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“レグザ第二章”の幕開けを宣言

東芝、2010年度の映像事業戦略を発表 − 今夏の「3D対応REGZA」や下期のCELL REGZA新製品投入計画が明らかに

公開日 2010/04/14 18:20 ファイル・ウェブ編集部
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■「REGZAは究極の美を追究する旅を続ける」

発表会では、東芝 ビジュアルプロダクツ社 映像マーケティング事業部 日本部 部長の岡田淳氏が製品の特徴を説明。新製品では全ラインナップがLEDと録画機能を搭載したこと、そして「次世代レグザエンジン」を採用していることなどを説明した。

東芝 ビジュアルプロダクツ社 映像マーケティング事業部 日本部 部長 岡田淳氏

新製品について岡田氏は「“エコ”で“美しい”テレビ」だと説明。また、「HE1シリーズ」が録画対応モデルとしてトップクラスの薄型化を実現した点などに触れながら、今後も録画対応機を拡充していくとコメント。直近では2009年下期で業界全体の2割前後、2010年度で約半数が録画対応テレビになるとの調査結果を紹介して「我々はもう少し高い目標を持っており、2010年末までに約7割を録画対応にする」と発表。「さらにテレビの楽しさを強化してお客様の使い勝手をよくしていきたい」と言葉を続けた。

2009年度は録画対応モデルが大幅な増加を見せた

また、岡田氏はREGZAの広告展開についても紹介。「REGZAは究極の美を追究する旅を続ける」と述べ、“REGZA GREAT JOURNEY”という新たなキーワードを発表した。

商品広告には、これまでに引き続き福山雅治さんを起用。福山さんを「美しさを求める旅人」として起用し、REGZAの高画質などを訴求していくとした。

福山さんを起用して各種広告を展開していく

そして、「レグザ第二章始まる。」との言葉で、新製品の全機種にLEDバックライトを搭載するなどでREGZAが新たなステージに進んだことを広くアピールした。


以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.2010年度のテレビの販売計画について訊きたい。1,500万台という数字をあげていたが、市況が回復してきている。販売計画に変更はないのか。また、海外での目標はどれくらいなのか。

A.販売目標の改訂はない。海外はまず需要という意味で言うと欧米では対前年で110から115パーセントほどで、伸び率はそれほど見込んでいない。一方、中国やアジアは大きな伸張をみせている。1,500万台を実現するために、各市場で受け入れられるような製品を開発し、各地域に合ったビジネスを展開していく。

Q.2012年度末にCCFLモデルを終了ということだが、なぜこのタイミングなのか。

A.コントラストなどの面でLEDが画作りに適したデバイスであることがひとつ。また、将来的にはLEDのコストとCCFLのコストが近接していくこともある。そして、例えば薄型化に有効で、従来の液晶テレビと違ったデザインの展開性があるという3点が、我々がLEDに特化する背景だ。

Q.LEDは他社も力を入れている。差別化についてはどう考えているのか。

A.LEDのバックライトとパネルについては申し上げられないが、パネルの特性を最大限に引き出すのはエンジンの力だと思っている。我々の差別化としては、エンジン、ソフト、アプリケーションの組み方で展開していきたい。

Q.3D対応の商品を夏に出すということだが、グローバルでの3Dモデルの需要をどれくらい見込んでいるのか。

A.3Dコンテンツの高まりがどうなるのかにもかなり左右される。日本国内では、実際に3D商戦が高まってくるのは年末だろう。ここでは、46V型から55V型以上の大型付加価値モデルの20パーセント程度を3Dの販売計画に考えている。

Q.部材について訊きたい。調達などの面でボトルネックはないのか。

A.液晶パネルやLEDチップだけでなく、一般的な電子部材が逼迫しているのは事実。だが先行して様々な部品メーカとやりとりしているので現時点では影響はない。今後は注意しないといけないとは思っている。年度後半には分からない部分もあるが、準備を進めているので1,500万台という計画について大きなブレはない。

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