二重化磁気技術を採用
Goldring、MMカートリッジ「Eシリーズ」3種 ー 独自マグネット構造採用の入門機
ナスペックは、同社が取り扱うGoldring(ゴールドリング)のMMカートリッジ「Eシリーズ」を10月10日より発売する。
・「Goldring E1」¥13,000(税抜)
・「Goldring E2」¥16,000(税抜)
・「Goldring E3」¥18,500(税抜)
ゴールドリングはドイツ・ベルリンで1906年に創業された歴史あるオーディオブランド。設立当初は主に時計や蓄音機の部品であるクロックワーク(ぜんまい)、モーター、スチール針の製造を請け負っていたが、1920年にはオリジナルの蓄音機を完成。1933年にはイングランドのハートフォードシャーに本社を移転し、1950年代からオリジナルカートリッジの製造を開始した。
創業から100年以上を経た現在においても、微小な部品を全て手作業で仕上げており、ハイエンドからエントリーまで幅広いカートリッジをラインナップしている。
Eシリーズの3機種は、マグネティック・ダブレックス・テクノロジー(二重化磁気技術)を採用することで、価格を抑えつつ、ハイエンド機と共通する思想に基づいた正確なステレオ再生を可能としたというMM方式カートリッジ。
E1、E2は高品位なカンチレバーと丸針を採用したモデル。E3は精巧な楕円針を採用していて、レコードからさらに多くの情報と一層のディティールを読み取れるとしている。
E Seriesの特徴となるマグネティック・ダブレックス・テクノロジーとは、独自の特殊なデュアルマグネット構造を指している。
従来のMM型カートリッジは、垂直に巻かれた2つのコイルの間に配置された1つの大きなマグネットを用いてステレオ信号を拾うため、クロストークが生じてしまいステレオセパレーションに限度があったとのこと。
Eシリーズは、マグネティック・ダブレックス・テクノロジーを採用。対となるピックアップコイルとのみ連動する、カッターヘッドの構造と等しく45度角に傾斜した2つの軽量マグネットを搭載する構造とすることで、カートリッジがカッターヘッドと幾何学的に一致した動作をすることが可能となり、正確にレコード溝をトレースできる。これにより、優れたステレオセパレーションとより正確なサウンドステージを再現できるという。
レコードを読み取る針の角度(アジマス)にも細心の配慮を行っている。Eシリーズでは、カートリッジはカンチレバーの固定に一般的な固定ピンではなく、特別に設計された調整ネジを採用。これにより生産時にミクロレベルでのアジマス調整が可能となるため、いずれのモデルも完璧なアジマス調整が行われた状態で出荷される。このプリセットアジマスにより、特別な調整をせずともクロストークが最適化されており、カートリッジを確実にセッティングできる。
E1は同社製品の中でも特にコストパフォーマンスの高いカートリッジ。スタイラスには高精度な接合丸針(0.6mil)を採用。カンチレバーにはカーボンファイバーを用いていている。これによりカンチレバーの高い耐性を実現しつつ、より高額なアルミやボロン素材に匹敵する性能を獲得したとする。カラーはレッド。
E2は、E1と同じ接合丸針(0.6mil)だが、より高価なアルミニウム・カンチレバーを採用。カンチレバーが高剛性でありながら軽量なので、大音量時でもより正確なトレースが可能になるという。カラーはグリーン。
E3は、アルミニウム製カンチレバーに加え、特別仕様の接合楕円針(0.3×0.7mil)を採用。この楕円針は、一般的な楕円針に比べて前後部をさらに薄く製作しているのが特徴となる。同社の通常の楕円針(0.4×0.7mil)に比べて、音溝からさらに細かいレベルの信号をトレースできるとしている。カラーはバイオレット。
共通の仕様は以下の通り。再生周波数20Hz〜20kHz、出力電圧は3.5mV(1kHz、5cm/sec.)、チャンネルセパレーションは20dB(1kHz)、出力バランスは1.5dB(1kHz)、針圧は1.5〜2.5g(2.0g推奨)、出力抵抗は410Ω、負荷抵抗は47kΩ、負荷容量は100〜200pF、コイルインダクタンスは400mH、重量は6.9g。
なお、いずれのモデルについても交換針が12月に発売予定。E1用が8,000円、E2用が10,000円、E1用が12,000円(いずれも税抜)となる。
