サエクはアナログアクセサリーで世界市場開拓を狙う
<HIGH END>オーディオ・ノート、2筐体式フォノ&プリアンプ発表/SOULNOTEは旗艦プリメイン「A-3」を披露
5月18日よりドイツ・ミュンヘンにて開催されている世界最大規模のオーディオショウ、「ミュンヘン・ハイエンド2023」。ここでは、オーディオ・ノート&日本音響エンジニアリング、SOULNOTE、トライオード&サエク、テクニクスのブースの模様を紹介しよう。
オーディオ・ノートと日本音響エンジニアリングは共同ブースを出展。オーディオ・ノートは、プリアンプ「G-700i」とフォノイコライザー「GE-7i」を発表した。
いずれも電源が別筐体となる2筐体式となるが、一段ラックに収まるサイズとして開発。開発担当の廣川さんによると、「解像度やスペック的なことだけではなくて、やはり人の声がちゃんと聴こえることを大切にしています。人の声がちゃんと聴こえることで、他の楽器もきちんと再生できると考えているんです。オーディオを聴いているのではなく音楽がそのまま豊かに聴こえるように、ということは今回の製品開発で意識していたことです」とのこと。
スピーカーには普段オーディオ・ノートの試聴室に設置されているジェンセンのスピーカーを空輸して設置。やはり電源を別筐体とすることでピュアな電源で真空管を駆動することができるという。
日本音響エンジニアリングとは、オーディオ・ノート新試聴室の設計をお願いしたことから、共同ブース出展に繋がったそうだ。デモの時間では、スピーカー背後や手前の床、左右に設置したアンクに布を被せる/外す状態の聴き比べを実施。ステージ感の広がり感の変化など、アンクによるルームチューニング技術には世界のオーディオファンが驚きを見せていた。
SOULNOTEは、フラグシップとなるプリメインアンプ「A-3」を発表。開発担当の加藤さんは、「プリアンプのP-3とモノラルアンプのM-3は非常に好評ですが、やはり場所を取ってしまうことから、“これらの技術をワンボックスに収めてほしい” という要望を多くいただいたんです。お金はいくらかかってもいいから、と(笑)。開発には本当に大変な苦労がありましたが、なんとかミュンヘンでワールドプレミアとしてお披露目にこぎつけることができました」と語る。
背面端子を見ると、通常のRCAやXLR入出力はもちろんだが、位相変換や3ピン/2ピンHOTの切り替えスイッチなどが搭載されており、様々な使いこなしが可能な模様。
FINK teamから新たに発表されたスピーカー「BORG EPISODE2」と組み合わせての再生。音楽の一番美味しい部分をギュッと凝縮したような瑞々しさに溢れていた。
トライオードとサエクも共同ブースを展開し、「MUSASHI」などトライオードの主力真空管アンプを中心にデモ。サエクはトーンアームWE-4700をはじめ、テクニクスSP-10用のキャビネットなどを展示していた。
サエクの北澤社長は、「サエクの知名度は世界的にも非常に高く、トーンアームを昔使っていた、と言われることがよくあります。ですので、現行のトーンアームWE-4700は最新の技術でさらに進化していることを皆様に知っていただきたいと考えています。またスタビライザーやアナログマットも含め、“アナログアクセサリー” としてのサエクブランドを世界にアピールしていこうと考えています」と今後の展開に力を込める。
テクニクスは昨年に引き続き出展。テクニクスブランドを牽引してきた井谷さんは、「元々テクニクスはヨーロッパ市場でも強いブランドでしたが、特にドイツはDJ文化が非常に盛んで、テクニクスのことを非常に愛してくださっている方々が多くいるのです。SL-1200などアナログプレーヤーが人気なことはもちろんですし、コンポーネント類も確実にファンを増やしています」と手応えを語る。
また新たにテクニクスのCTOに就任した奥田忠義さんも、「若い開発スタッフも着実に育ってきています。今後のテクニクスの製品にもご期待ください!」とコメント。パナソニック役員の小川理子さんも会場を視察に回るなど、テクニクスの世界市場にかける意気込みを感じさせた。
