これからビデオカメラを買うなら「HDD+メモリーカード」 −「今週の読者投票」結果発表
4月29日〜5月5日の読者投票:「ビデオカメラ、いま買うならどのタイプ?」
HDDにDVD、BD、メモリーカード、テープなど、ビデオカメラの記録メディアが多様化の一途を辿っている。わずか数年前まで、ビデオカメラと言えばテープメディアが一般的だったが、最近では2つ以上のメディアに対応したハイブリッドタイプや、内蔵メモリー+メモリーカードの“ダブルメモリー"カメラなども登場している。いったいどのメディアを選べばよいのかお悩みの方も多いだろう。
メディアの種類が氾濫している背景には、言うまでもなく、我々ユーザーのデジタルライフスタイルの多様化がある。撮ったその場で光ディスクにダビングできるHDD+光メディアという組み合わせを便利と感じる方もいるだろうし、コンパクトなサイズにこだわるのならメモリーカードが最適だろう。また、撮った映像をレコーダーに取り込むか、それともPCに蓄えるかで、最適なメディアが変わってくる。Phile-webユーザーは、どのタイプに魅力を感じているのだろうか。投票の結果は以下のようになった。
45%と、ほぼ半数の支持を集めたのは「HDD+メモリーカード」という組み合わせ。パナソニックの「HDC-SD9」、ソニーの「HDR-SR11/SR12」などがこのタイプだ。大容量なHDDに、最近価格が急激に下がっているメモリーカードを組み合わせれば、より長時間の録画が可能。さらに、メモリーカードからの直接再生に対応したテレビやレコーダーを購入すれば、カードを挿すだけで容易に動画再生が行える。メモリーカードスロットは小型のため、カメラ本体のサイズを抑えられるのもメリットの一つと言える。
次に続いたのが「HDD+BD」タイプで、17%を占めた。このタイプは現在日立しか発売しておらず、「DZ-BD9H」がその代表格だ。HDDに記録した映像を、かんたんな操作でBDディスクにダビングが可能。もちろん、BDへの直接記録も行える。撮影した動画を光ディスクでアーカイブしたいという要求に、カメラ1台で応えてくれる。今後、BDレコーダー/プレーヤーやPS3の普及が進めば、さらにこのタイプの需要は増えるはずだ。
3位は「メモリーカード」で9%。最近では16GBなど大容量のSDHCカードが比較的安価に売られており、それだけの容量があれば、数日程度の旅行の撮影は容易にカバーできる。また、前述したように、小型化を突き詰めるならば、メモリーカードがもっとも有利。気軽に持ち歩いて撮影したいという向きには最適だろう。
僅差で4位に続いたのは「HDD」で、8%の票を得た。現在では、ほぼすべてのビデオカメラにメモリーカードスロットが搭載されているが、メモリーカードには静止画のみ、あるいは特定の映像モードのみしか記録できないという製品は意外と多い。たとえばEverioは、フルHD映像をSDHCメモリーカードに記録することができない。大容量のHDDがあれば動画撮影は十分、という方も多いのだろう。
「ダブルメモリー」と回答した方は6%。内蔵フラッシュメモリーとSDメモリーカードスロットを備えたキヤノン「HF10」が代表格だ。各社が様々な対策を講じているとは言え、HDDはクラッシュする可能性もゼロではなく、回転部がないフラッシュメモリーは、より安全性が高い。この選択肢を選んだ方は、そこに魅力を感じたのだろうと推察できる。
やや意外だったのが、その後に続いたのが「テープ(HDV/DV)」だったこと。HDVビデオカメラは高画質な製品が多く、セミプロ/ハイアマチュア向けの高級製品も多い。また、記録フォーマットがMPEG2なので、AVCHDなどに比べ、PCで編集する場合の負荷が軽いことも特筆できる。
なお、「DVD」「HDD+DVD」という選択肢を選んだ方はともに1%前後と、非常に少なかった。とくにHDD+DVDのハイブリッドビデオカメラは、1〜2年前に市場を席巻したことをまだ多くの方がご記憶だと思うが、テレビの高精細化にともない、ビデオカメラも急速にハイビジョンへシフトしたことがよくわかる結果となった。
