2010年度にグローバル1,300万台体制へ
キーマンが語る東芝のテレビ事業 − <レグザ>下半期国内シェア20%をねらう
(株)東芝は今秋より「超解像技術」を搭載したZH7000/Z7000/FH7000をはじめ、液晶テレビ<レグザ>の最新モデルを次々に発売し、好評を博している。今回、同社の08年度下期に向けたテレビ事業の戦略を、事業部長の大角正明氏に訊ねた。
東芝の液晶テレビ<レグザ>は、今年に入ってから、はじめに春夏モデルとして「ZH500/ZV500」シリーズをフラグシップに掲げる“500シリーズ”を、秋冬モデルに“7000シリーズ”を発売してきた。大角氏は08年4月からの同社上半期におけるテレビ事業の見通しについて「若干の黒字化を実現できた」と振り返る。2006年から2010年までの期間における液晶テレビ市場の動向について紹介した大角氏は「いま世界的な経済不況が伝えられているが、反面液晶テレビの市場については厳しい環境下にありながら順調な伸びを示している。当社も主要国において、液晶テレビの市場規模は今後さらに伸びていくものと予測している。東芝の液晶テレビについても主要国では08年度には800万台、10年度に向けては1,300万台規模での成長をターゲットにしている」と述べた。
国内市場をみても、東芝の液晶テレビ市場における躍進が顕著なようだ。GfKジャパン調査データによれば、10型以上の液晶テレビ市場では、08年9月・10月の2ヶ月で東芝が「17%台」のポイントでシェア第2位を獲得している。また「東芝はこれまでこちらのカテゴリーにフォーカスを置いて国内のテレビ事業を展開してきた」と大角氏が語る“26V型以上”の市場動向を見てみると、こちらでも東芝が9月・10月ともに21%台でのシェア2位を堅持している。10月の市場伸張率については、対前年同月比として全サイズで175%、26V型以上では172%を実現したという。
さらに、これまで東芝の<レグザ>が開拓してきたと言える「ハードディスク搭載液晶テレビ」の市場においては、同社製品が08年度上期で70.6%、10月には89.5%というトップシェアを実現している。この背景について大角氏は「05年に業界に先駆けてハードディスク搭載モデルを投入して以来、多くの方々に“録画テレビ”として<レグザ>のイメージを持っていただいている」と評した。
<レグザ>の各モデルは、ユーザー購入後の満足度が高い点も特徴と大角氏は語る。同社のユーザーアンケートによれば、「HDDへの録画機能」を筆頭に、「高画質」「コストパフォーマンス」の魅力を感じるユーザーが多くいるようだ。GfKジャパンの調査による「薄型テレビ満足度ランキング」の結果では、07年度の下期には<レグザ>が満足度No.1を獲得したというデータについても大角氏はアピール。その高い満足度を牽引しているのは、やはり「テレビに録画できる魅力」であるようだ。
こうした液晶テレビ市場における<レグザ>のプレゼンスが、これまでAV家電のアーリーアダプターを中心とした先端層を核に、Webサイト上などでの「口コミ」により確立されてきたことも「レグザならでは」と大角氏は強調した。「実際に使ってご満足いただいたユーザーに、Webなどでレグザの魅力をご紹介いただき、またその声をフックに、ホンモノ志向のユーザーを数多く獲得してきたというのがレグザがたどってきた成長の軌跡。当社の液晶テレビは、これまでユーザーの期待値を超える商品開発を次々と実現し、ブランドイメージを確立してきた。また専門家の方々にも、半導体技術を駆使した高画質や高機能を高くご評価いただいている。08年の秋冬モデルでは“超解像技術”による今までにない高画質を実現し、新製品20モデル中15モデルを録画モデルとしたことなどから、さらに<レグザ>の持つイメージを高めて行きたい」と大角氏は意気込みをみせる。
また、続けてグローバルでのテレビ事業の展開について触れた大角氏は「台数伸張、シェアのパーセンテージともに好調な北米、ドイツを中心に、海外市場でのブランド認知とシェアをさらに拡大して行きたい」とした。さらに一方ではローコストでの生産体制や、市場の変化に対して柔軟、かつ迅速に対応できるオペレーション体制の構築も重要と付け加えた。
大角氏は最後に、同社テレビ事業におけるシェアターゲットについて「08年度下半期の国内市場については、全体で20%、26V型以上ではシェア25%を狙う。さらにグローバル市場では10年度にシェア10%以上を実現したい」と述べた。
国内市場をみても、東芝の液晶テレビ市場における躍進が顕著なようだ。GfKジャパン調査データによれば、10型以上の液晶テレビ市場では、08年9月・10月の2ヶ月で東芝が「17%台」のポイントでシェア第2位を獲得している。また「東芝はこれまでこちらのカテゴリーにフォーカスを置いて国内のテレビ事業を展開してきた」と大角氏が語る“26V型以上”の市場動向を見てみると、こちらでも東芝が9月・10月ともに21%台でのシェア2位を堅持している。10月の市場伸張率については、対前年同月比として全サイズで175%、26V型以上では172%を実現したという。
さらに、これまで東芝の<レグザ>が開拓してきたと言える「ハードディスク搭載液晶テレビ」の市場においては、同社製品が08年度上期で70.6%、10月には89.5%というトップシェアを実現している。この背景について大角氏は「05年に業界に先駆けてハードディスク搭載モデルを投入して以来、多くの方々に“録画テレビ”として<レグザ>のイメージを持っていただいている」と評した。
<レグザ>の各モデルは、ユーザー購入後の満足度が高い点も特徴と大角氏は語る。同社のユーザーアンケートによれば、「HDDへの録画機能」を筆頭に、「高画質」「コストパフォーマンス」の魅力を感じるユーザーが多くいるようだ。GfKジャパンの調査による「薄型テレビ満足度ランキング」の結果では、07年度の下期には<レグザ>が満足度No.1を獲得したというデータについても大角氏はアピール。その高い満足度を牽引しているのは、やはり「テレビに録画できる魅力」であるようだ。
こうした液晶テレビ市場における<レグザ>のプレゼンスが、これまでAV家電のアーリーアダプターを中心とした先端層を核に、Webサイト上などでの「口コミ」により確立されてきたことも「レグザならでは」と大角氏は強調した。「実際に使ってご満足いただいたユーザーに、Webなどでレグザの魅力をご紹介いただき、またその声をフックに、ホンモノ志向のユーザーを数多く獲得してきたというのがレグザがたどってきた成長の軌跡。当社の液晶テレビは、これまでユーザーの期待値を超える商品開発を次々と実現し、ブランドイメージを確立してきた。また専門家の方々にも、半導体技術を駆使した高画質や高機能を高くご評価いただいている。08年の秋冬モデルでは“超解像技術”による今までにない高画質を実現し、新製品20モデル中15モデルを録画モデルとしたことなどから、さらに<レグザ>の持つイメージを高めて行きたい」と大角氏は意気込みをみせる。
また、続けてグローバルでのテレビ事業の展開について触れた大角氏は「台数伸張、シェアのパーセンテージともに好調な北米、ドイツを中心に、海外市場でのブランド認知とシェアをさらに拡大して行きたい」とした。さらに一方ではローコストでの生産体制や、市場の変化に対して柔軟、かつ迅速に対応できるオペレーション体制の構築も重要と付け加えた。
大角氏は最後に、同社テレビ事業におけるシェアターゲットについて「08年度下半期の国内市場については、全体で20%、26V型以上ではシェア25%を狙う。さらにグローバル市場では10年度にシェア10%以上を実現したい」と述べた。
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