「ケーブルテレビ2006」開催中 − VODサービスや新型STBなどが多数展示
ケーブルテレビに関する総合展示会「ケーブルテレビ2006」が東京ビッグサイトで開催されている。会期は6月16日まで。入場は無料。
デジタル放送やネットワーク環境の進化にあわせ、会場内には、デジタル放送対応のセットトップボックス(STB)やビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス、テレビ用のウェブサービスなどが多数展示されている。各社の展示内容をご紹介していこう。
■デジタル対応STBを各社が提案
J:COMブースは、録画機能を搭載したSTBを月額840円で貸し出す“HDR”サービスを大々的にアピール。HUMAX社製のSTB「JC-5000」と、アイ・オー・データ機器の「HVR-HD500」をi.Linkで接続し、STB内のコンテンツをムーブする接続検証も行っていた。
NECは、STB“楽ビジョン”シリーズの最新モデルとなる、“楽ビジョン”「CM4600T/4610T」を出展。すでに納入を開始しているモデルで、EPGの表示形式を複数用意し、切り替えられるのが特徴。「お気に入り」表示モードでは、ユーザーが登録したチャンネルのみを表示することができる。また、シリーズの前モデルも展示され、地域情報やウェブ情報を、放送画面と同時に表示する機能が紹介されていた。
伊藤忠ケーブルシステムズや住商情報システムは、HUMAX社のSTBを複数展示。250GB HDDを搭載し、デジタル放送の2番組同時録画ができる現行の「JC-5000」のほか、後継機となる「JC-5500」も参考出展した。JC-5500は、HDD容量や録画機能などはJC-5000を踏襲しながら、LAN端子やHDMI端子を追加したモデルとなる。
また、同じくHUMAX社製の、20GB HDDを内蔵したポータブルメディアプレーヤー「HDR-20」も展示。スカパー!向けのモデルは既に発売されており、5万円前後で販売されている。720×480ドットの4型液晶を備え、MPEG4動画やMP3/WMA音声、静止画などの再生が可能。映像入出力端子も備え、外部機器から入力した映像をMPEG4にエンコードして録画することもできる。HUMAX社製のSTBと接続すると、録画開始直前にSTBから信号をHDR-20に送出して録画を開始することもでき、EPG連動録画も可能となる。
パイオニアは、業務用プラズマモニターのビデオスロットに挿入し、IP-VODの受信を可能にする拡張ボードを参考出品。まだ研究レベルのものというが、H.264/MPEG-2/VC-1のデコードが可能で、100BASE-TXのイーサネット端子を備える。展示では、6MbpsのH.264でエンコードされたフルHD映像を再生していた。8倍速までの早送りや早戻し、スロー再生など、特殊再生にも対応する。
マスプロ電工は、STBの新モデル「DST52」のほか、光伝送システムを展示。2,600MHzを使用する光伝送システムでは、CATVだけでなく、BS/110°CSデジタルも光ファイバー1本で送ることができる。さらに、100Mbpsで50km以上の長距離伝送を可能にするシステムも提案されていた。
■HDコンテンツやVODサービスをアピールするCATV各社
番組供給事業者各社や配信事業者は、HD放送やVODサービスを強力に訴求している。ジュピターTVが、VODサービス「J:COMオンデマンド」のサービス内容をくわしく紹介したほか、「DISCOVERY HD」や「MOVIE PLUS HD」など、HDで放映しているチャンネルの画質の高さをアピール。また、配信事業者であるJC-HITSも、ケーブルテレビ会社向けにVODサービスのシステムソリューションを提案していた。また、2007年頃にHDサービスを開始する計画も明らかにされた。
このほか、WOWOWやフジテレビ、NHK、スター・チャンネル、スペースシャワー、アニマックス、キッズステーションなど、番組制作会社も各々のブースを構え、コンテンツの魅力を様々な趣向でアピールしていた。
(Phile-web編集部)
デジタル放送やネットワーク環境の進化にあわせ、会場内には、デジタル放送対応のセットトップボックス(STB)やビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス、テレビ用のウェブサービスなどが多数展示されている。各社の展示内容をご紹介していこう。
■デジタル対応STBを各社が提案
J:COMブースは、録画機能を搭載したSTBを月額840円で貸し出す“HDR”サービスを大々的にアピール。HUMAX社製のSTB「JC-5000」と、アイ・オー・データ機器の「HVR-HD500」をi.Linkで接続し、STB内のコンテンツをムーブする接続検証も行っていた。
NECは、STB“楽ビジョン”シリーズの最新モデルとなる、“楽ビジョン”「CM4600T/4610T」を出展。すでに納入を開始しているモデルで、EPGの表示形式を複数用意し、切り替えられるのが特徴。「お気に入り」表示モードでは、ユーザーが登録したチャンネルのみを表示することができる。また、シリーズの前モデルも展示され、地域情報やウェブ情報を、放送画面と同時に表示する機能が紹介されていた。
伊藤忠ケーブルシステムズや住商情報システムは、HUMAX社のSTBを複数展示。250GB HDDを搭載し、デジタル放送の2番組同時録画ができる現行の「JC-5000」のほか、後継機となる「JC-5500」も参考出展した。JC-5500は、HDD容量や録画機能などはJC-5000を踏襲しながら、LAN端子やHDMI端子を追加したモデルとなる。
また、同じくHUMAX社製の、20GB HDDを内蔵したポータブルメディアプレーヤー「HDR-20」も展示。スカパー!向けのモデルは既に発売されており、5万円前後で販売されている。720×480ドットの4型液晶を備え、MPEG4動画やMP3/WMA音声、静止画などの再生が可能。映像入出力端子も備え、外部機器から入力した映像をMPEG4にエンコードして録画することもできる。HUMAX社製のSTBと接続すると、録画開始直前にSTBから信号をHDR-20に送出して録画を開始することもでき、EPG連動録画も可能となる。
パイオニアは、業務用プラズマモニターのビデオスロットに挿入し、IP-VODの受信を可能にする拡張ボードを参考出品。まだ研究レベルのものというが、H.264/MPEG-2/VC-1のデコードが可能で、100BASE-TXのイーサネット端子を備える。展示では、6MbpsのH.264でエンコードされたフルHD映像を再生していた。8倍速までの早送りや早戻し、スロー再生など、特殊再生にも対応する。
マスプロ電工は、STBの新モデル「DST52」のほか、光伝送システムを展示。2,600MHzを使用する光伝送システムでは、CATVだけでなく、BS/110°CSデジタルも光ファイバー1本で送ることができる。さらに、100Mbpsで50km以上の長距離伝送を可能にするシステムも提案されていた。
■HDコンテンツやVODサービスをアピールするCATV各社
番組供給事業者各社や配信事業者は、HD放送やVODサービスを強力に訴求している。ジュピターTVが、VODサービス「J:COMオンデマンド」のサービス内容をくわしく紹介したほか、「DISCOVERY HD」や「MOVIE PLUS HD」など、HDで放映しているチャンネルの画質の高さをアピール。また、配信事業者であるJC-HITSも、ケーブルテレビ会社向けにVODサービスのシステムソリューションを提案していた。また、2007年頃にHDサービスを開始する計画も明らかにされた。
このほか、WOWOWやフジテレビ、NHK、スター・チャンネル、スペースシャワー、アニマックス、キッズステーションなど、番組制作会社も各々のブースを構え、コンテンツの魅力を様々な趣向でアピールしていた。
(Phile-web編集部)