最新ファームで非DoPによるDSD256再生に対応

<HIGH END>DELA、オーディオ用のCDドライブとSSDドライブを参考出展

公開日 2017/05/19 13:32 編集部:小澤貴信
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独ミュンヘンで開催中の「HIGH END 2017」にて、メルコシンクレッツはDELA(欧州でのブランド名は「MELCO」)のミュージックライブラリー「N1Z/2」「N1A/2」など最新モデルを出展。また、DELAとの組み合わせを想定したCDドライブと、外付けSSDドライブを参考出展した。

参考出展されたCDドライブとSSDドライブの試作機

ミュージックライブラリー「HA-N1ZS20/2」

CDドライブは、DELAにおけるCDリッピングはもちろんCD再生を行うことも前提に試作されたもの。外付けSSDドライブはDELAへの増設を念頭に置いたもので、内部には「HA-N1ZS20/2」と同様のオーディオ用SSDが搭載された。

DELAと組み合わせた際の収まりの良さを考えて、サイズは横幅がN1Z/2のちょうど半分、縦の長さはN1Z/2と同じになっている。また、オーディオ再生用としての音質面、およびオーディオ機器と並べて置いたさえの見栄えも考慮した堅牢な筐体が用いられている。

それぞれオーディオ用途を考慮した設計が行われている

ただ、いずれも試作機で「今回の出展における反応を見て、仕様はもちろん、実際に製品化を行うかも含めて検討していきたい」とのことだった。

ブースでは、6月1日に正式リリース予定の最新ファームウェアも公開。最新ファームウェアでは、欧州向けにTIDALおよびQuboz(いずれも日本では未導入)に対応。KazooやLumin AppといったOpenHome対応アプリを使って、DELA上でTIDALとQubozを再生できるようなる。

また本ファームウェアにて、3月末に提供されたβ版ファームウェアで実現したDSD512(22.6MHz)再生、およびDSDにDoPマーカーをつけずに再生する「メルコ・マーカーレスDSD」にも正式対応する。

メルコ・マーカーレスDSDへの対応により、11.2MHz DSDがDoPでは再生できない(ASIOネイティブのみで11.2MHz DSDが再生できる)USB-DACとの組み合わせにおいても、11.2MHz DSDを再生可能になる。DoPで11.2MHz DSD再生ができるUSB-DACは限られており、今回の対応により、より幅広いUSB-DACとの組みあわせで11.2MHz DSD再生が楽しめるようになる。

ちなみに本機能への対応は、DELAとUSB-DACを接続しての再生する(DELAをレンダラーとして用いる)際の再生ソフトウェアの刷新によって実現したもので、これにより再生音質の向上も実現したという。なお、旧来の再生ソフトも「クラシックレンダラー」というかたちで切り替え可能な状態で残されており、新旧ソフトウェアの聴き比べも可能だという


また、DELA本体のみで音楽データをシャッフル再生する機能にも新たに対応した。シャッフル再生は一見シンプルに見えるが、大量の曲からシャッフルする場合、操作アプリ上で指示することは非常に難しいとのこと。今回、DELA本体の対応によって内蔵する全曲からのシャッフル再生も容易になったのだという。

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