プリメイン/ヘッドホンアンプを用意
伊「PATHOS(パトス)」が日本上陸。洗練デザインの真空管ハイブリッドアンプ5機種
タイムロードは9月21日に同社の新規取り扱いブランド発表会を開催。いずれもイタリアのオーディオブランドである「PATHOS(パトス)」「chario(チャリオ)」の取り扱い開始を発表した。いずれのモデルも10月1日より受注を開始する。
PATHOSはイタリア北部の町ビツェンツァで1994年に創設されたアンプブランド。特許技術「InPol」をはじめとする高度なアンプ技術と、ユニークかつ洗練されたデザインを両立させたHi-Fiオーディオアンプでその名を知られている。
charioはイタリア・ミラノ郊外で1975年に設立されたスピーカーメーカー。ハンドクラフトへのこだわりやイタリア産の天然木を用いたキャビネットを特徴としたスピーカー製品を多数手がけている。タイムロードでは9月初めに両ブランドの輸入代理業務開始をアナウンスしていたが(関連ニュース)、具体的な取り扱い製品や発売時期などの詳細が明らかになった格好だ。
本記事ではPATHOSの詳細、および発表会の模様についてお伝えしたい。charioの詳細については別記事で紹介する。
■独自のアンプ技術と優れたデザインを特徴とするPATHOS
タイムロードでは今回、PATHOSから3機種のプリメインアンプと2機種のヘッドホンアンプの取り扱いを行う。PATHOS自体はさらに広範なラインナップを展開しているが、後述のようなコンセプトに適う製品を同社で厳選して取り扱うという。ラインナップは以下の通り。
<プリメインアンプ>
・「Twin Towers」 980,000円(税抜)
・「Logos Mk II」 680,000円(税抜)
・「Classic Remix」 480,000円(税抜)
<ヘッドホンアンプ>
・「InPol EAR」 680,000円(税抜)
・「Aurium」 210,000円(税抜)
いずれのモデルもPATHOSの特徴として、プリ段に真空管、パワー段にトランジスターを採用している。ユニークなヒートシンクデザインも特徴といえる。また、Twin towersとInPol EARは、負帰還をいっさい行わずに純A級動作で増幅を行う同社の特許技術「InPol」を採用。このInPolは同社設立の契機のひとつになった。
プリメインアンプ「Twin Towers」は同社の第1号製品であり、登場以来、外観はそのままに内部のブラッシュアップを重ねてきた。ツインタワーという名前は筐体の左右にそびえる対の大型ヒートシンクに由来する。最新の純A級InPol技術を搭載しており、出力は35W(8Ω)。
「Logos Mk II」はより大型の現代スピーカーを鳴らすことを想定して開発されたというプリメインアンプ。こちらはAB級動作のハイブリッドアンプを搭載する。出力は220W(8Ω)。後述するDACモジュール「HiDac Mk II」を搭載可能となっている。ブランドロゴをかたどった印象的なヒートシンクを備えている。
「Classic Remix」はよりコンパクトな筐体と先進的なデザインを備えたプリメインアンプ。出力は70W(8Ω)。こちらもブランドロゴをかたどった印象的なヒートシンクを装備。仕上げは4種類を用意しており、マットブラック・ホワイト・レッド・ゼブラウッドを展開する(ゼブラウッドのみ価格は+2万円)。HiDac Mk IIが搭載可能。
ヘッドホンアンプ「InPol EAR」はClassic Remixとデザインを同じくするヘッドホンアンプで、純A級InPolテクノロジーを採用。ヘッドホン出力はバランス/アンバランスを搭載。出力はバランスが2×10W(32Ω)、アンバランスが3W(32Ω)となる。こちらもHiDAC MkIIが搭載可能だ。
Auriumuはコンパクトなヘッドホンアンプで、同社のハイブリッドアンプ技術をより小型軽量なパッケージに収めたとする。出力は3.6W(16Ω)。シルバー・ブラックの2色で展開される。
「HiDAC MkII」はオプションのDACモジュール。価格は100,000円(税抜)。USB入力を備え、5.6MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応する。
■PATHOSのプロフィール
