ステラ/ゼファン、新製品試聴会を開催
TechDASの超弩級ターンテーブル「Air Force Zero」は’17年秋登場。エントリー機「IV」も予告
ステラとゼファンは5日、同社が手がける2016年〜2017年の最新製品を一堂に集めた試聴会を、東京・有楽町で開催した。
試聴会にはステラが企画・開発を行うTechDAS、ステラやゼファンが輸入を行っているVIVID Audio、CH Precision、Constellation Audio、MARTENなどの各製品が集結。各ブランドの最新製品で構築された最上級の「デジタルシステム」と「アナログシステム」を用意して、ハイレゾからアナログまで再生デモンストレーションを行った。
アナログシステムの核となったのは、TechDACの超弩級ターンテーブル「Air Force One Premium」だ。2016年秋に発表された最新モデルで、これまでのシリーズ最上位だった「Air Force One」をさらに進化させたというモデル。価格は11,000,000円/チタン・アッパープラッター仕様(税抜)。
最大の特徴であるエアサスペンションをさらに強化、エアコンデンサー容量を従来機の2倍に拡大した。エアサスペンションの動作状況を知らせるインジケーターも新たに装備。電源部の強化や、シャーシを構成するアルミを表面研磨による光沢仕上げとしたことも従来機からの変更点だ。
試聴では標準仕様のひとつであるチタン製アッパープラッターと共に、試作品のタングステン製アッパープラッターも登場。聴き比べも行われた。タングステンは非常に比重が大きいことが特長だが、希少かつ加工も難しいため非常に高価になり、標準ラインナップになるかは検討中と紹介されていた。
組み合わされたトーンアームは、スウェーデンのブランド SATの「SAT Pickup Arm」。非常に精密な設計および加工が施されており、かつ同ブランドを手がけるマーク・ゴメス氏が1本1本調整を行うため、年間で20本程度しか製造できないという。価格は4,400,000円(税抜)。
アナログレコードの試聴は、(株)ステラの会長でありTechDACの「Air Force」シリーズの開発を自ら手がける西川英章氏が自ら進行。同氏は「Air Force One Premium」のさらなる上位に位置する超弩級アナログターンテーブル「Air Force Zero」が開発中であることも明かした。本機のために3相12ポールというやはり超弩級のモーターを設計、現在試作中とのこと。今年秋開催の東京インターナショナルオーディオショウでは披露できるのではと語っていた。
さらに「もうひとつのチャレンジ」として、シリーズで最もリーズナブルなモデルとなる「Air Force IV」も登場予定であることを明言した。
アナログシステムには他にも、CH Precision最新のフォノイコライザー「P1」(¥4,000,000/税抜)、スウェーデンのハイエンドスピーカーブランド MARTENの「COLTRANE 3」(¥13,000,000/ペア・税抜)などの最新モデルが用いられていた。
デジタルシステムのメインとなったのは、3筐体からなるD/Aコンバーター「C1 mono」(¥8,600,000/税抜)。通常のC1をベースとしたデジタル処理部と、L/Rで完全にセパレートされたD/Aコンバーター(片chで1筐体)という3筐体で構成されている。
C1 mono自体が、デジタル処理部にUSB入力やLAN入力を搭載可能(オプション)で、32bit PCMや5.6MHz DSDの再生に対応。今年中には、11.2MHzに対応するアップデートも実施されるという。
試聴ではSACDトランスポート「D1」と組み合わせたデモも実施。その際には、こちらも最新製品となる10MHzマスタークロック「T1」によって、D1とC1 monoを同期させた場合の比較試聴も行われた。
デジタルシステムで用いられたスピーカーは、2016年9月の東京インターナショナルオーディオショウで初披露となったVIVID Audio「GIYA G1 SPIRIT」(¥9,000,000/ペア・税抜)。同社の旗艦機「GIYA G1」をさらに改良したというモデルで、ネットワークを外付けとすることで筐体内のポートを延長。新開発ウーファーの搭載やエンクロージャーの再設計なども行っている。
初披露時は外付けのネットワークが試作仕様だったが、今回は製品版が用意されていた。サランネットも、今回はブラック仕様のものが用いられていた。
そのほか、独STROMTANKのバッテリー駆動クリーン電源「STROMTANK S 5000」(¥5,500,000/税抜)や、Constellation Audioのパワーアンプ「CENTAUR II」(¥6,900,000/税抜)なども登場した。
■「Air Force One Premium」はすでに数十台が予約済み
試聴会にて西川氏は、TechDAS「Air Force One Premium」が2016年末の発売以降、すでに数十台の予約が入っており、第2ロットの生産も開始していると紹介。TechDASのアナログプレーヤーが世界で高い評価を得ていることをアピールした。
また、世界のハイエンドオーディオ市場の現状についても言及。中国を含むアジア圏は引き続き活況を呈しているものの、欧米・日本など先進諸国では苦戦が続いているとした。またその理由として、投資会社による中小オーディオブランドの買収が利益至上の傾向を生み、オーディオの衰退を招いている面があると述べていた。
