ADI、フラッシュメモリー搭載の車載アプリケーション用「Blackfin」プロセッサーを発表
アナログ・デバイセズ(株)[以下:ADI] は、自動車用アプリケーション向けにフラッシュメモリーを搭載した「Blackfin」シリーズの最新プロセッサー「ADSP-BF539F」を発表した。本製品はフラッシュメモリーをシングルパッケージに集積した同社初のBlackfinプロセッサーとなる。
同日Blackfinシリーズより、フラッシュメモリーを搭載しない「ADSP-BF539」、ならびに産業・医療・セキュリティ用途に最適なプロセッサー「ADSP-BF538」とフラッシュメモリー搭載の「ADSP-BF538F」も発表された。本日同社が開催した記者会見には、ホリゾンタル・セグメント・グループ DSPアプリケーション・マーケティング・エンジニアの内木場晋吾氏が登壇し、製品の説明を行った。
ADIのBlackfinプロセッサーはマルチフォーマットのAV、音声や画像処理など、機能の統合処理を必要とするアプリケーション向けに高性能と消費電力効率の両方を備えた、16/32ビット組み込みプロセッサーを実現している。そのソフトウェア・フレキシビリティとスケーラビリティを組み合わせることにより、デジタルホームエンターテインメントやネットワーク、自動車用エンターテインメントにおける統合アプリケーションを実現するものとして期待されている。
今回、ADSP-BF539FとADSP-BF538Fには、業界大手企業の専業企業であるSpansion社が提供するフラッシュメモリーを採用した。ADSP-BF539Fは自動車用アプリケーションのホスト、またはシステムコントローラー向けに設計されており、シングルパッケージに512KBまたは1MBのSpansion社製フラッシュを集積している。フラッシュメモリーを搭載することにより、車載用システム設計においてメモリーチップを付け加えなくても、高度化する多機能デバイスを自在に開発することが可能になるとしている。なお、ADSP-BF539は、特に自動車市場向けに設計された高品質の500MHzプロセッサーとなり、グリーン・ヒルズ・ソフトウェア社のINTEGRITYリアルタイム・オペレーティング・システムによってサポートされている。
この新しいBlackfinプロセッサーは、その高性能と低消費電力、低コストの特徴により、既に幾つかの有力企業が自社のアプリケーションへの採用を決定している。米・XMサテライト・ラジオ社、ならびに米・ボイスボックス・テクノロジーズ社は、自動車向け音声制御XMサテライト・ラジオ用にプロセッサーを採用し、車載エンターテインメントの音声認識を活用したサーチシステムを開発しているという。商品が実現化された際には、運転者が会話音声サーチ機能を用いて、XMラジオの160チャンネルの番組に簡単にアクセスできるようになる。またスウェーデンのボルボ社は同社の車載エンターテインメントに使われているMOST(メディア・オリエンテッド・システム・トランスポート)バス・アプリケーションをサポートするADSP-BF539Fにより、最新の車内インフォテインメントシステムの戦略を構築していくと発表している。
【問い合わせ先】
アナログ・デバイセズ(株)
DSPSテクノロジー・グループ
(Phile-web編集部)
ADIのBlackfinプロセッサーはマルチフォーマットのAV、音声や画像処理など、機能の統合処理を必要とするアプリケーション向けに高性能と消費電力効率の両方を備えた、16/32ビット組み込みプロセッサーを実現している。そのソフトウェア・フレキシビリティとスケーラビリティを組み合わせることにより、デジタルホームエンターテインメントやネットワーク、自動車用エンターテインメントにおける統合アプリケーションを実現するものとして期待されている。
今回、ADSP-BF539FとADSP-BF538Fには、業界大手企業の専業企業であるSpansion社が提供するフラッシュメモリーを採用した。ADSP-BF539Fは自動車用アプリケーションのホスト、またはシステムコントローラー向けに設計されており、シングルパッケージに512KBまたは1MBのSpansion社製フラッシュを集積している。フラッシュメモリーを搭載することにより、車載用システム設計においてメモリーチップを付け加えなくても、高度化する多機能デバイスを自在に開発することが可能になるとしている。なお、ADSP-BF539は、特に自動車市場向けに設計された高品質の500MHzプロセッサーとなり、グリーン・ヒルズ・ソフトウェア社のINTEGRITYリアルタイム・オペレーティング・システムによってサポートされている。
この新しいBlackfinプロセッサーは、その高性能と低消費電力、低コストの特徴により、既に幾つかの有力企業が自社のアプリケーションへの採用を決定している。米・XMサテライト・ラジオ社、ならびに米・ボイスボックス・テクノロジーズ社は、自動車向け音声制御XMサテライト・ラジオ用にプロセッサーを採用し、車載エンターテインメントの音声認識を活用したサーチシステムを開発しているという。商品が実現化された際には、運転者が会話音声サーチ機能を用いて、XMラジオの160チャンネルの番組に簡単にアクセスできるようになる。またスウェーデンのボルボ社は同社の車載エンターテインメントに使われているMOST(メディア・オリエンテッド・システム・トランスポート)バス・アプリケーションをサポートするADSP-BF539Fにより、最新の車内インフォテインメントシステムの戦略を構築していくと発表している。
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アナログ・デバイセズ(株)
DSPSテクノロジー・グループ
(Phile-web編集部)