大容量カスタム電源トランス搭載
エソテリック、全段L/R独立デュアルモノ構成の旗艦プリメイン「Grandioso F1」
エソテリック(株)は、同社製オーディオコンポーネントのフラグシップである“Grandioso”シリーズの新モデルとして、プリメインアンプの最上位機「Grandioso F1」を9月20日に発売する。価格は200万円(税抜)。
“Grandioso”シリーズはこれまで、SACDトランスポート、D/Aコンバーター、プリアンプ、モノラル・パワーアンプ、ステレオ・パワーアンプをラインナップ。ここに一体型SACDプレーヤーである「Grandioso K1」と、プリメインアンプ「Grandioso F1」が加わる。本記事では、Grandioso F1について紹介する。
本機は、大容量のカスタム電源トランスを搭載し、出力30W+30W(8Ω)/60W+60W(4Ω)を確保するモデル。プリアンプからパワーアンプ最終段まで、全段L/R独立のデュアルモノラル構成を投入している。エソテリックの一体型アンプとしては過去最大級の物量を投入した回路構成とのことで、音質とチャンネルセパレーションの向上を図った。
プリアンプ部には、「Grandioso C1」の流れを汲むフルバランス構成のプリアンプを搭載する。プリ部の入力端子は、S-LINK Analog(XLR)×1、RCA×3、PHONO(MM/MC切替)専用RCA×1、XLR×2を装備している。
なお、S-LINK Analogは、エソテリック独自の伝送方式。2016年9月時点では、本機と同時発表された「Grandioso K1」にのみ搭載されている。送り手側のHCLDバッファー回路の性能を活かした電流伝送方式で、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくく、信号をピュアに力強く伝送できるとしている。接続には一般的なXLRバランスケーブルを使用する。
MM/MC対応のフォノイコは、L/R独立電源・独立回路のデュアルモノ・フォイコライザーを搭載している。加えて、高インピーダンスのハイエンドヘッドホンも駆動できるヘッドホンアンプも内蔵する。
またボリューム部には、L/R、正/負ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリューム「QVCS」方式を採用。また、オーディオ基板からボリューム素子への配線をなくすことで、オーディオ信号経路を大幅に短縮し、音質劣化と歪みを抑えられるようにしている。
ボリューム、セレクターは、VRDSドライブメカの構想を応用したペアリング方式を採用しており、滑らかでアナログライクな操作感を狙っている。ノブはアルミ無垢材から削り出しで製作している。
トーンコントロールはTREBLE/MIDDLE/BASSの3バンドで、各バンド4回路(L/R、正/ 負)のデュアルモノ・バランス回路で構成する。TREBLEとBASSは、可変帯域を通常よりも高域/低域(14kHz / 63Hz)にシフトすることで、ソース本来の音色を大きく損なわない繊細な調整が行えるとしている。電子制御により、最大±12dBで0.5dBステップの精密なコントロールに対応する。
パワーアンプ部には、専用MOSFET「ESOTERIC MODEL 200」を採用し、新規設計のパラレル・プッシュプルClass Aパワーアンプ回路を投入。このESOTERIC MODEL 200は、シリコンカーバイドを使ったパワーアンプ出力段専用MOSFETデバイスで、新日本無線とのコラボで開発されたもの。
ESOTERIC MODEL 200は、一般的なシリコンデバイスと比較し、低容量・低損失を実現するとのことで、瞬間最大150A・連続78Aという電流許容特性を確保している。立ち上がりの早い大電流を制御することで、低域の駆動能力を高めた。また、過度応答特性を大幅に改善しており、高域の付帯音も抑えられるようにした。
また、パワーアンプの前段をバランス化することで、低インピーダンスでクリーンな増幅を図り、聴感上のダイナミックレンジをより高められるように配慮している。
さらに電源部には、コアサイズ1,000VAの大型カスタム・トロイダル電源トランスを搭載。素材からコアサイズ、マウント方法に至るまで、エソテリックのノウハウを集結したカスタム仕様としている。ブロックコンデンサーも、チャンネルあたり10,000μF×4本のデュアルモノ構成を採用。配線は極太ケーブルをボルトで接続し、低インピーダンス化を徹底している。
8本のバスバーは、1.0mmの肉厚な高純度OFC素材を贅沢に使用。スピーカー出力部には機械接点を持たないMOSFETスイッチを採用するなど、低インピーダンス化で駆動能力を高めた。
ゲインは、プリ部が24.5dBで、パワー部が29dB。スピーカー出力は1系統を装備する。
本体サイズは445W×191H×470Dmm。シャーシは堅牢な内部構造体で各回路ブロックを専用コンパートメント化し、立体配置する「3Dオプティマイズド・シャーシ」を採用している。
