キヤノン、SED株式会社の全株を買い取り完全子会社化
SED(株)は、「SED」パネルの開発、生産、販売を目的とした合弁会社として2004年10月に設立(関連ニュース)。株式は、キヤノンが50.002%、東芝が49.998%を保有していた。今回キヤノンは東芝保有の全株を買い取り、SED(株)を100%子会社とする。
今回の決定について両社は、「キヤノンに対するSEDの技術に関連する米国訴訟の長期化が予想されることから、SEDテレビ事業の早期立ち上げに向けて両社で協議した結果、SEDパネルの事業をキヤノン単独で行うことにした」と説明している。
また、SED搭載テレビの発売については「計画どおり本年第4四半期に日本国内において開始する予定だが、SEDパネルの本格量産については、キヤノンが計画を見直すことになる」としている。
なお、SED(株)の現社長である福間和則は、出身元である東芝からキヤノンに移籍の上、引き続き社長を務める。また、東芝から出向している技術者については、キヤノンによるSEDパネルの単独事業化に向けての引継ぎ期間中は新たに締結する契約に基づいて出向を継続させる予定だという。
(Phile-web編集部)
【SED株式会社の概要 】
会社名 :SED株式会社
設立年月 :2004年10月
事業内容 :SEDパネルの開発、生産、販売
本社所在地:神奈川県平塚市田村9-22-5
代表者 :代表取締役社長 福間和則
(現東芝執行役常務、2007年1月30日キヤノンに転籍予定)
資本金 :105億5万円
株主構成 :キヤノン100%(2007年1月29日予定)
従業員数 :約550名(2007年1月現在)