(Phile-web編集部)
HDDにDVD、BD、メモリーカード、テープなど、ビデオカメラの記録メディアが多様化の一途を辿っている。わずか数年前まで、ビデオカメラと言えばテープメディアが一般的だったが、最近では2つ以上のメディアに対応したハイブリッドタイプや、内蔵メモリー+メモリーカードの“ダブルメモリー"カメラなども登場している。いったいどのメディアを選べばよいのかお悩みの方も多いだろう。
メディアの種類が氾濫している背景には、言うまでもなく、我々ユーザーのデジタルライフスタイルの多様化がある。撮ったその場で光ディスクにダビングできるHDD+光メディアという組み合わせを便利と感じる方もいるだろうし、コンパクトなサイズにこだわるのならメモリーカードが最適だろう。また、撮った映像をレコーダーに取り込むか、それともPCに蓄えるかで、最適なメディアが変わってくる。Phile-webユーザーは、どのタイプに魅力を感じているのだろうか。投票の結果は以下のようになった。
45%と、ほぼ半数の支持を集めたのは「HDD+メモリーカード」という組み合わせ。パナソニックの「HDC-SD9」、ソニーの「HDR-SR11/SR12」などがこのタイプだ。大容量なHDDに、最近価格が急激に下がっているメモリーカードを組み合わせれば、より長時間の録画が可能。さらに、メモリーカードからの直接再生に対応したテレビやレコーダーを購入すれば、カードを挿すだけで容易に動画再生が行える。メモリーカードスロットは小型のため、カメラ本体のサイズを抑えられるのもメリットの一つと言える。
次に続いたのが「HDD+BD」タイプで、17%を占めた。このタイプは現在日立しか発売しておらず、「DZ-BD9H」がその代表格だ。HDDに記録した映像を、かんたんな操作でBDディスクにダビングが可能。もちろん、BDへの直接記録も行える。撮影した動画を光ディスクでアーカイブしたいという要求に、カメラ1台で応えてくれる。今後、BDレコーダー/プレーヤーやPS3の普及が進めば、さらにこのタイプの需要は増えるはずだ。
3位は「メモリーカード」で9%。最近では16GBなど大容量のSDHCカードが比較的安価に売られており、それだけの容量があれば、数日程度の旅行の撮影は容易にカバーできる。また、前述したように、小型化を突き詰めるならば、メモリーカードがもっとも有利。気軽に持ち歩いて撮影したいという向きには最適だろう。
僅差で4位に続いたのは「HDD」で、8%の票を得た。現在では、ほぼすべてのビデオカメラにメモリーカードスロットが搭載されているが、メモリーカードには静止画のみ、あるいは特定の映像モードのみしか記録できないという製品は意外と多い。たとえばEverioは、フルHD映像をSDHCメモリーカードに記録することができない。大容量のHDDがあれば動画撮影は十分、という方も多いのだろう。
「ダブルメモリー」と回答した方は6%。内蔵フラッシュメモリーとSDメモリーカードスロットを備えたキヤノン「HF10」が代表格だ。各社が様々な対策を講じているとは言え、HDDはクラッシュする可能性もゼロではなく、回転部がないフラッシュメモリーは、より安全性が高い。この選択肢を選んだ方は、そこに魅力を感じたのだろうと推察できる。
やや意外だったのが、その後に続いたのが「テープ(HDV/DV)」だったこと。HDVビデオカメラは高画質な製品が多く、セミプロ/ハイアマチュア向けの高級製品も多い。また、記録フォーマットがMPEG2なので、AVCHDなどに比べ、PCで編集する場合の負荷が軽いことも特筆できる。
なお、「DVD」「HDD+DVD」という選択肢を選んだ方はともに1%前後と、非常に少なかった。とくにHDD+DVDのハイブリッドビデオカメラは、1〜2年前に市場を席巻したことをまだ多くの方がご記憶だと思うが、テレビの高精細化にともない、ビデオカメラも急速にハイビジョンへシフトしたことがよくわかる結果となった。
(Phile-web編集部)