パナソニック、ネットワーク強化のプラズマ “VIERA” VT5 − 「フル・ブラックパネルIII」搭載

次世代PDP開発センター（APDC）が新たに発表した、画面の動きを速めた際にどこまでフルHD解像度で楽しめるかという新指標「フルHD動画解像スピード」では、VT3シリーズでは「1,200pps（pixel per second）」を実現していたが、VT5シリーズでは「1,700pps」へ性能を高めた。これにより左右方向へ1秒間に1,700ピクセル分スクロールする映像でも、解像度1080TV本を正しく認識することができるという。このように高い動画表示性能を得たことで、3D表示でもクロストークを抑えて、クリアな映像が楽しめるメリットがあるという。

さらに動画表示では、インターネット上のコンテンツを本機で楽しむ際にも、独自のネットコンテンツ分析技術を導入して、コンテンツの動き特性を抽出。通常のテレビ放送と同じ60Hzの映像信号に変換することで、なめらかで自然な再生を可能にする「ネットコンテンツスムース機能」が搭載されている。

本体には1080/24p対応のHDMI端子を4系統備える。写真を一層きれいに表示する「プロ写真」モードを搭載し、本機能ON時にHDMI接続したデジタルカメラやビデオカメラを組み合わせて、JPEG静止画データをより高画質に再生することが可能だ。

3D映像の再生も高画質

VT5シリーズもフレームシーケンシャル方式によるフルHD 3Dコンテンツの再生に対応しており、アクティブシャッター方式の3Dメガネを組み合わせて高精細な3D映像が楽しめる。サイドバイサイド、トップアンドボトム方式の3D表示にも対応しており、入力信号を自動判別して3D表示する機能も設けた。

高速応答表示性能を持つディスプレイの特長を活かし、短残光「高密度蛍光体」と発光制御、信号処理などにより、3D再生時の高い黒再現力とクロストークの低減を可能にしている。

3D再生時には3D奥行きコントローラーの機能により、映像の奥行きを好みで調整できる。24コマ/秒で撮影・収録された3D映像は、再生時に自動的に中間フレームを生成する「3Dシネマスムーサー」を搭載しことにより、滑らかで自然な奥行き感のある3D映像を実現。スムース処理は強/中/弱/オフから効果が選択できる。また、本体には2D/3Dリアルタイム変換機能も設けられており、奥行き感は強/中/弱の3段階で選べる。

VT5シリーズの発売に合わせて、3Dメガネの新製品「TY-ER3D4」が3月9日から発売される。充電式電池を採用しており、VT5シリーズとの組み合わせでは、3Dメガネの電池残量をテレビ画面上に表示させることもできる。また、VT5シリーズではフルHD 3Dグラス・イニシアチブ規格に準拠したBluetooth方式の3Dグラスにも対応しており、同規格に準拠した3Dメガネであれば、パナソニック以外のメガネでも3D視聴が楽しめる。