オンキョーから「Scepter」シリーズのサブウーファーが登場!
Scepter-SW1 |
ハイエンドシアターでのパフォーマンスを最大限に引き出すことを命題に、理想の超低音再生について、理論解析とヒアリングにより徹底的に検証。オンキヨー独自のサブウーファー技術J’DRIVE方式をさらに進化させ、デュアル・ドライブにした新開発「SUPER J’DRIVE」方式を採用。従来のバスレフ型サブウーファーが抱えていた「立ち上がりの遅れ」「音色の歪み」というデメリットを解消し、原音に対し時間軸まで正確な超低音再生を可能にした。
また、Scepterブランドとして、近年開発した技術とノウハウの全てを細部にわたり投入。ウーファーユニットには、素材固有の共振音が少ないOMFダイヤフラムを6層構造の特別仕様として採用。さらに、振動板のエッジ部分も通常の3倍の厚みをもたせたSライン・エッジで伝搬波を吸収し反射を最小限に抑えた。また、適度な重量で振動を抑えるMDF製キャビネットやM.D.C.T(磁気歪低減技術)採用の磁気回路など、徹底的に音声信号を妨げる諸要因を排除し、理想の音場再生を実現している。
従来から多くのサブウーファーに採用されてきたバスレフ型やその変形方式は、共振音を利用しているため、効率よく高い音圧が得られるというメリットがある反面、立ち上がりが遅く、その音色も固有のものになってしまいがちになるという問題があったが、この問題を解決したのがオンキョー独自のサブウーファー方式「J’DRIVE」。
まず、キャビネット内部に取り付けられたユニットの振動板は極めて内容積の小さい前室に接しており、振動板が音声信号に従って振動すると、前室の空気が振動板の動きに合わせ反応良く圧縮・膨張。そして、この圧縮・膨張した空気が短いダクトを通じてジェットエンジンのように一気に放出される。これが、「J’DRIVE」方式である。
通常、J’DRIVEは1本のユニット使用でもトランジェットの良い迫力ある超低音を再生するが、Scepter-SW1では、ユニットの反作用によってキャビネットが煽られるのを回避するため、2本のユニットを互いに向き合わせて反作用を相殺させるデュアル・ドライブ方式「SUPER J’DRIVE」方式を新たに開発、採用した。これにより、今までバスレフ型サブウーファーの多くが抱えていたデメリットを解消。音声情報を時間軸まで正確に再現させるとともに、コンプレッションタイプ特有の音の浸透力の強さも兼ね備えることを実現したのである。
軽量・高剛性・高内部ロスという振動板の理想を求め、全く新しいテクノロジーで開発したのがOMFダイヤフラム。OMFとは、Onkyo Micro Fiberの略。天然素材と熱硬化樹脂をマトリクス構造で成形した新素材である。天然素材自体は、固有の振動(雑音)が極めて少ないため、繊維間や層間でおこるズレが振動を吸収し、振動板そのものから発生する雑音を大幅に低減。Scepter-SW1では、特別に専用開発した6層構造の25cm口径タイプを使用。さらに、エッジ部には、通常の3倍の厚みをもたせたSライン・エッジを採用し、伝搬波の反射も最小限に抑えている。歪みが少なくリニアリティに優れた設計が難しいとされてきた磁気回路に、磁束の対称性を高めるとともに、交・直流磁界の干渉を防止する形状と構造をユニットに採用した。このM.D.C.Tの採用により、非直線歪みや磁気歪み、電流歪みを極限まで低減できた。
インターフェイスの使いやすさ、そして機能の豊富さもScepter-SW1の特長といえる。電源オン/スタンバイをはじめ、音量レベル、Music/Movieモード切り替え、カットオフ周波数(30/40/50/60/70/80Hz)選択、NORMAL/REVERSE位相切り替え、ミュート、さらに、カスタムに設定した状態を3パターン記憶できるプリセット機能(カットオフ周波数/音量レベル/位相/モードの4項目)にいたるまで、全ての操作を付属のリモコンで行なうことができる。バインディング・ポストが使用できるようスピーカーターミナルピッチは36mmを採用。また、RCA端子は金メッキ仕上げにし信号の劣化を防いでいる。(ホームシアターファイル編集部)
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トピック
- ブランドONKYO
- 型番Scepter-SW1
- 発売日3月13日
- 価格\200,000
【SPEC】●形式:アンプ内蔵密閉型 ●入力インピーダンス:スピーカー入力4.7kΩ/ライン入力12kΩ ●アンプ実用最大出力:130W(5Ω/EIAJ) ●使用スピーカー:25cmOMFコーン型ウーファー×2 ●外形寸法:501W×597H×467Dmm(ターミナル突起部含む) ●質量:44.8kg