HOME > ニュース > 【情報追加】三菱、レーザー光源搭載の液晶テレビ“REAL LASERVUE” - 赤色レーザーで色域拡大

音質にもこだわり

【情報追加】三菱、レーザー光源搭載の液晶テレビ“REAL LASERVUE” - 赤色レーザーで色域拡大

公開日 2012/05/30 16:13 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■三菱は「価値オンリーワン戦略」を推進 - レーザーバックライトで付加価値訴求

本日開催された新製品“REAL LASERVUE”の記者発表会には、同社リビング・デジタルメディア事業本部長 梅村博之氏、同社京都製作所長 阿部正治氏らが出席し、新製品についての概要と液晶テレビを含むAV事業への取り組みについて説明を行った。

梅村博之氏

はじめに登壇した梅村氏は、AV事業の基本戦略として、三菱の総合力を活かした製品開発を促進していくことを述べた。今回発表の“REAL LASERVUE”も、半導体レーザーデバイスを活用し、映像の色再現におけるレーザー光源の有効性に着目して開発を進めてきたものとなる。

梅村氏は、「京都地区に映像の開発・製造・企画部門を集結させ、ディスプレイ、プロジェクター、ブルーレイ等技術部門間の情報共有を行い、顧客のニーズに迅速に対応できる事業体制を築いていく」と説明。さらに空調設備や電材住設機器のほか、エレベーターやFA機器といったBtoB部門も強化していく考えを示し、「規模ナンバーワンではなく、価値オンリーワン戦略を推進する」とアピールした。

AV事業基本戦略として、三菱の総合力を活かした製品開発を促進していく

BtoB事業も強化。価値オンリーワン戦略を推進する

同社における液晶テレビ事業への取り組みとしては、2009年にBD/DVD一体型の録画テレビを展開し、白物家電感覚の使いやすさを訴求。さらに2011年にはDIATONE NVCスピーカーを搭載して音質にこだわったMDR2シリーズを発売した。梅村氏は今回発表の“REAL LASERVUE”について、「テレビ本来の強みとなる高画質に加え、これまでに取り組んできた“高音質”と“使いやすさ”も全て備えるモデル」と強調する。

“REAL LASERVUE”は、高画質に加え、“高音質”と“使いやすさ”も全て備えるモデルとアピール

同氏はテレビ事業について、「テレビの価格は、量販で平均5万円を切っている現状だ。私たちとしては、業界平均単価の倍となる10万円を切るくらいの部分で頑張っていきたい。レーザーバックライトでもう一段階付加価値を上げ、規模を追わずに価値を通して訴求を行っていく」と語り、「ロンドンオリンピックでは、日本の赤い日の丸をぜひ“REAL LASERVUE”でご覧頂きたい」とアピールした。

続いて登壇した阿部氏は、地デジ化による特需があった2011年度と比べ、テレビ製品の需要が大幅に下がってきていることを挙げ、「ユーザーはより特長のあるテレビを求めてきている。例えば高画質化や高音質化、大型化などが挙げられる」と述べた。

阿部正治氏

「私たちとしては、“映画館の臨場感と感動”を追求して製品開発を行って行く。ユーザーニーズのある高画質化、高音質化とあわせて、潜在ニーズが高い録画機能や使いやすさも追求していく」とし、高画質・高音質・録画機能・使いやすさを備える“REAL LASERVUE”をアピールした。

テレビ需要が減少している現在、特長のある製品が求められていると阿部氏は語る

三菱のAV製品開発コンセプト

「赤色レーザー光源とシアンLEDを組み合わせることで、今までに出せなかった色彩を鮮やかに表現することが可能となった。さらに迫力のある5.1chサラウンドを実現するスピーカーを備え、音質の臨場感にもこだわっている」とし、さらに本体にはBDとHDDを両方搭載し、録画テレビという特長も備えていることを強調。「三菱こだわりのオンリーワン製品」と締めくくった。

「三菱こだわりのオンリーワン製品」をアピールする

以下、質疑応答の模様をレポートする。

<質疑応答>

Q: レーザー光源を採用したことで、色再現範囲は具体的にどう広がったのか。
A: 白色バックライトを採用した従来モデルは人間の可視範囲の半分くらいまでしか再現できていなかったが、赤が伸びることでその幅が広がった。濃いピンクや山吹色が特に再現できるようになったほか、緑や青系の色も赤に引っ張られて可視範囲が広がった。

Q: “REAL LASERVUE”はどのくらいの出荷台数を見込んでいるか。
A: 公表は控える。

Q: BtoB比率は今後どう変化していくか。
A: 法人は堅調に推移しているので、昨年より比率を上げる。台数ベースで去年は2割いっていなかったが、3割を超えるくらいの規模になる予定。

Q: レーザー技術は今後どう展開していくか。
A: 今回はテレビに活かしたが、ずっとレーザー技術の可能性は追いかけていきたい。さらにレーザーをベースとした技術をフロントプロジェクター等にも活用していきたい。

Q: テレビ事業で黒字化達成を見込んでいるか。
A: 黒字化を目指していきたい。


【問い合わせ先】
三菱電機お客さま相談センター
TEL/0120-139-365

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックやデータを見る
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります