東芝、“REGZA”の新フラグシップ「ZX9000/Z9000」シリーズを発売 - LEDバックライト制御を高精度化
ZX9000シリーズ/11月上旬発売
・55ZX9000(55V型)/¥OPEN(予想実売価格60万円前後)
・46ZX9000(46V型)/¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
REGZAのトップモデルであり、LEDバックライトのエリアコントロール搭載の「ZX9000」は55V型、46V型で展開。本体に500GB HDDを内蔵したことで、8000シリーズがラインナップしたZHシリーズを、トップモデルのZXシリーズが吸収したかたちとなる。
1,920×1,080画素のVA方式フルHDクリアパネルを搭載。チューナー構成は地上デジタルを3基、BS・110度CSデジタルを2基、地上アナログを1基搭載。地上デジタル放送の番組を1基のチューナーで視聴しながら、重なる時間帯で2つのデジタル放送を同時録画できる「地デジ見ながらW録」機能を新しく実現している。EPGは「レグザ番組表・ファイン」。
映像エンジンは「メタブレイン・プレミアム2」を搭載。ZX8000シリーズから採用されている白色LED光源を使ったバックライトコントロールシステムを高精度化し、新たに「LEDバックライトコントロールシステム2」として改良し、搭載した。大規模シングルチップLEDバックライトコントロールLSIを、新規に自社開発して搭載。高精度なバックライトのコントロールと、繊細な映像処理とを兼ね合わせて、よりいっそうの高画質映像を再現する。最適化処理の際、新たに画面全体のヒストグラムを利用して黒色の面積を把握。映像調整ゲインについては、エリアごとにバックライトの点灯値に応じて調整する方式を採用することで、従来の16倍から最大512倍に拡大させ、よりいっそうのコントラスト感と、きめの細かい階調表現を可能にしている。
超解像像技術も「レゾリューションプラス3」に進化。今回はアニメーション映像の表示も最適な画質に処理する機能を加えている。オンエア映像はEPGの番組情報を参照し、アニメコンテンツの超解像処理を最適化。外部入力のソースについては映像のヒストグラム分布を分析し、アニメ映像にあたる箇所を高精度に検出して最適な超解像処理をかけ、輪郭周辺のモスキートノイズを抑えた、よりクリアな映像表示を実現している。また通常の実写映像を表示する際にも、これまでの水平方向に加えて垂直方向の「カメラ撮像ボケ補正」を行うことで、より繊細な映像を表示できるようになった。なおアニメと実写映像が交互に連続するコンテンツを表示する場合、超解像のメニューから「アニメモード」の「おまかせ」を選ぶことで、不規則にアニメ映像が挿入されるコンテンツについても最適な超解像処理を施した、高精細な映像を楽しむことが可能だ。「アニメモード」については、ほかにも「オン」と「オフ」を選ぶことができる。
動画の表示性能を高める「Wスキャン倍速」機能はZX8000同様に搭載。コマ数を通常の2倍にあたる120枚にし、エリアを分割してバックライトを点灯させることで240枚/秒の高速応答を実現している。またZX8000シリーズで好評だったクリアパネルは、今回ZX9000・Z9000シリーズの全機種と、さらには別項でお伝えするH9000シリーズの42V・37V型モデルにも広げている。
自動画質調整機能は「おまかせドンピシャ高画質3」に進化。新しく視聴環境の色温度を感知するセンサーを加え、日中の陽射しや室内照明の種類による視聴環境の白の温かみの違いも分析し、より細かな自動画質調整を実現している。
さらにゲームファンのREGZAユーザーから多く寄せられたという、ゲーム映像の表示遅延の時間短縮を実現。「ゲームダイレクト」のモードON時に、1080p・720p・480p入力映像の遅延時間を約2フレーム短縮。ボタンを押すタイミングが重要なアクション系のゲームなどが、より快適にプレイできるようになっている。またPS3をはじめとするHDMI接続が可能なゲーム機のほか、ニンテンドーWiiなどD2入力のみ搭載するゲーム機をプレイする際にも、ゲームモードの効果が発揮される。入力された映像信号に水平オーバーサンプリングとオール4:4:4処理を施すことにより、さらに鮮明な輪郭とにじみのない美しい映像が楽しめる。ゲームモードでは「ゲームフル(16:9)」「ゲームノーマル(4:3)」のほか、PSPなどポータブルゲームを接続して大画面で楽しめる「ポータブルズーム1・2」、ドット感を楽しみたいレトロゲームも高画質に楽しめる「レトロゲーム・ファイン」、「Dot by dot」などサイズごとに対応した豊富なモードを設ける。