上位シリーズで培った技術やパーツを継承
デノン、Hi-Fiコンポの新エントリー「800NEシリーズ」。プリメイン/CD/ネットワークの3機種
なお、フォノ入力やCD入力などのアナログ信号入力時には、デジタル入力回路への給電を断って完全に停止させる「アナログモード」を選択できる(アナログモード時は光/同軸デジタル入力は使用不可となる)。
電源回路には、大型EIコアトランス、PMA-800NE専用に新たに開発されたカスタム仕様の大容量ブロックコンデンサー(8,200μF)、大容量整流ダイオードを採用する。
アナログオーディオ回路には、PMA-2500NEやPMA-1600NEなど上位モデルでも使用されているSX1の技術を汲む高音質パーツを多数投入した。
■DNP-800NE − HEOS対応のネットワークプレーヤー
デノンが展開するネットワークオーディオ技術「HEOS」を搭載。HEOS機能により、NASなどに保存したハイレゾ音源のネットワーク再生に加え、USBストレージに保存したハイレゾ音源、各種の音楽ストリーミングサービス、スマートフォンやタブレット内の音源など、様々な音楽をソースを再生できる。
また、HEOSの特徴として、ネットワーク上の複数のHEOSデバイスを同期させてのマルチルーム再生、本機で再生中の音楽を他のHOESデバイスへ配信することなども可能だ。
ハイレゾ再生は最大で5.6MHzのDSD(dsf・dff)、192kHz/24bitまでのWAV・FLAC(AIFFは非対応)、96kHz/24bitまでのALACに対応。そのほかAAC、MP3、WMAの再生が行える。DSD・WAV・FLAC・ALACはギャップレス再生に対応する。
音楽ストリーミングはAmazon Music、Spotify、AWA、Sound Cloudなどに対応。HEOS App上で、ローカルの音楽ファイルと織り交ぜてシームレスに再生することができる(Spotifyについては、Spotify Connectアプリからの再生となる)。
AirPlay、Bluetooth(コーデック:SBC)にも対応。AirPlayについては、最新バージョンとなるAirPlay2にも対応する。
本機もAdvanced AL32 Processing Plusによるアップサンプリング&ビット拡張に対応。ハイレゾ音源にもこの処理が適用される。
DACチップは、DCD-800NEと同様に192kHz/32bit PCMや5.6MHz DSDに対応した「PCM1795」を搭載。やはりデジタルフィルターはDACに内蔵されているものを使用せず、Advanced AL32 Processing Plusによって処理を行う。
本機も、DNP-2500NEなどの上位モデルでも使用されている音質パーツを多数採用。いずれの音質パーツもフラグシップ「DCD-SX1」の技術を汲むものだという。
DCD-800NEと同様に「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」を採用。本機では電源トランスをフット直近に配置、電源回路を1.6mm厚のスチールプレートを介して固定するなどを行い、振動対策を徹底する。また、DCD-800NEと同様に高密度かつ高剛性のリブ入りフットも採用する。
■各モデルの仕様
DCD-800NEは、オーディオ特性が2Hz〜96kHz(サンプリング周波数:192kHz)、再生周波数特性が2Hz〜50kHz(サンプリング周波数:192kHz)、S/Nが115dB、ダイナミックレンジが108dB(24bit)、高調波歪率が0.0020%(24bit、いずれもPCM)。消費電力は28W(待機時0.2W)、外形寸法は434W×107H×275Dmm、質量は4.5kg。
PMA-800NEは、パワーアンプ部の全高調波歪率が0.01%(定格出力、-3dB時、負荷8Ω、1kHz)。総合特性はS/Nが105dB(入力端子短、CD)、周波数特性が5Hz〜100kHz(0〜-3dB)。消費電力は200W(待機時0.3W)、外形寸法は434W×122H×307Dmm、質量は7.5kg。
DNP-800NEは、オーディオ特性が2Hz〜96kHz(サンプリング周波数:192kHz)、再生周波数特性が2Hz〜50kHz(サンプリング周波数:192kHz)、S/Nが115dB、ダイナミックレンジが108dB(24bit)、高調波歪率が0.0020%(24bit、いずれもPCM)。消費電力は18W(待機時最小0.3W)、外形寸法は434W×107H×312Dmm(アンテナを寝かせた場合)、質量は3.9kg。