こうした状況に対して、「素晴らしいソフトが登場すればハードも追いついてくる」とうい考えの元、オリジナルのレコード販売にも引き続き力を入れていくとした。
試聴会にはステラが企画・開発を行うTechDAS、ステラやゼファンが輸入を行っているVIVID Audio、CH Precision、Constellation Audio、MARTENなどの各製品が集結。各ブランドの最新製品で構築された最上級の「デジタルシステム」と「アナログシステム」を用意して、ハイレゾからアナログまで再生デモンストレーションを行った。
アナログシステムの核となったのは、TechDACの超弩級ターンテーブル「Air Force One Premium」だ。2016年秋に発表された最新モデルで、これまでのシリーズ最上位だった「Air Force One」をさらに進化させたというモデル。価格は11,000,000円/チタン・アッパープラッター仕様(税抜)。
最大の特徴であるエアサスペンションをさらに強化、エアコンデンサー容量を従来機の2倍に拡大した。エアサスペンションの動作状況を知らせるインジケーターも新たに装備。電源部の強化や、シャーシを構成するアルミを表面研磨による光沢仕上げとしたことも従来機からの変更点だ。
試聴では標準仕様のひとつであるチタン製アッパープラッターと共に、試作品のタングステン製アッパープラッターも登場。聴き比べも行われた。タングステンは非常に比重が大きいことが特長だが、希少かつ加工も難しいため非常に高価になり、標準ラインナップになるかは検討中と紹介されていた。
組み合わされたトーンアームは、スウェーデンのブランド SATの「SAT Pickup Arm」。非常に精密な設計および加工が施されており、かつ同ブランドを手がけるマーク・ゴメス氏が1本1本調整を行うため、年間で20本程度しか製造できないという。価格は4,400,000円(税抜)。
アナログレコードの試聴は、(株)ステラの会長でありTechDACの「Air Force」シリーズの開発を自ら手がける西川英章氏が自ら進行。同氏は「Air Force One Premium」のさらなる上位に位置する超弩級アナログターンテーブル「Air Force Zero」が開発中であることも明かした。本機のために3相12ポールというやはり超弩級のモーターを設計、現在試作中とのこと。今年秋開催の東京インターナショナルオーディオショウでは披露できるのではと語っていた。
さらに「もうひとつのチャレンジ」として、シリーズで最もリーズナブルなモデルとなる「Air Force IV」も登場予定であることを明言した。
アナログシステムには他にも、CH Precision最新のフォノイコライザー「P1」(¥4,000,000/税抜)、スウェーデンのハイエンドスピーカーブランド MARTENの「COLTRANE 3」(¥13,000,000/ペア・税抜)などの最新モデルが用いられていた。
デジタルシステムのメインとなったのは、3筐体からなるD/Aコンバーター「C1 mono」(¥8,600,000/税抜)。通常のC1をベースとしたデジタル処理部と、L/Rで完全にセパレートされたD/Aコンバーター(片chで1筐体)という3筐体で構成されている。
C1 mono自体が、デジタル処理部にUSB入力やLAN入力を搭載可能(オプション)で、32bit PCMや5.6MHz DSDの再生に対応。今年中には、11.2MHzに対応するアップデートも実施されるという。
試聴ではSACDトランスポート「D1」と組み合わせたデモも実施。その際には、こちらも最新製品となる10MHzマスタークロック「T1」によって、D1とC1 monoを同期させた場合の比較試聴も行われた。
デジタルシステムで用いられたスピーカーは、2016年9月の東京インターナショナルオーディオショウで初披露となったVIVID Audio「GIYA G1 SPIRIT」(¥9,000,000/ペア・税抜)。同社の旗艦機「GIYA G1」をさらに改良したというモデルで、ネットワークを外付けとすることで筐体内のポートを延長。新開発ウーファーの搭載やエンクロージャーの再設計なども行っている。
初披露時は外付けのネットワークが試作仕様だったが、今回は製品版が用意されていた。サランネットも、今回はブラック仕様のものが用いられていた。
そのほか、独STROMTANKのバッテリー駆動クリーン電源「STROMTANK S 5000」(¥5,500,000/税抜)や、Constellation Audioのパワーアンプ「CENTAUR II」(¥6,900,000/税抜)なども登場した。
■「Air Force One Premium」はすでに数十台が予約済み
試聴会にて西川氏は、TechDAS「Air Force One Premium」が2016年末の発売以降、すでに数十台の予約が入っており、第2ロットの生産も開始していると紹介。TechDASのアナログプレーヤーが世界で高い評価を得ていることをアピールした。
また、世界のハイエンドオーディオ市場の現状についても言及。中国を含むアジア圏は引き続き活況を呈しているものの、欧米・日本など先進諸国では苦戦が続いているとした。またその理由として、投資会社による中小オーディオブランドの買収が利益至上の傾向を生み、オーディオの衰退を招いている面があると述べていた。
こうした状況に対して、「素晴らしいソフトが登場すればハードも追いついてくる」とうい考えの元、オリジナルのレコード販売にも引き続き力を入れていくとした。
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