ARDEN/CHEVIOT/EATON
TANNOY、70年代の銘機を現代技術で復活させたスピーカー「LEGACY」3機種
エソテリックは、同社が取り扱うTANNOY(タンノイ)より、1970年代の同社モニタースピーカーからインスパイアされた新スピーカーシリーズ「LEGACY」の3機種を9月15日より発売する。
・「ARDEN」600,000円/1台(税抜)
・「CHEVIOT」500,000円/1台(税抜)
・「EATON」400,000円/1台(税抜)
LEGACYシリーズは、1970年代にスタジオエンジニアだけでなくオーディオファイルからも高い評価を得たモニタースピーカー「HPDシリーズ」をベースに、単なるオマージュにとどまることなく、現代のドライバー技術や最新の音質パーツを投入してレベルアップを図ったという新たなスピーカーシリーズ。今年5月に独ミュンヘンで開催されたHigh Endにて発表されたが(関連ニュース)、今回国内導入が決定されたかたちだ。
ARDEN(アーデン)は、タンノイ伝統の15インチ・ユニットの性能を十分に発揮できるように設計されたという大型フロア型モデル。3本のバスレフダクトで滑らかかつよく伸びた重低音をスムーズに再生できるという。英国第二の都市バーミンガム郊外に広がるアーデンの森の雄大なたたずまいにちなみ、その名が付けられている。
CHEVIOT(チェビオット)は、同シリーズにおける小型のフロアタイプという位置付けで、12インチユニットを搭載し、理想的なホームスピーカーを目指して開発された。こちらはダクトがバスレフ2本で、全帯域にわたるバランスの良さが特徴とのこと。名前はイングランドとスコットランドの境界をなす広大なチェビオットの丘にちなむ。
EATONは、10インチユニットを搭載したブックシェルフ型モデル。バスレフダクトは2本。その名前は2000年前にローマ人が築いたという、城壁に囲まれた古都チェスターの近郊イートンの町並みにちなんでいる。
いずれのモデルもHPDシリーズの特徴であった優れたダイナミックレンジとクリアなサウンド、英国王立デザイナー教会のジャック・ハウによるクラシカルなデザインを忠実に再現しつつ、最新のデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)ドライバーやネットワーク技術を搭載。スコットランドのコートブリッジ工房にて熟練の職人チームによってハンドメイドで製作されている。
いずれもテクノウェーブトゥイーター搭載のデュアルコンセントリックドライバーを搭載。ウーファーコーンには空気乾熱によって最終処理するエア・ドライ・フェルティングを採用。分割振動を最小限に抑え、優れたトランジェントとパワーハンドリングを実現したという。ボイスコイル周辺には特殊な薬剤を含浸させて低域の放射特性を改善。中域の拡散特性も向上させている。また、最適の硬度に設計されたコーン形状により、テクノウェーブガイドとスムーズに接続できるという。
ユニットのエッジ部については、各モデルの特性に合わせて、ARDENが新たに開発されたシングルロール・ラバーエッジ、CHEVIOTとEATONがコットンクロスに樹脂を含浸させたツインロール・ハードエッジを採用する。
ドライバーの磁気回路にはツインマグネットシステムを採用。高域用ホーン(ウェーブガイド)をマグネットのポールピースとすることで、低域用の磁気回路を構成する必要がなく、低域・高域の個々で最適な磁束を確保。また、異方性バリウムフェライトマグネットによって強力で安定した磁界を作り出すことで、ユニットを正確に駆動する。小出力アンプでも充分に駆動できる広い応答性も獲得しているという。
ボイスコイルについては、コイル捲き線には低質量・低インダクタンスのアルミ線を採用。このアルミ線は断面が角形で隙間なく捲きつけられており、高密度で強力なコイルを形成する。芯材には軽量・高剛性のグラスファイバー、絶縁材にはポリアミドを採用することで、発熱による高温動作時も安定した特性を発揮できるという。
テクノウェーブトゥイーターには、ホーン内部の音の通り道(ウェーブガイド)をコンピューター解析に基づいて超精密成形し、正確な球面波を放射できるテクノウェーブガイドが採用されている。また、振動板面からホーンエッジまでが等距離になるように設計することで、高域の再生位相特性を向上させている。ダイアフラムにはナチュラルな音質かつ応答性に優れているという軽量アルミ・マグネシウム合金を採用。低域との繋がりの良さもポイントとのことだ。
