EX200の後継機種で機能大幅強化
ソニー、3D/BDXL対応で「CREAS Pro」搭載のBDレコーダー上位機「BDZ-AX2000/1000」を発売
ソニーは、Blu-ray 3DやBDXL規格に対応し、高画質化回路「CREAS Pro」を搭載するなどしたBDレコーダーの上位機種「BDZ-AX2000」「BDZ-AX1000」2機種を9月25日より順次発売する。
・「BDZ-AX2000」(容量2TB)¥OPEN(予想実売価格270,000円前後)9月25日発売
・「BDZ-AX1000」(容量1TB)¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)10月22日発売
■16ビット処理など進化した「CREAS Pro」で画質向上
Blu-ray 3Dの再生、およびBDXL規格に対応したBDレコーダー。BDドライブは自社製のものを搭載している。「BDZ-EX200」(関連ニュース)から引き続きHDMI端子を2系統装備し、片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードが利用できる。この独立出力も進化しており、詳細は後述する。画質設定では、「リビングおまかせ」「シアターおまかせ」「パワフルおまかせ」「カスタム1」「カスタム2」「ダイレクト」の6つの画質モードが選択できる。また、モニターの種類に合わせ、同社が推奨する画質プリセット値も8種類を用意。用意されているのはBDシネマPJ/BDシネマPJn/BDシネマFL/BDシネマFLn/BDシネマFPn/BDアニメ/放送シネマ/放送アニメ。FLは液晶テレビ、FPはプラズマテレビ、末尾のnはエッジを自然にした設定値をそれぞれ指している。もちろん、各プリセット値をベースに、自分で設定をカスタマイズすることもできる。
同時発表された新モデルのうち、この2モデルのみメモリースティック/SDカードスロット、およびHDV/DV端子も搭載しており、端子部は金メッキ加工されている。また、デジタル音声出力についても、他のモデルが光1系統のみであるのに対し、本機のみ光と同軸を1系統ずつ備えている。
デザインでは、天面から正面にかけてアルミ素材を採用したことや、ブラックアルマイト・ヘアライン処理を施したことに加えて、フロントパネルは全面ハーフミラーアクリルを採用して高級感を演出。さらに「BDZ-EX200」比で高さを約14mm、奥行きを約39mm削減し、省スペース性も向上させている。
高画質回路「CREAS Pro」を新たに搭載。オリジナル映像を復元するというCREASのコンセプトはそのままに、信号処理を従来の14ビットから16ビットに変更し階調表現を向上させるなどしている。また、ネットコンテンツからフルHD 3Dまで、幅広いソースに適用できるのも特徴となる。
同回路では、自動で最適なコントラストに調整する「コントラストリマスター」、SDからHDまで映像に合わせて輪郭や精細感向上、超解像を施す機能などを搭載。3D再生時も、ディティールの復元以外にも画素単位の映像解析処理を行う。
スムージング処理の性能も向上させ、従来に比べ階調復元性能を大きく高め、バンディングに加えて低画質映像の階調ノイズまで除去する。また、フィルムグレイン調整も進化。HDの細かなグレインを復元して質感を向上させるともに、デジタル映像特有の圧縮ノイズも軽減する効果も備えているという。
そのほか、アニメ放送を高画質化する「アニメ・CGリマスター」やクロマアップサンプリングなどの機能も強化。ガンマカーブを調整することで黒の沈み込みを演出する「クリアブラック」もさらに色の補正をきめ細かくするなど、「CREAS 2 plus」の技術をさらに進化させ、画質を向上させた。
録画時に使用するAVCエンコーダーは第3世代のもので、各種機能を統合しスペックを上げたLSIを新開発。画質の向上に加えて様々な動作を可能にした。エンコードツールを強化したほか、BNR、MNRなどベースバンドフィルターを搭載。デコーダーとの情報連携強化も図っている。フルHDのAVC録画モードと平均ビットレートは、XR(17Mbps)、XSR(11Mbps)、SR(8Mbps)、LSR(4Mbps)、LR(3Mbps)、ER(2Mbps)となる。
また、機能面で特筆すべきは、顔検出技術を利用した「ビジュアルアテンション」を新たに備えた「インテリジェントエンコーダー2」を搭載したことだ。「ビジュアルアテンション」では、画面内において人間が最も注力する部分を画像処理により解析。人物の顔や被写体などを認識して、そのエリアにビットレートを多く使って保護する。
加えて、録画時のビットレートを映像シーンに合わせて制御する「新ダイナミックVBR」もさらに進化。シーン認識精度を高め、ビットレートをよりアグレッシブに上げ下げすることが可能になったという。また、EPG情報の番組ジャンルに応じて画質パラメーターを自動で最適化する「ジャンル別エンコーディング」の精度も向上。アニメではモスキートノイズを、スポーツではブロックノイズを重点的に抑えるなどの工夫を行っている。
また、新たに2番組のAVC同時録画に対応。同時録画では、従来の「録画1」「録画2」という概念を撤廃したのも特徴だ。なお、スカパー!HDと合わせて3番組を同時録画することはできない。
さらにマルチタスク機能も大幅に強化。DR/AVCを問わず、2番組同時録画中にBD-ROM(Blu-ray 3D含む)の再生ができるほか、追っかけ再生や早見再生にも対応。また2番組同時録画で、両方の番組におまかせチャプターが付与できるほか、お出かけファイルも生成できる。1番組録画中のチャンネル切り替えも行える。
