<山之内正のIFA2005レポート>薄型テレビがIFA会場を埋め尽くした理由
ベルリンではIFAが秋のイベントシーズンの開幕を飾る。この時期になると早くも街には秋の気配が漂い、ひんやりとした空気に身を包まれる。そんななかメッセ会場には多くの来場者が早朝から訪れ、熱気があふれていた。
編集部の速報でも紹介されている通り、今年はハイビジョンテレビが話題の中心を占めている。2年前のIFAに比べると薄型テレビの比率が圧倒的に高まり、大量のフラットディスプレイが各社のブースを埋め尽くしていた。テレビがここまで大きな位置を占めた展示は、筆者が知る範囲では過去に例がない。世界規模でテレビと放送の変革が起きていることが、ここベルリンの地でも実感できる。
欧州全体で見ると、デジタルハイビジョンの普及はこれからが本番である。ケーブルテレビの多チャンネル放送とDVDに満足している視聴者に、ハイビジョン放送のメリットをいかに浸透させるかが、これから問われることになるだろう。IFAの会場を埋め尽くした膨大な数のフラットディスプレイは、来場者にハイビジョンの長所を実感してもらうための、壮大なデモンストレーションなのである。
各社が画質を競うなか、パナソニックブースに展示されたフルHDのプラズマテレビが、映像の美しさで精彩を放っていた。近接視聴でも甘さがまったく気にならず、これまで体験したことのないような奥行き感に圧倒される。
欧州市場では720p以上のディスプレイに「HD Ready」のロゴマークを付けてハイビジョン機器の認知度を高めようとしているが、65型以上の大画面では、さすがに1080pの優位性が目を引く。
(山之内正)
[IFA2005REPORT]
編集部の速報でも紹介されている通り、今年はハイビジョンテレビが話題の中心を占めている。2年前のIFAに比べると薄型テレビの比率が圧倒的に高まり、大量のフラットディスプレイが各社のブースを埋め尽くしていた。テレビがここまで大きな位置を占めた展示は、筆者が知る範囲では過去に例がない。世界規模でテレビと放送の変革が起きていることが、ここベルリンの地でも実感できる。
欧州全体で見ると、デジタルハイビジョンの普及はこれからが本番である。ケーブルテレビの多チャンネル放送とDVDに満足している視聴者に、ハイビジョン放送のメリットをいかに浸透させるかが、これから問われることになるだろう。IFAの会場を埋め尽くした膨大な数のフラットディスプレイは、来場者にハイビジョンの長所を実感してもらうための、壮大なデモンストレーションなのである。
各社が画質を競うなか、パナソニックブースに展示されたフルHDのプラズマテレビが、映像の美しさで精彩を放っていた。近接視聴でも甘さがまったく気にならず、これまで体験したことのないような奥行き感に圧倒される。
欧州市場では720p以上のディスプレイに「HD Ready」のロゴマークを付けてハイビジョン機器の認知度を高めようとしているが、65型以上の大画面では、さすがに1080pの優位性が目を引く。
(山之内正)
[IFA2005REPORT]