・「Goldring E1」¥13,000(税抜)
・「Goldring E2」¥16,000(税抜)
・「Goldring E3」¥18,500(税抜)
ゴールドリングはドイツ・ベルリンで1906年に創業された歴史あるオーディオブランド。設立当初は主に時計や蓄音機の部品であるクロックワーク(ぜんまい)、モーター、スチール針の製造を請け負っていたが、1920年にはオリジナルの蓄音機を完成。1933年にはイングランドのハートフォードシャーに本社を移転し、1950年代からオリジナルカートリッジの製造を開始した。
創業から100年以上を経た現在においても、微小な部品を全て手作業で仕上げており、ハイエンドからエントリーまで幅広いカートリッジをラインナップしている。
Eシリーズの3機種は、マグネティック・ダブレックス・テクノロジー(二重化磁気技術)を採用することで、価格を抑えつつ、ハイエンド機と共通する思想に基づいた正確なステレオ再生を可能としたというMM方式カートリッジ。
E1、E2は高品位なカンチレバーと丸針を採用したモデル。E3は精巧な楕円針を採用していて、レコードからさらに多くの情報と一層のディティールを読み取れるとしている。
E Seriesの特徴となるマグネティック・ダブレックス・テクノロジーとは、独自の特殊なデュアルマグネット構造を指している。
従来のMM型カートリッジは、垂直に巻かれた2つのコイルの間に配置された1つの大きなマグネットを用いてステレオ信号を拾うため、クロストークが生じてしまいステレオセパレーションに限度があったとのこと。
Eシリーズは、マグネティック・ダブレックス・テクノロジーを採用。対となるピックアップコイルとのみ連動する、カッターヘッドの構造と等しく45度角に傾斜した2つの軽量マグネットを搭載する構造とすることで、カートリッジがカッターヘッドと幾何学的に一致した動作をすることが可能となり、正確にレコード溝をトレースできる。これにより、優れたステレオセパレーションとより正確なサウンドステージを再現できるという。
レコードを読み取る針の角度(アジマス)にも細心の配慮を行っている。Eシリーズでは、カートリッジはカンチレバーの固定に一般的な固定ピンではなく、特別に設計された調整ネジを採用。これにより生産時にミクロレベルでのアジマス調整が可能となるため、いずれのモデルも完璧なアジマス調整が行われた状態で出荷される。このプリセットアジマスにより、特別な調整をせずともクロストークが最適化されており、カートリッジを確実にセッティングできる。
E1は同社製品の中でも特にコストパフォーマンスの高いカートリッジ。スタイラスには高精度な接合丸針(0.6mil)を採用。カンチレバーにはカーボンファイバーを用いていている。これによりカンチレバーの高い耐性を実現しつつ、より高額なアルミやボロン素材に匹敵する性能を獲得したとする。カラーはレッド。
E2は、E1と同じ接合丸針(0.6mil)だが、より高価なアルミニウム・カンチレバーを採用。カンチレバーが高剛性でありながら軽量なので、大音量時でもより正確なトレースが可能になるという。カラーはグリーン。
E3は、アルミニウム製カンチレバーに加え、特別仕様の接合楕円針(0.3×0.7mil)を採用。この楕円針は、一般的な楕円針に比べて前後部をさらに薄く製作しているのが特徴となる。同社の通常の楕円針(0.4×0.7mil)に比べて、音溝からさらに細かいレベルの信号をトレースできるとしている。カラーはバイオレット。
共通の仕様は以下の通り。再生周波数20Hz〜20kHz、出力電圧は3.5mV(1kHz、5cm/sec.)、チャンネルセパレーションは20dB(1kHz)、出力バランスは1.5dB(1kHz)、針圧は1.5〜2.5g(2.0g推奨)、出力抵抗は410Ω、負荷抵抗は47kΩ、負荷容量は100〜200pF、コイルインダクタンスは400mH、重量は6.9g。
なお、いずれのモデルについても交換針が12月に発売予定。E1用が8,000円、E2用が10,000円、E1用が12,000円(いずれも税抜)となる。
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