マランツ、BD/SACDプレーヤー「UD8004」を正式発表
同社のフラグシッププレーヤー「UD9004」の設計思想を受け継いだモデル。BD/DVD/SACDはもちろん、DVDオーディオの再生にも対応する。
また本体前面にはSDカードスロットを装備。SDカードに保存されたMP3、WMA、AAC、WAV、JPEGなどのファイルを再生できるほか、DVDやSDカード内のDivX動画ファイルの再生も行うことができる。さらにAVCHD方式の映像を記録したDVDディスクの再生にも対応している。
ドライブメカは、剛性を高めた新開発のオリジナルメカモジュール「Marantz New Precision Mechanism」で、ディスクトレーには不要振動を抑制するハイブリッドポリマーを採用。これらの工夫によって読み取り精度を高めている。
HDオーディオのデコードはAnalog Devices社製の32bit DSPで行う。デコードした音声は、後述する高品位なアナログ音声回路から出力することが可能。DTS Neo:6やDolby Pro Logic IIxデコーダーも搭載しているほか、HDオーディオのビットストリーム出力にも対応している。
ビデオプロセッサーはAnchor Bay Technology社製「ABT2015」。10bit演算による高精度なI/P変換とスケーリングが行えるという。本体での画質調整にも対応し、デジタルノイズリダクション、輪郭補正、ガンマ補正、シャープネス、白レベル、黒レベル、クロマレベルなどの調整が可能。設定値は最大5つまで保存できる。なお、1080/24p出力にも対応している。
本機がこだわったのは音質。3BOX構造を採用し、メインシャーシに1.6mm厚のボトムプレートを加えたダブルレイヤードシャーシにより剛性を高めたほか、2chアナログオーディオ出力端子に真鍮削り出しピンジャックを備えるなどの対策はもちろん、アナログオーディオの音質対策を徹底したのが大きな特徴。
アナログオーディオ回路はHDAM SA2テクノロジーを投入した電流帰還型回路とし、計3枚の基板で構成。2ch出力には専用の基板を使用している。さらにアナログオーディオ出力回路にオーディオグレードの専用EIコアトランスを採用するなどの工夫も行っている。
そのほか、音声DACにはPCM、DSDの両方に対応した、192kHz/24ビット対応のD/Aコンバーターを採用。デジタル音声出力、映像信号出力、ディスプレイ表示を停止させて音質を高めるピュアダイレクト機能搭載も備えている。
また機能面では、上下に黒帯のあるシネマスコープサイズの映像を上下に引き伸ばし、フル画面で再生する「バーティカル・ストレッチ」を搭載。リモコンはマランツ製アンプの入力切替とボリューム操作が可能で、蓄光タイプのボタンを備えているので暗所でも操作が行いやすい。
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