えるよう、テスラドライバーを改善した。
またバッフル形状も抜本的に見直した。同ブランドの開発責任者であるMario Gebhardt氏は、「ドライバーをバッフルにマウントする位置や角度も変えている」と説明。「これによってパーツがより正確な動きをするようにすることで、共振ノイズの発生を極限まで抑えた」と言葉を続けた。
ケーブルは着脱式で、リケーブルに対応。同梱のアンバランスケーブルは長さ3mのストレートタイプで、テキスタイルコーティングが施されている。導体には7N OCC線を採用。また別売りで4pin XLRバランスケーブルも用意される。バランスケーブルもストレート型で長さは3m。なお、別売りバランスケーブルは1ヶ月後に販売される予定だという。
装着感も高めた。イヤークッションには、ホローファイバー繊維を採用したソフトベロア製のイヤークッションを採用。ヘッドバンド部は、従来のT1は本革だったが、汚れやすく耐久性に乏しいといった問題があったため、2nd Generationでは高品質なプロテイン加工が施された柔軟な合皮を採用した。この合皮は日本製だという。
ケースはファブリック素材のセミハードケース。従来のT1のアルミ製ケースに比べて軽く、可搬性に優れているという。
製品はドイツ製のハンドメイド。5年保証が付いている。
周波数特性は5Hz〜50kHzで、インピーダンスは前述のように600Ω。全高調波歪率は0.05%以下(1mW/500Hz)で、最大許容入力が300mW。SPLは102dB(1mW/500Hz)で、最大SPLは126dB(300mW/500Hz)。
■UD-503とのバランス接続用変換ケーブルも
さらに、ティアックのUD-503との接続用に変換ケーブルも9月に発売する予定。バランス伝送用 TRS(アンプ側)→XLR 4極(ヘッドホン側)変換ケーブルで、型番は未定。価格は12,000円(税抜)。オヤイデ電気秋葉原店、オヤイデオンラインショップで販売される。
導体はオヤイデ独自の102sscで、特殊素材のソフトウレタンシースを採用。柔軟性にも優れている。また銀メッキ編祖シールドを採用し、ハンダはオヤイデのオーディオ用無鉛銀ハンダ「SS-47」を使用する。
■本来はIFAで発表予定だった製品を世界に先駆けて日本で発表、発売
前述のように、本機は他国に先駆けて日本で発売される。本来は9月に開幕するIFAでの全世界同時発表を予定していたが、それに先駆けて日本だけで発表を行い、さらにはIFA開幕よりも早く発売も開始する。発表会に駆けつけたアジアパシフィックインド地域のシニア・デベロップメント・マネージャーのAnia Yates氏は、「日本はT1が世界で一番売れている国でもある。その感謝の気持ちを込めて日本で一番最初に発表した」と、その理由を語った。
Mario Gebhardt氏は、従来のT1から今回の2nd Generationへの進化ポイントは大きく2点あるとコメント。そのひとつが低音で、「T1では低音が弱いという声もあった。ただ、単純に低音をブーストするのではなく、ソリッドでバランスのとれたサウンドになるようにした」と説明。「楽器ひとつひとつがウォームに聴こえるようにしている」とした。
そしてもう一点が高域の改良。ただしこちらも、「T1よりさらに高音を聴かせたい、あるいは抑えたいというのではなく、より適切な高音の聴かせ方を追求した」という。
また、ヘッドバンド部の素材を本革から合皮へと変更した点についてMario Gebhardt氏は「合皮の製作レベルも進化しており、汚れにくく、かつ、よりリアルなタッチのものを見つけられた。合皮というといいイメージがないかもしれないが、非常によい素材を発見できた」とコメント。この合皮は実は日本の企業が開発したものであることも明かし、T1の進化には日本の技術も関与していると述べた。
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