【特別企画】イベントレポート
ホンダのバッテリー電源で音はどれほど変わる? 読者イベントでわかったその実力
さて、ここからはいよいよ試聴開始だ。まずは通常の交流電源からオーディオ用電源タップを通した音を聴く。この構成が、通常のオーディオファンの自宅では一般的だろう。
そのあとに電源をLiB-AID E500 for Musicに変え、その音質を聴き比べるという趣向だ。なお試聴システムは、スピーカーがディナウディオの「Contour 30」、CDプレーヤーとプリアンプ、パワーアンプはカナダMOON社という構成だった。
なお試聴に使った音源は、フィリピンの女性ボーカリスト、ジーナ・ロドリックの楽曲が中心だった。
■誰もが違いに気づくほど音が激変
通常の電源から、まずCDプレーヤーの電源供給元をLiB-AID E500 for Musicに変更。すると、すぐにその違いに気づいた。ハスキーな声に若干の潤いが加わり、鼻腔の中の状態までわかるほど、音にディテールが加わる。アコースティックギターをつま弾く音も、ホンダのバッテリー電源に変えることで、さらにニュアンス豊かに、伸びやかになった。
この変化は、そこに参加した誰もが実感できたようだ。福田氏が「音が変わったのがわかったという方、手を挙げてください」というと、全員が即座に挙手した。それを受けて福田氏も「すごく変わりましたよねぇ。これが不思議なんだけど、すごく変わるんですよね」と笑い、「特にS/Nや音のヌケ、このあたりが大きく変わります」と付け加えた。
さて、実験はこれにとどまらない。続いて、CDプレーヤーだけでなくプリアンプもLiB-AID E500 for Musicから給電した。すると、ここでもさらに音質が高まった。少し滲んで聞こえていたパーカッションがクリアになり、声はさらにシルキーさが加わる。特に、声の低い帯域に深みが加わった印象を受けた。
■60Hzと50Hzを比較。60Hzの方が明らかに音が良い
次なる実験も大変興味深かった。LiB-AID E500 for Musicは電源の周波数をスイッチ一つで60Hz/50Hzに切り替えられるのだが、それぞれを聴き比べてみようというものだ。結果は、圧倒的に60Hzの方が良かった。来場者も、ほぼ全員が60Hzの方が音が良いと感じたようだった。
福田氏は「これも不思議なんですけど、60Hzの方が遙かに良い音ですよね。刻み方が細かい方が良いとか、色々な数で割りきれるから良いとか、理由については諸説があります。ですが理由はともかくとしても、音のコントラストや起伏、鮮度がグッと上がったのがお分かり頂けたと思います」と語った。50Hzの電気が供給される東日本値地域でも、気軽に60Hzの電気を使うことができるのも、独立電源であるバッテリー電源のメリットといえるだろう。
最後に行われたのは、商用電源とベースとなった通常モデル「LiB-AID E500 」、そして音楽専用モデル「LiB-AID E500 for Music」の3種類を比較試聴するという、オーディオファンにとって大変興味深い実験だった。
まずは商用電源で楽曲を再生したあと、通常モデルに切り替えると、かなりの音質変化が実感できた。特にボーカルの深み、陰影の描写に大きく差が出る。思わず「これでも十分なのでは」と思ってしまったが、電源をLiB-AID E500 for Musicに変えると、あまりの激変ぶりに、その思いは雲散霧消した。一瞬でわかるほどS/Nがグッと上がり、ノイズフロアがグッと下がる。だから余裕が出て、音楽がより表現力豊かに聞こえる。音の滑らか、解像感も全く違う。来場者の方々も「全然違う」と、ホンダがfor Musicと名付けた電源の実力を体感されていた。
イベントが終わったあとも、すでに自宅で試用している福田氏に様々な質問を投げかけたり、仕様についてくわしく質問したり、さらには使われている部品を仔細に眺めたりなど熱心な来場者が多く、ホンダのバッテリー電源に興味津々の様子だった。
冒頭で紹介したように、購入希望の申込は12月18日まで。興味のある方は、今回イベントを行った東京・新富町のon and on、秋葉原のONKYO BASE、大阪・なんばのダイワハウスなんば展示場など、実際の製品を見られる場所もいくつか用意されているので、早めにチェックして決断しよう!
(協力:ホンダパワープロダクツジャパン)
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