松下、SDマルチカメラ“D-snap”新製品4モデルの発表会を開催〜質疑応答掲載
副社長 野口直人氏/“D-snap”SV-AV100 |
“D-snap”新製品の紹介に先立ち、パナソニックAVCネットワークス社 副社長の野口直人氏より同社のSDカード事業の展開について説明が行われた。
同社が掲げるSD、DVD、DTVの3つを柱にした「3Dバリューチェーン」の中でも「SD(カード)」はモバイルAV事業の中核を担う製品である。SDメモリーカードは小型、大容量、著作権保護、高速データ書換えなどの特長を持っており、2005年度にはメモリーカードの50%のシェアを獲得すると予測している。また、将来的には1GB、2GB、4GBと大容量化を図っていく予定である。来年にはSDカードを記録媒体とした業務用のビデオカメラの発売も予定している。今回発売する3代目“D-snap”は「いつでも、どこでも、気軽に」をコンセプトにし、従来無かったAVモバイル製品だ。
次に壇上に上がったパナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸氏は、新製品の開発の背景を語った。
同社の本年度の売り上げ見込みは、DVカメラが170万台、デジカメが810万台、ポータブルMDが315万台と、どれも昨年度を上回り、モバイル製品が全体的に好調であると判断できる。しかし各製品は高い評価を得てはいるが、大きさ、重さ、バッテリー時間など、持ち運びに不便な点がまだ解決されていない。また、記録メディアやバッテリーもそれぞれ違ったものを用いており、合理的ではない。これらの問題点を解決するのが、今回発表する、小型、軽量で、一台でいくつもの機能を有する“D-snap”である。
各製品の詳細は別項にて紹介する。以下に、発表会の最後に行われた質疑応答の内容を掲載する。
Q.前モデルの売り上げと、新モデルの売り上げ目標は?
A.前モデルはトータルで約5万台です。また今回のモデルはトータルで50万台を目標としています。
Q.海外での販売は?
A.アメリカでは以前のモデルから人気があり、日本の数倍売り上げているものもあります。今回も全世界的に売り出していく予定です。“D-snap”はグローバルで伸びていく製品だと確信しています。
Q.ロゴが一新されたのはどういった経緯か?
A.“D-snap”という愛称は昨年末日本で発売した「AV30」から用いています。今回から愛称をグローバルに統一し、それにあわせてロゴも一新しました。
Q.“D-snap”は、SDメモリーカードの売り上げにどれくらい貢献できるか?
A.ハード一台に対し、3枚くらいのメモリーカードを使って頂けると考えています。ですから販売台数×3枚くらいの売り上げが見込めると思います。
(Phile-web編集部)