独自のNCV-R振動板を採用

DIATONE、ブランド70周年記念のブックシェルフスピーカー。9月29日発売、60万円/本

公開日 2017/08/21 12:11 編集部:川田菜月
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三菱電機エンジニアリングは、DIATONEブランドより、ハイレゾ対応のブックシェルフ型スピーカーシステム「DS-4NB70」を9月29日から発売する。価格は600,000円(税抜/1台)。

「DS-4NB70」

本製品は、2016年にDIATONEブランドが70周年を迎えたことを記念して開発されたスピーカーシステム。5月に開催された「OTOTEN 2017」などのイベントで参考出展されてきたモデルで(関連ニュース)、今回発売日と価格が決定したかたち。

同社が独自開発した「NCV-R」振動板を低音用・高音用の両スピーカーユニットに搭載。NCV-Rにはカップ積層型カーボンナノチューブ「CSCNT」と数種類の樹脂素材を用いて最適配合しており、高い伝搬速度と紙と同等の適度な内部損失を併せ持つとのこと。これにより、高速・等音速でリアリティーあふれるサウンドを実現するとしている。

スピーカーユニットは160mm NCV-Rコーン型ウーファーと30mm NCV-Rドーム&コーン型トゥイーターの2ウェイ構成。いずれの磁気回路にも高い磁気エネルギーと減磁しにくい特性を持つネオジウムマグネットを採用する。

ウーファーには新たに開発した「ECCT(Eddy Current Canceling Technology)」を採用。磁気回路のプレートを内周から外周にかけてカットすることで、渦電流が交流歪に与える影響を低減する。また、ダブルネオジウム構造の独自技術「MLCT」により、本技術を採用しない製品と比較して低音域歪みのエネルギー成分を約1/10に低減するとしている。トゥイーターには、高い耐熱特性と粘度が小さく飽和磁化の特性を持つ磁性流体を採用し、周波数特性の向上を図っている。

フレーム構造には、亜鉛ダイキャストのマグネットカバーを組み合わせたDMM方式を採用。フレームと磁気回路の通常接合だけでは磁気回路が揺れてしまうという問題があったが、DMM構造の採用により共振を徹底的に抑制、スピーカーの揺れによるロスを低減するとのこと。

エンクロージャーの前面には36mmのフィンランドバーチ材を採用。塗装は職人の手作業によるカーボン含有ポリエステル樹脂のピアノブラック6層塗装でバフ研磨仕上げとしている。

定格インピーダンスは4Ω、再生周波数帯域は38Hz〜80KHz、出力音圧レベルは88dB(2.83V,1m)となる。専用スタンドとして、ティグロン製スピーカースタンド「MGTシリーズ」にDS-4NB70専用品をオプションとして用意する。

外形寸法は270W×473H×289Dmm(キャビネット本体)、質量は約17kg。

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドDIATONE
  • 型番DS-4NB70
  • 発売日2017年9月29日
  • 価格600000
【SPEC】●方式:2ウェイスピーカーシステム バスレフ方式ブックシェルフ型 ●スピーカーユニット:ウーハー:160mm NCV-Rコーン型 ●ツイーター:30mm NCV-Rドーム&コーン型 ●定格インピーダンス:4Ω ●最大入力:90W ●再生周波数帯域:38Hz〜80KHz ●出力音圧レベル:88dB(2.83V,1m) ●エンクロージャー:フロントバッフル(36mm厚フィンランドバーチ(樺)材)、仕上げ(ピアノブラック ポリエステル樹脂6層塗装、バフ研磨) ●外形寸法:270W×473H×289Dmm(キャビネット本体) ●質量:約17Kg