■起動時間が大幅に短縮 - 0.5秒瞬間起動
新たに「瞬間起動」「標準」「低消費待機」という3つのモード起動モードを搭載。「瞬間起動」に設定時は最速で0.5秒での起動を可能にした。
また、瞬間起動モードでは、電源のオン/オフに関するユーザーの使用状況をレコーダー本体が学習する「学習設定」と、ユーザーが任意の時間帯を3つまで設定可能な「時間帯設定」という2つの設定モードを用意。使用頻度の高い時間帯にすぐに起動できるようにし、使用頻度の低い時間帯には自動で通常起動モードへ移行する。
上記「学習設定」の時間帯は2時間区切り。「4:00〜6:00 AM」といった具合に午前4時から2時間ごとになっており、この区切りの中から最大3つ、1日6時間まで選択して設定できる。
さらに、標準起動モードも高速化。従来機では約70秒かかっていた操作可能になるまでの時間を約12秒まで短縮したことに加え、従来機では解除されてしまっていたリンク設定も継続されるように改善した。
なお、待機消費電力は標準起動モード時で約0.2W(リンクON時は0.6W)。従来機と変わらない消費電力で起動時間の大幅な短縮を実現した。
そして、低消費待機モードでは、待機消費電力を約0.08W(リンク設定時は0.23W)にまで低減。しかし起動時間は約50秒と、従来機の標準モードよりも高速な起動を実現させている、また、同モードでもリンク設定の継続が可能だ。
・「BDZ-AX2000」(容量2TB)¥OPEN(予想実売価格270,000円前後)9月25日発売
・「BDZ-AX1000」(容量1TB)¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)10月22日発売
■16ビット処理など進化した「CREAS Pro」で画質向上
Blu-ray 3Dの再生、およびBDXL規格に対応したBDレコーダー。BDドライブは自社製のものを搭載している。「BDZ-EX200」(関連ニュース)から引き続きHDMI端子を2系統装備し、片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードが利用できる。この独立出力も進化しており、詳細は後述する。画質設定では、「リビングおまかせ」「シアターおまかせ」「パワフルおまかせ」「カスタム1」「カスタム2」「ダイレクト」の6つの画質モードが選択できる。また、モニターの種類に合わせ、同社が推奨する画質プリセット値も8種類を用意。用意されているのはBDシネマPJ/BDシネマPJn/BDシネマFL/BDシネマFLn/BDシネマFPn/BDアニメ/放送シネマ/放送アニメ。FLは液晶テレビ、FPはプラズマテレビ、末尾のnはエッジを自然にした設定値をそれぞれ指している。もちろん、各プリセット値をベースに、自分で設定をカスタマイズすることもできる。
同時発表された新モデルのうち、この2モデルのみメモリースティック/SDカードスロット、およびHDV/DV端子も搭載しており、端子部は金メッキ加工されている。また、デジタル音声出力についても、他のモデルが光1系統のみであるのに対し、本機のみ光と同軸を1系統ずつ備えている。
デザインでは、天面から正面にかけてアルミ素材を採用したことや、ブラックアルマイト・ヘアライン処理を施したことに加えて、フロントパネルは全面ハーフミラーアクリルを採用して高級感を演出。さらに「BDZ-EX200」比で高さを約14mm、奥行きを約39mm削減し、省スペース性も向上させている。
高画質回路「CREAS Pro」を新たに搭載。オリジナル映像を復元するというCREASのコンセプトはそのままに、信号処理を従来の14ビットから16ビットに変更し階調表現を向上させるなどしている。また、ネットコンテンツからフルHD 3Dまで、幅広いソースに適用できるのも特徴となる。
同回路では、自動で最適なコントラストに調整する「コントラストリマスター」、SDからHDまで映像に合わせて輪郭や精細感向上、超解像を施す機能などを搭載。3D再生時も、ディティールの復元以外にも画素単位の映像解析処理を行う。
スムージング処理の性能も向上させ、従来に比べ階調復元性能を大きく高め、バンディングに加えて低画質映像の階調ノイズまで除去する。また、フィルムグレイン調整も進化。HDの細かなグレインを復元して質感を向上させるともに、デジタル映像特有の圧縮ノイズも軽減する効果も備えているという。
そのほか、アニメ放送を高画質化する「アニメ・CGリマスター」やクロマアップサンプリングなどの機能も強化。ガンマカーブを調整することで黒の沈み込みを演出する「クリアブラック」もさらに色の補正をきめ細かくするなど、「CREAS 2 plus」の技術をさらに進化させ、画質を向上させた。
録画時に使用するAVCエンコーダーは第3世代のもので、各種機能を統合しスペックを上げたLSIを新開発。画質の向上に加えて様々な動作を可能にした。エンコードツールを強化したほか、BNR、MNRなどベースバンドフィルターを搭載。デコーダーとの情報連携強化も図っている。フルHDのAVC録画モードと平均ビットレートは、XR(17Mbps)、XSR(11Mbps)、SR(8Mbps)、LSR(4Mbps)、LR(3Mbps)、ER(2Mbps)となる。
また、機能面で特筆すべきは、顔検出技術を利用した「ビジュアルアテンション」を新たに備えた「インテリジェントエンコーダー2」を搭載したことだ。「ビジュアルアテンション」では、画面内において人間が最も注力する部分を画像処理により解析。人物の顔や被写体などを認識して、そのエリアにビットレートを多く使って保護する。