クロスオーバーネットワークをはじめ、各所に厳選された音質パーツを使用。音質劣化の原因となるPCB(プリント回路基板)は使用せずに、手作業で各パーツを繋ぐハードワイヤリング仕様とすることで、音質をさらに強化している。
エンクロージャーはオリジナルのデザインを踏襲しているが、1970年代当時にはなかった新しい高密度素材を採用することでグレードアップを図っている。そのためより堅牢なつくりが可能となり、優れた低域のコントロール特性を実現できたとのこと。
さらに、スピーカーシステムを構成する個々の部品が必要とする素材特性を解析して、共振モードの異なる素材同士の組み合わせることで効果的に不要共振を低減する
「DMT(Differential Materials Technology)」技術を用いて入念なブレーシング(添木)加工を施している。これにより、ユニットとキャビネットの固定をより最適なものとしている。
ロックアップ式の高域レベルコントロールを搭載。トゥイーターのレベルを±3dBで5段階に増減可能となっている。また、ロールオフは5kHz以上の周波数を+2dB/oct〜-6dB/octの5段階のスロープで増減することができる。スピーカー端子はバイワイヤリング対応で、WBT社製の端子を採用。タンノイ独自のアース端子によってドライバーシャーシとアンプとのアース接続も可能だ。
主なスペックは以下の通り。ARDENは周波数特性が35Hz〜30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が93dB。外形寸法が602W×910H×362Dmm、質量が41kg。
CHEVIOTは周波数特性が38Hz-30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が91dB。外形寸法が448W×860H×260Dmm、質量が29kg。
EATONは周波数特性が40Hz-30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が89dB。外形寸法が376W×538H×250Dmm、質量が20kg。
・「ARDEN」600,000円/1台(税抜)
・「CHEVIOT」500,000円/1台(税抜)
・「EATON」400,000円/1台(税抜)
LEGACYシリーズは、1970年代にスタジオエンジニアだけでなくオーディオファイルからも高い評価を得たモニタースピーカー「HPDシリーズ」をベースに、単なるオマージュにとどまることなく、現代のドライバー技術や最新の音質パーツを投入してレベルアップを図ったという新たなスピーカーシリーズ。今年5月に独ミュンヘンで開催されたHigh Endにて発表されたが(関連ニュース)、今回国内導入が決定されたかたちだ。
ARDEN(アーデン)は、タンノイ伝統の15インチ・ユニットの性能を十分に発揮できるように設計されたという大型フロア型モデル。3本のバスレフダクトで滑らかかつよく伸びた重低音をスムーズに再生できるという。英国第二の都市バーミンガム郊外に広がるアーデンの森の雄大なたたずまいにちなみ、その名が付けられている。
CHEVIOT(チェビオット)は、同シリーズにおける小型のフロアタイプという位置付けで、12インチユニットを搭載し、理想的なホームスピーカーを目指して開発された。こちらはダクトがバスレフ2本で、全帯域にわたるバランスの良さが特徴とのこと。名前はイングランドとスコットランドの境界をなす広大なチェビオットの丘にちなむ。
EATONは、10インチユニットを搭載したブックシェルフ型モデル。バスレフダクトは2本。その名前は2000年前にローマ人が築いたという、城壁に囲まれた古都チェスターの近郊イートンの町並みにちなんでいる。
いずれのモデルもHPDシリーズの特徴であった優れたダイナミックレンジとクリアなサウンド、英国王立デザイナー教会のジャック・ハウによるクラシカルなデザインを忠実に再現しつつ、最新のデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)ドライバーやネットワーク技術を搭載。スコットランドのコートブリッジ工房にて熟練の職人チームによってハンドメイドで製作されている。