オーディオ・ノート&日本音響エンジニアリング
オーディオ・ノートと日本音響エンジニアリングは共同ブースを出展。オーディオ・ノートは、プリアンプ「G-700i」とフォノイコライザー「GE-7i」を発表した。
いずれも電源が別筐体となる2筐体式となるが、一段ラックに収まるサイズとして開発。開発担当の廣川さんによると、「解像度やスペック的なことだけではなくて、やはり人の声がちゃんと聴こえることを大切にしています。人の声がちゃんと聴こえることで、他の楽器もきちんと再生できると考えているんです。オーディオを聴いているのではなく音楽がそのまま豊かに聴こえるように、ということは今回の製品開発で意識していたことです」とのこと。
スピーカーには普段オーディオ・ノートの試聴室に設置されているジェンセンのスピーカーを空輸して設置。やはり電源を別筐体とすることでピュアな電源で真空管を駆動することができるという。
日本音響エンジニアリングとは、オーディオ・ノート新試聴室の設計をお願いしたことから、共同ブース出展に繋がったそうだ。デモの時間では、スピーカー背後や手前の床、左右に設置したアンクに布を被せる/外す状態の聴き比べを実施。ステージ感の広がり感の変化など、アンクによるルームチューニング技術には世界のオーディオファンが驚きを見せていた。
SOULNOTE
SOULNOTEは、フラグシップとなるプリメインアンプ「A-3」を発表。開発担当の加藤さんは、「プリアンプのP-3とモノラルアンプのM-3は非常に好評ですが、やはり場所を取ってしまうことから、“これらの技術をワンボックスに収めてほしい” という要望を多くいただいたんです。お金はいくらかかってもいいから、と(笑)。開発には本当に大変な苦労がありましたが、なんとかミュンヘンでワールドプレミアとしてお披露目にこぎつけることができました」と語る。
背面端子を見ると、通常のRCAやXLR入出力はもちろんだが、位相変換や3ピン/2ピンHOTの切り替えスイッチなどが搭載されており、様々な使いこなしが可能な模様。
FINK teamから新たに発表されたスピーカー「BORG EPISODE2」と組み合わせての再生。音楽の一番美味しい部分をギュッと凝縮したような瑞々しさに溢れていた。
トライオード&サエク
トライオードとサエクも共同ブースを展開し、「MUSASHI」などトライオードの主力真空管アンプを中心にデモ。サエクはトーンアームWE-4700をはじめ、テクニクスSP-10用のキャビネットなどを展示していた。
サエクの北澤社長は、「サエクの知名度は世界的にも非常に高く、トーンアームを昔使っていた、と言われることがよくあります。ですので、現行のトーンアームWE-4700は最新の技術でさらに進化していることを皆様に知っていただきたいと考えています。またスタビライザーやアナログマットも含め、“アナログアクセサリー” としてのサエクブランドを世界にアピールしていこうと考えています」と今後の展開に力を込める。
テクニクス
テクニクスは昨年に引き続き出展。テクニクスブランドを牽引してきた井谷さんは、「元々テクニクスはヨーロッパ市場でも強いブランドでしたが、特にドイツはDJ文化が非常に盛んで、テクニクスのことを非常に愛してくださっている方々が多くいるのです。SL-1200などアナログプレーヤーが人気なことはもちろんですし、コンポーネント類も確実にファンを増やしています」と手応えを語る。
また新たにテクニクスのCTOに就任した奥田忠義さんも、「若い開発スタッフも着実に育ってきています。今後のテクニクスの製品にもご期待ください!」とコメント。パナソニック役員の小川理子さんも会場を視察に回るなど、テクニクスの世界市場にかける意気込みを感じさせた。
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