加えて、録画時のビットレートを映像シーンに合わせて制御する「新ダイナミックVBR」もさらに進化。シーン認識精度を高め、ビットレートをよりアグレッシブに上げ下げすることが可能になったという。また、EPG情報の番組ジャンルに応じて画質パラメーターを自動で最適化する「ジャンル別エンコーディング」の精度も向上。アニメではモスキートノイズを、スポーツではブロックノイズを重点的に抑えるなどの工夫を行っている。
また、新たに2番組のAVC同時録画に対応。同時録画では、従来の「録画1」「録画2」という概念を撤廃したのも特徴だ。なお、スカパー!HDと合わせて3番組を同時録画することはできない。
さらにマルチタスク機能も大幅に強化。DR/AVCを問わず、2番組同時録画中にBD-ROM(Blu-ray 3D含む)の再生ができるほか、追っかけ再生や早見再生にも対応。また2番組同時録画で、両方の番組におまかせチャプターが付与できるほか、お出かけファイルも生成できる。1番組録画中のチャンネル切り替えも行える。
■起動時間が大幅に短縮 - 0.5秒瞬間起動
新たに「瞬間起動」「標準」「低消費待機」という3つのモード起動モードを搭載。「瞬間起動」に設定時は最速で0.5秒での起動を可能にした。
また、瞬間起動モードでは、電源のオン/オフに関するユーザーの使用状況をレコーダー本体が学習する「学習設定」と、ユーザーが任意の時間帯を3つまで設定可能な「時間帯設定」という2つの設定モードを用意。使用頻度の高い時間帯にすぐに起動できるようにし、使用頻度の低い時間帯には自動で通常起動モードへ移行する。
上記「学習設定」の時間帯は2時間区切り。「4:00〜6:00 AM」といった具合に午前4時から2時間ごとになっており、この区切りの中から最大3つ、1日6時間まで選択して設定できる。
さらに、標準起動モードも高速化。従来機では約70秒かかっていた操作可能になるまでの時間を約12秒まで短縮したことに加え、従来機では解除されてしまっていたリンク設定も継続されるように改善した。
なお、待機消費電力は標準起動モード時で約0.2W(リンクON時は0.6W)。従来機と変わらない消費電力で起動時間の大幅な短縮を実現した。
そして、低消費待機モードでは、待機消費電力を約0.08W(リンク設定時は0.23W)にまで低減。しかし起動時間は約50秒と、従来機の標準モードよりも高速な起動を実現させている、また、同モードでもリンク設定の継続が可能だ。
- ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
- ブランドSONY
- 型番BDZ-AX2000
- 発売日2010年9月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格270,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE(2×まで)、BD-RE XL(2×まで)、BD-R(6×まで)、BD-R XL(4×まで)、DVD-RW (CPRM対応 6×まで)、DVD-R (CPRM対応 16×まで) ●内蔵HDD:HDD(2TB) ●映像記録方式:MPEG2、MPEG4-AVC ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上デジタル(CATV パススルー対応)×2、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI出力×2(金メッキ 1080 60p/24p対応)、D端子出力(金メッキ)×1、コンポジット映像入/出力(金メッキ)×1/1、S映像入/出力(金メッキ)×1/1、ステレオ音声入/出力(金メッキ)×1/1、デジタル音声出力(光/同軸 金メッキ)×各1、HDV1080i/DV入力×1、USB×1 ●消費電力:47W ●外形寸法:430Wx81Hx288Dmm ●質量:約6.3kg
- ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
- ブランドSONY
- 型番BDZ-AX1000
- 発売日2010年10月22日
- 価格¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE(2×まで)、BD-RE XL(2×まで)、BD-R(6×まで)、BD-R XL(4×まで)、DVD-RW (CPRM対応 6×まで)、DVD-R (CPRM対応 16×まで) ●内蔵HDD:HDD(1TB) ●映像記録方式:MPEG2、MPEG4-AVC ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上デジタル(CATV パススルー対応)×2、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI出力×2(金メッキ 1080 60p/24p対応)、D端子出力(金メッキ)×1、コンポジット映像入/出力(金メッキ)×1/1、S映像入/出力(金メッキ)×1/1、ステレオ音声入/出力(金メッキ)×1/1、デジタル音声出力(光/同軸 金メッキ)×各1、HDV1080i/DV入力×1、USB×1 ●消費電力:45W ●外形寸法:430Wx81Hx288Dmm ●質量:約6.1kg