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シャープ、ザウルスの新製品2機種の発表会を開催

公開日 2002/11/12 16:48
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<左>新製品について語る御手洗氏 <右>通信カードを装着した「CL-C700」
●シャープ(株)は、モバイル端末"Zaurus"の新製品「CL-C700」と「SL-B500」の2製品の発表会を東京・市ヶ谷にある同社ビルで行った。

はじめに、常務取締役 通信事業部統括の御手洗顕氏より、新機種の開発の背景などが語られた。

「これまでザウルスは、その時代、時代にマッチしたモバイル機器として発展してきました。現在のITの進化はめざましく、ブロードバンド時代に入り、モバイル製品にも大きな影響を与えています。文字情報だけでなく、静止画、動画、音楽データなどの情報のやりとりが頻繁に行われるようになった今、このザウルスがそれに対応できる、誰もが使えるツールとしてふさわしいものになると思います。」

続いて、事業部長の宇野裕史氏が壇上に立ち新製品の詳しい説明を行った。今回発表された「CL-C700」のディスプレイには、新開発の透過型液晶が採用され、3.7型で640×480ドットの高精細を実現し、従来のモデルの4倍の情報量の表示を実現しているという。また、OSには「Linux」を採用し、アプリケーションなどの開発環境をよりオープンなものにしている。宇野氏はさらに、モバイル製品に必要とされる5つの条件(プレゼンテーション、ワープロ、メール、インターネット、表計算)を挙げ、それらがこの製品では十分にクリアされていることを強調した。実際にこの発表会も「C700」によって行っている事を明かし、その実力を証明してくれた。

最後に行われた質疑応答は以下に記す。

Q.目標販売台数と市場予想価格は?
A.「C700」は2万台で5万円代後半、「B500」は1万台で4万円台後半です。

Q.前モデル「A300」をバージョンアップすることで、「C700/B500」と同等の機能は得られるか?
A.有償という形だが、同等のソフトを使えるようになります。

Q.これまで様々なターゲットに向けて製品を発表してきたが、今回はビジネス向けか?
A.パソコン、インターネットとの連携に重点を置いて開発しました。

Q.Linuxを用いたザウルス用の日本語ソフトは何本くらいあるのか?
A.現在50本位あります。

Q.ソフトのダウンロードサービスは行うのか?
A.ダウンロードサイト「ザウルス宝箱」から順次紹介していく予定です。

Q.「C700」のディスプレイに採用された「CGシリコン」技術は、高精細である以外に利点はあるのか?
A.小型化や低消費電力、低価格での製造も実現します。

Q.「C700」と「B500」では、「C700」の方がバッテリー駆動時間が短いのはなぜ?
A.「C700」は液晶のバックライトの消費電力が大きく、搭載しているバッテリーの容量がもともと少ないというのが、主な理由です。

(Phile-web編集部)

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