他とは異なるアメリカの住宅事情
<CES>アキュフェーズ、北米では“駆動力”アピール。最高峰プリ「C-3850」などデモ
アメリカ・ラスベガスで開催中の2016 International CESでは、現地時間1月6日より一般ブースの開放がスタートした。ハイエンドオーディオブランドが数多く展示されているVenetian Suiteでは、日本でもお馴染みであるオーディオファン垂涎のブランドがブースを構えている。
日本を代表するオーディオブランド、アキュフェーズは現地のディストリビューターであるAXISS USAのブースに出展。日本はもちろんのことヨーロッパでも極めて高い評価を獲得するアキュフェーズだが、ここアメリカでの評価は他の地域とは少々異なっているようだ。それには広大な国土を持つアメリカならではの住宅事情が関係する。
同社の海外部門を担当する戸塚氏は「世界的にみても恵まれた住宅環境を持つアメリカのユーザーの皆様が第一に求めるのは、なによりもまずパワーということが多い傾向にあります。ですので必然的に出力のワット数を気にされる方が多いのですが、実際のところ駆動力というのはワット数だけで決まるものではありません。まずはこの部分をご理解いただくというのが、北米市場の難しいところですね」と語る。驚異的な出力をアピールするハイエンドブランドが多いなかでの製品アピールは一筋縄では行かないようだ。
そうした事情もあってか、アキュフェーズが用意しているスピーカーは少々特徴的だ。今回のデモに使用しているのは、日本では取り扱いのないドイツのスピーカーブランド、ガウダーアコースティックの「BERLINA RC 7 MKII」というモデル。セラミック振動版とダイアモンド・ドライブ・ユニットを採用した世界的にも「鳴らしにくい」と言われるこのスピーカーを、アキュフェーズの最高峰プリアンプ「C-3850」と最新パワーアンプ「P-7300」を用いてドライブするデモを行っている。
また、ホテルのスイート・ルームの一室という極めてアメリカのリビングルームに近い環境で理想的なサウンドを鳴らすべく、デジタルヴォイシングイコライザー「DG-58」を使用しているのも印象的だ。日本やヨーロッパと大きく異なるアメリカの住環境ではあるものの、同社のハイレベルな補正技術を駆使したDG-58は、少しずつ注目を集め始めているようだ。
アキュフェーズ製品に共通する細部までこだわり抜かれた精巧な作りと高い技術力は、CES会場内で見られるオーディオ機器の中でもトップクラスであることは間違いない。世界に目を向ければ「ウルトラハイエンド」と言われるアキュフェーズだが、決してそのスタンスを変えることなく、日本ブランドだからこその真摯なものづくりを貫いている。
日本を代表するオーディオブランド、アキュフェーズは現地のディストリビューターであるAXISS USAのブースに出展。日本はもちろんのことヨーロッパでも極めて高い評価を獲得するアキュフェーズだが、ここアメリカでの評価は他の地域とは少々異なっているようだ。それには広大な国土を持つアメリカならではの住宅事情が関係する。
同社の海外部門を担当する戸塚氏は「世界的にみても恵まれた住宅環境を持つアメリカのユーザーの皆様が第一に求めるのは、なによりもまずパワーということが多い傾向にあります。ですので必然的に出力のワット数を気にされる方が多いのですが、実際のところ駆動力というのはワット数だけで決まるものではありません。まずはこの部分をご理解いただくというのが、北米市場の難しいところですね」と語る。驚異的な出力をアピールするハイエンドブランドが多いなかでの製品アピールは一筋縄では行かないようだ。
そうした事情もあってか、アキュフェーズが用意しているスピーカーは少々特徴的だ。今回のデモに使用しているのは、日本では取り扱いのないドイツのスピーカーブランド、ガウダーアコースティックの「BERLINA RC 7 MKII」というモデル。セラミック振動版とダイアモンド・ドライブ・ユニットを採用した世界的にも「鳴らしにくい」と言われるこのスピーカーを、アキュフェーズの最高峰プリアンプ「C-3850」と最新パワーアンプ「P-7300」を用いてドライブするデモを行っている。
また、ホテルのスイート・ルームの一室という極めてアメリカのリビングルームに近い環境で理想的なサウンドを鳴らすべく、デジタルヴォイシングイコライザー「DG-58」を使用しているのも印象的だ。日本やヨーロッパと大きく異なるアメリカの住環境ではあるものの、同社のハイレベルな補正技術を駆使したDG-58は、少しずつ注目を集め始めているようだ。
アキュフェーズ製品に共通する細部までこだわり抜かれた精巧な作りと高い技術力は、CES会場内で見られるオーディオ機器の中でもトップクラスであることは間違いない。世界に目を向ければ「ウルトラハイエンド」と言われるアキュフェーズだが、決してそのスタンスを変えることなく、日本ブランドだからこその真摯なものづくりを貫いている。