PATHOSは1994年に、工業デザイナーのPaolo Andriolo氏、製造を手がけるGaetano Zanini氏、アンプ設計者のGianni Bonnato氏の3名によって設立された。現在はGaetano Zanini氏が同社のCEOを務めている。Bonnato氏が自身で生み出したアンプのアイデアを旧知だった他の2名に相談したことから意気投合したことをきっかけに、アンプブランド設立へと至ったという。
Bonnato氏のアンプ設計を、Andriolo氏が特徴的なデザインに落とし込み、最初の製品としてTwin Towersをリリース。以来、デザインと音質を兼ね備えたユニークなアンプを提供し続けている。また、現CEOであるZanini氏は品質や製造プロセスに対して強いこだわりを持ち、製品の仕上がりや美しさについても高いレベルを実現しているという。
■インテリアにこだわる方にもハイエンドオーディオを楽しんでほしい
発表会は東京都目黒区のLCI JAPANのショールームで開催された。LCI(LUMEN CENTER ITALIA)はイタリアの照明ブランド。ショールーム内には、実際にLCIの照明や家具と、PATHOS/charioの製品を組み合わせて展示。各ブランドのオーディオ製品のデザイン性の高さ、インテリアとしての魅力もアピールしていた、
冒頭ではタイムロード社長の平野氏が挨拶。今回、優れたサウンドとデザインを兼ね備えたイタリアブランドの導入を決めた理由として、「従来のオーディオファイルに対しては、優れた家具や照明との組み合わせてハイエンドオーディオを楽しむ契機になってほしい」「一方でハイエンドオーディオの存在すら知らない、しかしインテリアやライフスタイルにこだわって素晴らしい環境で暮らしているという方々に、クリエーターのパッションが感じられる音楽を味わえるオーディオ製品を提供したい」という2つを挙げていた。
■イタリアの文化や音楽をテーマとしたトークセッションも
発表会ではイタリアの音楽を聴きながら、イタリアの文化について語るトークセッションも実施。ゲストに欧州文化に造詣が深い明治大学名誉教授 山田哲平氏、元オペラ歌手でイタリアへの留学経験もある桜井摩耶さんが登場。PATHOSとcharioによるシステムでイタリアにまつわる様々な音楽を聴きながら、音楽からファッションまで様々なジャンルで同国がつねに第一線にいる理由、優れたプロダクトの実現を可能にするイタリア人の気質やこだわりについて語った。
PATHOSはイタリア北部の町ビツェンツァで1994年に創設されたアンプブランド。特許技術「InPol」をはじめとする高度なアンプ技術と、ユニークかつ洗練されたデザインを両立させたHi-Fiオーディオアンプでその名を知られている。
charioはイタリア・ミラノ郊外で1975年に設立されたスピーカーメーカー。ハンドクラフトへのこだわりやイタリア産の天然木を用いたキャビネットを特徴としたスピーカー製品を多数手がけている。タイムロードでは9月初めに両ブランドの輸入代理業務開始をアナウンスしていたが(関連ニュース)、具体的な取り扱い製品や発売時期などの詳細が明らかになった格好だ。
本記事ではPATHOSの詳細、および発表会の模様についてお伝えしたい。charioの詳細については別記事で紹介する。
■独自のアンプ技術と優れたデザインを特徴とするPATHOS
タイムロードでは今回、PATHOSから3機種のプリメインアンプと2機種のヘッドホンアンプの取り扱いを行う。PATHOS自体はさらに広範なラインナップを展開しているが、後述のようなコンセプトに適う製品を同社で厳選して取り扱うという。ラインナップは以下の通り。
<プリメインアンプ>
・「Twin Towers」 980,000円(税抜)
・「Logos Mk II」 680,000円(税抜)
・「Classic Remix」 480,000円(税抜)
<ヘッドホンアンプ>
・「InPol EAR」 680,000円(税抜)
・「Aurium」 210,000円(税抜)
いずれのモデルもPATHOSの特徴として、プリ段に真空管、パワー段にトランジスターを採用している。ユニークなヒートシンクデザインも特徴といえる。また、Twin towersとInPol EARは、負帰還をいっさい行わずに純A級動作で増幅を行う同社の特許技術「InPol」を採用。このInPolは同社設立の契機のひとつになった。
