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アイリバーが新製品発表会を開催 3万円台の1GBメモリ機やPMPなど登場

公開日 2004/09/02 17:06
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●アイリバー・ジャパン(株)は、本日東京都内にて新製品発表会を開催した。それぞれのモデルの概要を紹介していこう。

■ポータブルHDDマルチメディアプレーヤー「PMP-100」シリーズ


PMP-100シリーズ
「PMP-100」シリーズは、3.5インチカラー液晶を搭載したポータブルHDDマルチメディアプレーヤー。9月10日の発売を予定する。HDDの容量が20GBの「PMP-120」と40GBの「PMP-140」が用意され、同社オンラインストアでの販売価格は「PMP-120」が52,800円、「PMP-140」が62,800円。対応するPCのOSはWindows98 SE/Me/2000/XP。

本機は、動画ではXviD、MPEG4 SP、MPEG1の再生が可能。音声ではMP3、WMA、WAV、ASFに対応している。オーディオエンコーダーを内蔵し、外部機器の音声を本機に入力し、直接MP3に変換・記録することができる。

PCとの接続はUSB2.0を利用する。ストレージクラスに対応しており、外付けHDDとしても利用できる。このほか、FMチューナー、ボイスレコーディング機能、PCなしでUSB機器を相互に接続するブラウザ機能などを装備している。ファームウェアのアップグレードにも対応しており、将来の機能拡張も行える。

電源は内蔵リチウムイオン充電池。VGA/24フレームのビデオ再生時で約4時間、MP3ファイル再生時で約10時間の連続再生が行える。

参考出品されたポータブルメディアセンター対応機

PMP-100シリーズに搭載されているのはLinuxだが、会場には「Windows Portable Media Center」規格に対応したプレーヤーの試作機も展示されていた。発売時期は10月下旬から11月上旬を予定している。

■ペンダントタイプのメモリーオーディオプレーヤー「N10」シリーズ


N10シリーズは首に掛けて使用する
N10シリーズは、「音楽を身につける」というコンセプトのもとに開発されたメモリーオーディオプレーヤー。9月3日の発売を予定し、価格はオープンだが、オンラインストアでは256MBタイプが21,800円、512MBタイプが27,800円で販売される。

ネックストラップとイヤホンを一体化し、首に掛けて使用する。本体は22g、ネックストラップ一体型イヤホンを装着した状態では44gと軽量。電源はリチウムイオンポリマー充電池で、約11時間の連続再生が可能。

ディスプレイは16階調の有機ELを採用。ディスプレイ表面にはハーフミラー加工が施されている。

イコライジング機能も備え、「Xtreme 3D」「Xtreme EQ」の2種類から選択する。

そのほか、ボイスレコーディング機能、アラームつきタイマー機能などを備えている。発売時にはストレージクラスに対応しないが、後日行われるファームウェアのアップデートで可能になる予定。

■カラー液晶搭載、1GBタイプを用意する「iFP-900」シリーズ

iFP-900シリーズは、コンパクトなボディに26万色のカラー液晶を搭載したメモリーオーディオプレーヤー。発売は9月3日。価格はオープンだが、512MBの「iFP-995」は32,800円、1GBの「iFP-999」は37,800円で販売される。

iFP-990シリーズ

操作性に注力し、ボタン配置を工夫して指1本でほとんどの操作が可能なほか、GUIの見やすさ、わかりやすさにもこだわった。PCとの接続にはUSB2.0を利用する。

電源には内蔵のリチウムイオン充電池を使用。バックライト無しの場合、最大40時間の連続再生が行える。

外部入力からのダイレクトエンコーディング機能、FMチューナー・FM録音機能、ボイスレコーディング機能、アラーム付きタイマー機能なども備える。後日公開されるファームウェアでアップデートすれば、USBストレージクラスにも対応する。

■既存モデルの大幅値下げを敢行

同社では、既に発売されている製品の販売価格を9月3日から大幅に引き下げる。特に1GBモデルでは54,800円を29,800円に変更し、値引き幅は実に45%程度となる。価格を変更するモデルの旧価格と新価格は以下の通り。

・128MBメモリタイプ「iFP-780」「iFP-880」新価格14,800円
・256MBメモリタイプ「iFP-790」「iFP-890」新価格19,800円
・512MBメモリタイプ「iFP-795」「iFP-895」旧価格34,800円→新価格24,800円
・1GBメモリタイプ「iFP-799」「iFP-899」旧価格54,800円→新価格29,800円

■音楽管理ソフト「iriver Music Manager」がDRMに対応

本日、アイリバージャパンのホームページにおいて、音楽管理ソフトウェア「iriver Music Manager」の新バージョン V3.16 が公開された。本バージョンはDRM(PDDRM)に対応し、DRMの施されたWMAファイルをWindows Media Player経由でアイリバー製品(フラッシュメモリータイプ)に転送し、再生することが可能になる。これにより、多くの音楽配信サイトで購入した楽曲ファイルを、同社製品で楽しめるようになる。

■フラッシュメモリータイプに注力する同社の戦略

発表会には、全世界でのiRiver製品のマーケティング・製品開発などを統括する韓国レインコム社のグローバルオペレーティング部門副社長 ヘンリー・キム氏、アイリバー・ジャパン(株)社長の遠藤信久氏が出席し、それぞれプレゼンテーションを行った。

ヘンリー・キム氏

アイリバー・ジャパン(株)社長の遠藤信久氏

キム氏は、99年に創業したレインコム社が年々飛躍的な成長を遂げていることを強調し、2005年度の同社の全世界での売上げを8億ドル、利益を1億2,000万ドルと予測した。また、地域別のシェアについても言及し、北米でのメモリータイプの同社シェアが19.5%に達していると説明。また同氏は「デジタルオーディオプレーヤーのリーダーになること、デジタルポータブル機器の総合ソリューションプロバイダーになることを目標にしている」とし、具体的な戦略では、「現在128MBと256MBで90%以上を占めるメモリーオーディオプレーヤー市場を、512MBと1GBタイプが主流の市場に変革する」と説明。このために、高シェアを誇る同社のスケールメリットを活かして値下げを行うほか、来春以降に2GBモデルの導入も検討していると語った。

遠藤社長は、主に同社の国内販売戦略について説明を行った。同氏は「アイリバー製品購入者のうち、製品を店頭で初めて知ったという方が4割を超える」とし、「まだまだ認知度が低い」ことを課題として挙げた。認知度向上のための施策として同氏は、「無報酬でアイリバー製品のレビュー、ユーザーサポート等を行っていただいている『サポーター』制度を活用する」と説明。また、アイリバーの全製品を体験できる「iriverプラザ」を増やし、年内に新宿、大阪に開設するとした。また同氏は「店頭での販促も積極的に行う」とし、販促キットを店舗に配布するほか、月末から30店舗で販売支援を行う計画だ。

同社の基本戦略は、アップルが参入しておらず、同社が高いシェアを誇るフラッシュメモリータイプのオーディオプレーヤーに力を入れ、高容量化と低価格化を進めてHDDタイプに対抗するというもの。ユーザーに対してはHDDタイプに比べて小型・軽量、省電力な点を訴求していく。一方、HDDタイプの新製品も投入する予定で、5GB HDD搭載モデルを来年に発売する計画が明らかにされた。

【問い合わせ先】
アイリバー・サポートセンター
TEL/0120-266-551

(Phile-web編集部)

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