サラウンドでのデモンストレーションも実施

<2019TIAS>LINNのミニマムハイエンド/OCTAVE「JUBILEE 300B」初展示/YG「Vantage」も

公開日 2019/11/24 12:20 オーディオ編集部:野間美紀子
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11月22日(金)から24日(日)まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて開催されている『2019東京インターナショナルオーディオショウ』。本稿では、リンジャパン、フューレンコーディネート、アッカのブースの模様をお伝えしたい。

■リンジャパン

スコットランドのLINNは、2部屋でデモンストレーションを展開。G604ルームでは、ネットワークプレーヤー「KLIMAX DSM」とアナログプレーヤー「KLIMAX LP12SE」に、EXAKT ENGINEを内臓するアクティブスピーカー「KLIMAX EXAKT 350」というミニマムハイエンドの組み合わせでデモンストレーションを行った。

KLIMAX EXAKT 350で構成するミニマムハイエンドな世界

KLIMAXLP12SEとKLIMAXDSM

さらにサラウンドスピーカーとして、「EXAKT AKUBARIK」を追加して、ミニマムハイエンドサラウンドといえる「EXAKT SURROUND」を披露。

リアスピーカーとして使用していたEXAKT AKUBARIK

もうひとつのG603ルームでは、昨年より人気の高いモジュール式ネットワークプレーヤー「SELEKT DSM」と、パッシブ式の「AKUBARIK」スピーカーでフロント2chのこちらもミニマムなシステムを展開しつつ、サラウンドスピーカーとして「MAJIK 140」を追加し、サラウンドのプレゼンテーションも行った。

SELEKT DSMとAKUBARIKスピーカー

SELEKT DSMにはKatalyst DAC&アンプモジュールを2つとStandard DAC&アンプモジュールを1つ、またHDMI入力モジュール、サラウンド・プロセッシングモジュールを組み込み、フロントのAKUBARIKはバイアンプ構成、サラウンドスピーカーのMAJIK 140はシングルアンプ構成のサラウンドで鳴らしていた。

モジュールカートリッジを追加したSELEKT DSM(最上段)

リアスピーカーとして使用していたMAJIK 140

また、LINNより来年発売予定の高品位ワイヤレススピーカー「Series3」も展示。これまで価格は未定とされていたが、「301」が580,000円(税別/1台)、パートナースピーカー「302」が480,000円(税別)と会場で発表された。

Series3 301と302は外観は同じ

Series3 はEXAKTクロスオーバーを内蔵した“史上最高音質のワイヤレススピーカー”。キャビネットは天然鉱物を粉砕して成型しており、共鳴が抑制されている。301単体でモノラルで再生することができ、また301とパートナースピーカー302とを組み合わせてステレオ再生を行うこともできる。


■フューレンコーディネート

フューレンコーディネートでは、真空管技術を現代最良のテクノロジーと融合させた独OCTAVEの新製品「JUBILEE 300B」が本邦初公開された。

OCTAVE新製品JUBILEE 300B(外側1台ずつ)

JUBILEE 300Bはその名の通り、三極出力管300Bを使用した、OCTAVE最高JUBILEEラインの新しいモノラルパワーアンプ。フラグシップの「JUBILEE MONO」はKT120を使用したペア11,000,000円(税別)の超弩級モデルだが、今回登場したJUBILEE 300Bはそれより少し小ぶりなペア8,500,000円(税別)のモデル。純Aクラス増幅のモノブロックで最大出力30W。ヘアラインブラック・シャーシとナッツウッドの正面パネルの仕上げか、ヘアラインシルバーとバーチの仕上げから選べる。

デモンストレーションでは、スイスのPIEGAの最高峰ラインでサイズダウンを図ったスピーカー「Master Line Source3」や、ピアノを作る要領でスピーカー設計を行ったBRODMANN「VC7」をドライブしていた。


BRODMANN、PIEGA、OCTAVE、AAVIK、Elipsonででモンストレーション

トールボーイの美しさが際立っていたVC7(右)とMaster Line Source3(左)
■アッカ

アッカのブースでは、YG ACOUSTICSより新製品「Vantage」のデモが行われた。Vantage(4,800,000円/税別・ペア)は、Carmel 2(3,400,000円/税別・ペア)と、Hailey2.2(6,980,000円/税別・ペア)との間に位置づけられたモデルだ。

YG ACOUSTICS Vantageのデモ。オルフェウスやクレルのアンプでドライブ

イスラエルのヨアブ・ゲバが設計しているYG ACOUSTICSのスピーカーは、航空機グレードのアルミニウムの塊から精巧に削り出されたウーファーユニットと、同じく航空機グレード・アルミニウムから切削加工された密閉型エンクロージャーで構成されていることが特徴。

2019年春にHailey2.2が発売開始された。続いて初夏にVantageが、Hailey2.2より少し小ぶりなサイズで、しかも500万円を切る価格で発売されてから大きな注目を浴びている。Vantageは22cmBilletCoreウーファー、18cmBilletCoreミッドバス、ForgeCoreトゥイーターで構成され、YGが誇る自社開発のネットワークDual Coherentフィルターによりクロスオーバーされている。

手前がVantage、後方左からSonja 2、Hailey2.2、Carmel 2

K-300i Digitalの内部も公開

また同ブースでは、米KRELLから2019年7月に上陸した、デジタル入力対応のA級プリメインアンプ「K-300i Digital」も展示。KRELLならではの伝統的なクラスA動作の大出力アンプでありながら、UPnPネットワーク再生、Spotify、TIDAL、qobuzなどのストリーミング再生、またroon ready、MQAにも対応。さらにaptX Bluetoothレシーバーも用意されており、現代の音楽再生をフルサポートしたモデルといえる。

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