【問い合わせ先】
エソテリック AVお客様相談室
TEL/0570-000-701
“Grandioso”シリーズはこれまで、SACDトランスポート、D/Aコンバーター、プリアンプ、モノラル・パワーアンプ、ステレオ・パワーアンプをラインナップ。ここに一体型SACDプレーヤーである「Grandioso K1」と、プリメインアンプ「Grandioso F1」が加わる。本記事では、Grandioso F1について紹介する。
本機は、大容量のカスタム電源トランスを搭載し、出力30W+30W(8Ω)/60W+60W(4Ω)を確保するモデル。プリアンプからパワーアンプ最終段まで、全段L/R独立のデュアルモノラル構成を投入している。エソテリックの一体型アンプとしては過去最大級の物量を投入した回路構成とのことで、音質とチャンネルセパレーションの向上を図った。
プリアンプ部には、「Grandioso C1」の流れを汲むフルバランス構成のプリアンプを搭載する。プリ部の入力端子は、S-LINK Analog(XLR)×1、RCA×3、PHONO(MM/MC切替)専用RCA×1、XLR×2を装備している。
なお、S-LINK Analogは、エソテリック独自の伝送方式。2016年9月時点では、本機と同時発表された「Grandioso K1」にのみ搭載されている。送り手側のHCLDバッファー回路の性能を活かした電流伝送方式で、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくく、信号をピュアに力強く伝送できるとしている。接続には一般的なXLRバランスケーブルを使用する。
MM/MC対応のフォノイコは、L/R独立電源・独立回路のデュアルモノ・フォイコライザーを搭載している。加えて、高インピーダンスのハイエンドヘッドホンも駆動できるヘッドホンアンプも内蔵する。
またボリューム部には、L/R、正/負ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリューム「QVCS」方式を採用。また、オーディオ基板からボリューム素子への配線をなくすことで、オーディオ信号経路を大幅に短縮し、音質劣化と歪みを抑えられるようにしている。
ボリューム、セレクターは、VRDSドライブメカの構想を応用したペアリング方式を採用しており、滑らかでアナログライクな操作感を狙っている。ノブはアルミ無垢材から削り出しで製作している。
トーンコントロールはTREBLE/MIDDLE/BASSの3バンドで、各バンド4回路(L/R、正/ 負)のデュアルモノ・バランス回路で構成する。TREBLEとBASSは、可変帯域を通常よりも高域/低域(14kHz / 63Hz)にシフトすることで、ソース本来の音色を大きく損なわない繊細な調整が行えるとしている。電子制御により、最大±12dBで0.5dBステップの精密なコントロールに対応する。
パワーアンプ部には、専用MOSFET「ESOTERIC MODEL 200」を採用し、新規設計のパラレル・プッシュプルClass Aパワーアンプ回路を投入。このESOTERIC MODEL 200は、シリコンカーバイドを使ったパワーアンプ出力段専用MOSFETデバイスで、新日本無線とのコラボで開発されたもの。
ESOTERIC MODEL 200は、一般的なシリコンデバイスと比較し、低容量・低損失を実現するとのことで、瞬間最大150A・連続78Aという電流許容特性を確保している。立ち上がりの早い大電流を制御することで、低域の駆動能力を高めた。また、過度応答特性を大幅に改善しており、高域の付帯音も抑えられるようにした。
また、パワーアンプの前段をバランス化することで、低インピーダンスでクリーンな増幅を図り、聴感上のダイナミックレンジをより高められるように配慮している。
さらに電源部には、コアサイズ1,000VAの大型カスタム・トロイダル電源トランスを搭載。素材からコアサイズ、マウント方法に至るまで、エソテリックのノウハウを集結したカスタム仕様としている。ブロックコンデンサーも、チャンネルあたり10,000μF×4本のデュアルモノ構成を採用。配線は極太ケーブルをボルトで接続し、低インピーダンス化を徹底している。
8本のバスバーは、1.0mmの肉厚な高純度OFC素材を贅沢に使用。スピーカー出力部には機械接点を持たないMOSFETスイッチを採用するなど、低インピーダンス化で駆動能力を高めた。
ゲインは、プリ部が24.5dBで、パワー部が29dB。スピーカー出力は1系統を装備する。
本体サイズは445W×191H×470Dmm。シャーシは堅牢な内部構造体で各回路ブロックを専用コンパートメント化し、立体配置する「3Dオプティマイズド・シャーシ」を採用している。
【問い合わせ先】
エソテリック AVお客様相談室
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