いずれもテクノウェーブトゥイーター搭載のデュアルコンセントリックドライバーを搭載。ウーファーコーンには空気乾熱によって最終処理するエア・ドライ・フェルティングを採用。分割振動を最小限に抑え、優れたトランジェントとパワーハンドリングを実現したという。ボイスコイル周辺には特殊な薬剤を含浸させて低域の放射特性を改善。中域の拡散特性も向上させている。また、最適の硬度に設計されたコーン形状により、テクノウェーブガイドとスムーズに接続できるという。
ユニットのエッジ部については、各モデルの特性に合わせて、ARDENが新たに開発されたシングルロール・ラバーエッジ、CHEVIOTとEATONがコットンクロスに樹脂を含浸させたツインロール・ハードエッジを採用する。
ドライバーの磁気回路にはツインマグネットシステムを採用。高域用ホーン(ウェーブガイド)をマグネットのポールピースとすることで、低域用の磁気回路を構成する必要がなく、低域・高域の個々で最適な磁束を確保。また、異方性バリウムフェライトマグネットによって強力で安定した磁界を作り出すことで、ユニットを正確に駆動する。小出力アンプでも充分に駆動できる広い応答性も獲得しているという。
ボイスコイルについては、コイル捲き線には低質量・低インダクタンスのアルミ線を採用。このアルミ線は断面が角形で隙間なく捲きつけられており、高密度で強力なコイルを形成する。芯材には軽量・高剛性のグラスファイバー、絶縁材にはポリアミドを採用することで、発熱による高温動作時も安定した特性を発揮できるという。
テクノウェーブトゥイーターには、ホーン内部の音の通り道(ウェーブガイド)をコンピューター解析に基づいて超精密成形し、正確な球面波を放射できるテクノウェーブガイドが採用されている。また、振動板面からホーンエッジまでが等距離になるように設計することで、高域の再生位相特性を向上させている。ダイアフラムにはナチュラルな音質かつ応答性に優れているという軽量アルミ・マグネシウム合金を採用。低域との繋がりの良さもポイントとのことだ。
クロスオーバーネットワークをはじめ、各所に厳選された音質パーツを使用。音質劣化の原因となるPCB(プリント回路基板)は使用せずに、手作業で各パーツを繋ぐハードワイヤリング仕様とすることで、音質をさらに強化している。
エンクロージャーはオリジナルのデザインを踏襲しているが、1970年代当時にはなかった新しい高密度素材を採用することでグレードアップを図っている。そのためより堅牢なつくりが可能となり、優れた低域のコントロール特性を実現できたとのこと。
さらに、スピーカーシステムを構成する個々の部品が必要とする素材特性を解析して、共振モードの異なる素材同士の組み合わせることで効果的に不要共振を低減する
「DMT(Differential Materials Technology)」技術を用いて入念なブレーシング(添木)加工を施している。これにより、ユニットとキャビネットの固定をより最適なものとしている。
ロックアップ式の高域レベルコントロールを搭載。トゥイーターのレベルを±3dBで5段階に増減可能となっている。また、ロールオフは5kHz以上の周波数を+2dB/oct〜-6dB/octの5段階のスロープで増減することができる。スピーカー端子はバイワイヤリング対応で、WBT社製の端子を採用。タンノイ独自のアース端子によってドライバーシャーシとアンプとのアース接続も可能だ。
主なスペックは以下の通り。ARDENは周波数特性が35Hz〜30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が93dB。外形寸法が602W×910H×362Dmm、質量が41kg。
CHEVIOTは周波数特性が38Hz-30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が91dB。外形寸法が448W×860H×260Dmm、質量が29kg。
EATONは周波数特性が40Hz-30kHz、インピーダンスが8Ω、能率が89dB。外形寸法が376W×538H×250Dmm、質量が20kg。
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