プリメインアンプ「Twin Towers」は同社の第1号製品であり、登場以来、外観はそのままに内部のブラッシュアップを重ねてきた。ツインタワーという名前は筐体の左右にそびえる対の大型ヒートシンクに由来する。最新の純A級InPol技術を搭載しており、出力は35W(8Ω)。
「Logos Mk II」はより大型の現代スピーカーを鳴らすことを想定して開発されたというプリメインアンプ。こちらはAB級動作のハイブリッドアンプを搭載する。出力は220W(8Ω)。後述するDACモジュール「HiDac Mk II」を搭載可能となっている。ブランドロゴをかたどった印象的なヒートシンクを備えている。
「Classic Remix」はよりコンパクトな筐体と先進的なデザインを備えたプリメインアンプ。出力は70W(8Ω)。こちらもブランドロゴをかたどった印象的なヒートシンクを装備。仕上げは4種類を用意しており、マットブラック・ホワイト・レッド・ゼブラウッドを展開する(ゼブラウッドのみ価格は+2万円)。HiDac Mk IIが搭載可能。
ヘッドホンアンプ「InPol EAR」はClassic Remixとデザインを同じくするヘッドホンアンプで、純A級InPolテクノロジーを採用。ヘッドホン出力はバランス/アンバランスを搭載。出力はバランスが2×10W(32Ω)、アンバランスが3W(32Ω)となる。こちらもHiDAC MkIIが搭載可能だ。
Auriumuはコンパクトなヘッドホンアンプで、同社のハイブリッドアンプ技術をより小型軽量なパッケージに収めたとする。出力は3.6W(16Ω)。シルバー・ブラックの2色で展開される。
「HiDAC MkII」はオプションのDACモジュール。価格は100,000円(税抜)。USB入力を備え、5.6MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応する。
■PATHOSのプロフィール
PATHOSは1994年に、工業デザイナーのPaolo Andriolo氏、製造を手がけるGaetano Zanini氏、アンプ設計者のGianni Bonnato氏の3名によって設立された。現在はGaetano Zanini氏が同社のCEOを務めている。Bonnato氏が自身で生み出したアンプのアイデアを旧知だった他の2名に相談したことから意気投合したことをきっかけに、アンプブランド設立へと至ったという。
Bonnato氏のアンプ設計を、Andriolo氏が特徴的なデザインに落とし込み、最初の製品としてTwin Towersをリリース。以来、デザインと音質を兼ね備えたユニークなアンプを提供し続けている。また、現CEOであるZanini氏は品質や製造プロセスに対して強いこだわりを持ち、製品の仕上がりや美しさについても高いレベルを実現しているという。
■インテリアにこだわる方にもハイエンドオーディオを楽しんでほしい
発表会は東京都目黒区のLCI JAPANのショールームで開催された。LCI(LUMEN CENTER ITALIA)はイタリアの照明ブランド。ショールーム内には、実際にLCIの照明や家具と、PATHOS/charioの製品を組み合わせて展示。各ブランドのオーディオ製品のデザイン性の高さ、インテリアとしての魅力もアピールしていた、
冒頭ではタイムロード社長の平野氏が挨拶。今回、優れたサウンドとデザインを兼ね備えたイタリアブランドの導入を決めた理由として、「従来のオーディオファイルに対しては、優れた家具や照明との組み合わせてハイエンドオーディオを楽しむ契機になってほしい」「一方でハイエンドオーディオの存在すら知らない、しかしインテリアやライフスタイルにこだわって素晴らしい環境で暮らしているという方々に、クリエーターのパッションが感じられる音楽を味わえるオーディオ製品を提供したい」という2つを挙げていた。
■イタリアの文化や音楽をテーマとしたトークセッションも
発表会ではイタリアの音楽を聴きながら、イタリアの文化について語るトークセッションも実施。ゲストに欧州文化に造詣が深い明治大学名誉教授 山田哲平氏、元オペラ歌手でイタリアへの留学経験もある桜井摩耶さんが登場。PATHOSとcharioによるシステムでイタリアにまつわる様々な音楽を聴きながら、音楽からファッションまで様々なジャンルで同国がつねに第一線にいる理由、優れたプロダクトの実現を可能にするイタリア人の気質やこだわりについて語った。
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