[Inter BEE 2003]東芝 「モバイル放送」受信端末を初公開
参考出品されたモバイル放送受信端末 |
同社では、04年夏から秋にかけて放送開始予定の「モバイル放送」関連機器も展示。中でもポータブル受信端末は、デザインこそ未確定なものの、内部構造はほぼ完成段階という。バッテリー持続時間は2時間程度となる。
“モバイル放送”をご存知でない方のために概略を記す。“モバイル放送”は、地上波デジタルとはまったく別の放送で、モバイル放送(株)が放送事業者となる。3割を出資している東芝をはじめ、トヨタ自動車、富士通、日本テレビなど、錚々たる大企業が出資企業に名を連ねている。衛星を使って放送するので、地上波デジタルと違い、1つの送出システムで全国に放送が可能であることが最大の利点。ビル街やトンネルなど衛星波が届きにくい地域でも、ギャップフィラーを使うことで安定した映像を受信できる。なお、映像の符号化方式はMPEG4となる。
すでに映像9チャンネル、音声55チャンネル、データ放送数チャンネルの放送が決定しており、月額利用料は1,000円〜2,000円台を見込む。
(Phile-web編集部)