日本環境アメニティは音響パネル「オトノハ」をデモ

<Inter BEE>フォステクス、パッシブSP「NF06」世界初お披露目/「TAOC STUDIO WORKS」製品を披露

公開日 2023/11/17 09:58 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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音や映像、通信技術の展示会イベント「Inter BEE 2023」が、11月15日(水)から17日(金)にかけて幕張メッセにて開催されている。ここでは、FOSTEX、日本環境アメニティ、TAOC、エイム電子等のブースを紹介する。

■FOSTEX



FOSTEXは、新しいパッシブスピーカー「NF06」を世界初お披露目。放送局などで活用されるアクティブモニターの「RS10A」や、小型アクティブスピーカーの「NF04R」とともに展示を行っている。3製品が並んでいるとサイズ違いの兄弟機のようにも思えるが、前述のとおり「NF06」だけパッシブスピーカーとなる。NFはニア・フィールドの頭文字を取ったものだ。

外側から「RS10A」「NF06」「NF04R」

フォステクスが得意とするプロ用機器のユニット技術を受け継ぎながらも、HiFiオーディオファンからDTMerのようなクリエイターの方まで幅広く使ってほしいモデルとアピールする。

ユニットは2ウェイ構成で、トゥイーターは1インチのチタニウム、ウーファーは6.5インチのHR形状振動板となる。バスレフポートは底面に配置される。2024年秋の発売を目指して開発を進めており、まだ音質的には最終段階ではないとのこと。FOSTEXの小型アンプで駆動されるサウンドは、芯のしっかりした存在感のある音と感じられた。

■日本環境アメニティ



日本環境アメニティは、「オトノハ」と名付けられた小型の音響パネルを展示。葉の成長をモチーフとし、ひとつひとつの“葉っぱ”が黄金角と黄金比を用いてデザインされており、効果的に音を拡散させるという。音楽リスニングはもちろん、録音現場や会議室などでも使用できるものとなる。

音響パネル「オトノハ」。右は射出成形で作られており1万円程度、左は3Dプリンターで約15万円程度(受注生産)とのこと

実際にJBLの小型スピーカーの後ろに配置して聴き比べると、確かに音像が引き締まり輪郭がくっきりした印象を受ける。ショウの会場は周囲の音で非常に騒がしいが、「オトノハ」を入れることで音楽により集中できるようにも感じられた。小型で場所を取らないため、設置場所によってどのような音質変化が生まれるか探求する楽しみもありそうだ。

JBLのアクティブスピーカーの背面において効果をデモ

■TAOC(アイシン高丘)



アイシン高丘が展開するTAOCブランドは、2023年に40周年を迎えたことを記念して、プロオーディオ専用の「TAOC STUDIO WORKS」をスタートさせている。スタジオエンジニアや音楽クリエイターなどと協力しながら、ホームオーディオで得た知見を生かしたスタジオで使えるラックやスタンド、インシュレーターなどの開発にも力を入れる。

ホームオーディオ向けとして培った振動対策技術などを応用した「TAOC STUDIO WORKS」

会場では、ニアフィールドモニター向けのスピーカースタンド「MSTP-Dシリーズ」のカラーバリエーションも展開。プライベートスタジオ向けを想定しており、スピーカーに机の振動を伝えないように開発されたものとなる。楽器の細部のチェックするスピーカーなどに役立ててほしいとしており、展示の色以外にもスタジオの雰囲気などに合わせてカスタマイズも可能とのこと。

スピーカースタンドのカラーバリエーションも展開

■エイム電子



エイム電子は「ロック付き」電源ケーブル&電源タップを中心に展開。データセンター用の200Vモデルは以前から展開していたが、スタジオユース向けに新たに100V対応モデルを登場させた。

エイム電子のロック付き電源ケーブル

このロック電源ケーブルは、赤いボタンを押さないと抜き差しできない仕様となっている。スタジオ現場ではプラグを回して抜けを防止するタイプが使われることもあるが、より強力なロック機能のついた電源ケーブルの需要も多いという。専用工具等が不要で設置も容易なため、スタジオだけではなく医療用用途への展開も目指す。

そのほか、メディア・インテグレーションはFOCALのアクティブモニターを組み合わせたイマーシブオーディオの体験コーナーを設ける他、日本音響エンジニアリングはNESブランドにて放送局向けなどに納品するパワーアンプ「NES550」を参考出品した。

NESブランドの放送局向けパワーアンプを参考出品

メディア・インテグレーションのイマーシブオーディオの体験ブース

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