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Cell搭載REGZAについても言及

東芝、新“REGZA 8000シリーズ”の発表会を開催 - テレビ事業部長・大角氏が戦略を語る

公開日 2009/04/07 20:27 Phile-web編集部
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別項(関連ニュース)で紹介しているように、本日、(株)東芝は“REGZA”の新製品を発表した。本項では発表会の様子をお伝えする。

発表会には同社テレビ事業部 事業部長の大角正明氏が出席し、新しいREGZAを軸としたテレビ事業戦略について説明を行った。


東芝デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部 事業部長 大角正明氏
大角氏は冒頭で“REGZA”全体に占める各シリーズの2008年度のシェアに言及。37〜42V型ではフラグシップモデルのZH/Zシリーズが66%のシェアを占めていることに触れ「不景気感の漂う世の中だが、“安ければいい”のではなく、ユーザーは“良いものをよりリーズナブルな価格で”求めていることが見て取れる」と、消費者動向についてコメントした。

エントリー機よりもフラグシップ機が世間に好感されている背景について、大角氏は大画面からパーソナルサイズまで取りそろえた「充実したラインナップ」や、超解像技術などに代表される「高い商品力」、そして福山雅治氏を起用した「積極的なプロモーション展開」の3点を挙げる。

特に、商品力に関しては高画質であることはもちろん、HDDへの録画機能がユーザーから評価されていると大角氏は説明。内蔵HDDへの簡単録画に加え、外付けHDDにも録画できる点に多くの支持が集まっていることを明かした。

HDDに関してはまた、市販HDDの価格が大幅に安くなっている現状も紹介。(株)アイ・オー・データ機器製のHDDが昨年比で半分以下の価格となっていることに触れ、こうした状況がUSB外付けHDDに録画ができる、Zシリーズが支持を集めたひとつの要因となっていると語った。


HDD搭載に対するユーザーの意見

1TBと500GBのHDDの価格推移
2008年下期より積極的に行ってきた、福山雅治氏を起用してのプロモーションについては、特に女性顧客の認知度向上に効果があったと説明。2007年下期は35%だった女性への商品認知率が、同プロモーションによって2008年下期には63%へと28%上昇したという。


福山氏の起用で女性への認知率が大幅に向上

引き続き福山氏を起用してのプロモーションを実施
この点について大角氏は「これまでREGZAは、どちらかというと40歳代の男性が“様々な製品を調べた上で選ぶ”という商品だったが、“誰もが欲しい”製品へとポテンシャルが広がった」とプロモーションの成果を評価。2009年度も引き続き福山氏を起用してプロモーションを行っていくと語った。

これらの点を踏まえ大角氏は2009年度も積極的な商品ラインナップを展開していくと宣言。さらに、大角氏は今回発表された製品群に加え、Cell技術を投入した製品へも言及。「“テレビを超えたテレビ”として、Cellレグザを今年秋には商品化したい」と述べた。

今秋にはCellレグザが投入されることを再確認した

大角氏は最後に、「秋冬モデルの発表からわずか半年ではあるが、今回の製品は様々な点で大きく進化している」とコメント。製品の魅力に大きな自信を見せてあいさつを締めくくった。

発表会では新製品の技術的な特徴を東芝デジタルメディアネットワーク社TV技師長の徳光重則氏が説明した。


東芝デジタルメディアネットワーク社TV技師長 徳光重則氏
徳光氏はZX8000シリーズに搭載されたLEDバックライトの技術や、その特徴、並びにZシリーズを中心とした「フルHDクリアパネル」や「Wスキャン倍速」などの高画質技術の魅力について紹介を行った。今回のZX/ZH/Z8000シリーズから初めて搭載されたクリアパネルの搭載による効果は「映像本来の美しさをダイレクトで表現できるようになった」とし、「これによって超解像処理の精細感がさらに際立つ」語り、同パネルがキメ細やかな映像再現に役立っていると語った。


LEDバックライトについての技術説明

フルHDクリアパネルでは外光や映像の拡散が抑えられている
また徳光氏は超解像技術の進化ポイントについても言及。「これまでフルHDに対しては超解像処理を行っていなかったが、画像フォーマットで処理実行の有無を判断するのではなく、入ってくる信号の周波数ヒストグラムを分析し精細感に合わせた最適な補正処理を行っている。これにより、REGZAで高品位に楽しめるコンテンツの幅がさらに広くなった」と説明した。

超解像技術も進化

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