「A-300」のテクノロジーを踏襲しつつ正統進化

アキュフェーズ、A級ステレオパワーアンプ「A-80」。定格出力を8%アップ

公開日 2023/09/26 17:11 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アキュフェーズは、純A級のステレオパワーアンプ「A-80」を10月上旬に発売する。価格は1,540,000円(税込)。

ACCUPHASE「A-80」

2018年に発売した「A-75」の後継機であり、50周年記念モデルとして発売されたモノラルパワーアンプ「A-300」のテクノロジーを踏襲しつつ、ステレオバージョンとして開発したモデルとなる。「A-300」「A-75」から正統進化したモデルと謳っている。

「A-80」の内部構造。信号経路の最短化も図られている

新開発の高効率大型トロイダルトランスと、アキュフェーズ史上最大容量となる120,000μFの平滑用フィルターコンデンサーを搭載することにより、定格出力は65W/8Ω、130W/4Ωを実現。「A-75」に対して8%アップという大出力を実現している。

120,000μFというアキュフェーズ史上最大容量を実現

新開発の大型トロイダルトランス

出力段は10パラレルMOS-FETを構成。基板直付けのスピーカー端子の採用や大型バスバーの採用により、出力の低インピーダンス化と理想的なアース構造を実現したとする。スピーカー端子直近からのフィードバックにより、スピーカーからの逆起電力も制御。ダンピングファクターは1000を保証、実測値では2900程度を実現する。

10パラレルMOS-FET出力段によるパワーアンプブロック

スピーカー端子を直付けするターミナル

さらに、平滑用フィルターコンデンサーとパワーアンプのドライブ段用コンデンサーには、音質のためのカスタム品が採用されている。

フロントには大型パワーメーターを配置、電力値も表示されるほか、取手の形状も力強いデザインに変更されている。異常動作時の保護機能も搭載しており、ショート時や異常温度検出時には即座に出力を切断しスピーカーを保護するようになっている。

入力はRCAとXLRを各1系統ずつ搭載、スピーカー出力は2系統並列出力となっている。また背面にバランス入力位相切り替えスイッチと、ブリッジ・デュアルモノ切り替えスイッチを搭載する。

「A-80」の背面端子

サイズは465D×515W×240Hmm、質量は44.6kg。電源コード「APL-1」が付属する。

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