≪山之内正のCEATECレポート≫マイクロソフトがWM9の最新動向を紹介
講演を行った マイクロソフトコーポレーションWindows Digital Media部門ゼネラルマネージャー アミール・マジティマール氏 |
会場ではWindows Media Video 9を利用した映像の紹介に加え、WMA 9 Proによるマルチチャンネルサウンドのデモンストレーションを実施。ピンク・フロイドの「マネー」を使って2チャンネルのMP3音声と、5.1チャンネルのWMA 9 Proの再生音を比較し、WMA方式の優位性をアピールした。ステレオのMP3と、5.1チャンネルのWMA9Proは転送レートがほぼ同じとされ、WMA方式の圧縮効率の高さも強調した。
さらに、PCのコンテンツを家庭用AV機器で再生するHighMATのメリットをあらためて紹介するなど、PCとAV機器の統合を目指す同社の姿勢を強調した。HighMATの対応機器を提供するメーカーは、現在15社に上るという。
WMA、WMV方式に対応した機器も合わせて紹介された。WMA Proのデコーダーを世界で初めて内蔵したパイオニアのAVアンプ(VSA-AX10Ai)のほか、サンヨーのポータブルHDDオーディオレコーダー、パナソニックのHighMAT対応ポータブルCDプレーヤー、NECのIP Video on Demandセットトップボックスなどを紹介。日立が開発したデジタルメディアプロセッサーは、用途の広いWMA対応LSIとして様々な機器への搭載が期待されており、注目に値する。
[ceatec2003report]
(山之内正)