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三菱電機「REAL」発表会詳報 − 録画テレビの潜在ニーズを付加価値商品で掘り起こす

公開日 2011/09/01 19:38 ファイル・ウェブ編集部
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既報のとおり、本日三菱電機(株)は録画対応液晶テレビ「MDR2シリーズ」と「LCD-40DRW2」「LCD-32MR2」を発表した。本項では発表会の模様をレポートする。

■無理なく省エネ。新提案「節電アシスト」を訴求


新提案「節電アシスト」機能を盛り込んだ新製品群
まず登壇したのは、同社常務執行役の梅村博之氏。「2010年度、2011年度第1四半期とも業績は好調。2010年度は猛暑やエコポイント、地デジ移行などにより、大きな売上を上げることができた。2011年度は震災の影響などシビアな状況だが、ピンチをチャンスにして着実な売上拡大を狙う。特に薄型テレビなど家電事業においては付加価値製品を創出し、三菱ブランド力強化・競争力強化を図る」と経営戦略を語る。

三菱電機 梅村博之氏

同社は一昨年の8月から「ユニ&エコ」を提唱し、使いやすく環境に優しい製品を投入。「らく楽アシスト」機能も訴求を行ってきた。今回、さらに「節電アシスト」という新提案を追加し、アピールを行っていく。

同社の調査によれば、夏期ピーク時の家庭での電力需要は全体の約30%を占めるのだという。節電が叫ばれた今夏だが、家庭での節電に「取り組む」と答える方は多いものの、3〜4割の消費者が「生活の快適さが損なわれる」と思うなど、負担を感じているという。

夏期ピーク時に家庭が使用する電力の割合は多いという

節電が必要と分かりつつも、負担を感じている方はいるという

「エアコン、冷蔵庫、テレビなどは消費する電力が多く、ここを削減するために家電メーカーができることは多いだろう。無理なく、それぞれのスタイルで節電できる製品が必要ではないだろうか」(梅村氏)。このような考えから、新提案「節電アシスト」は生まれたのだという。


同社の新提案「節電アシスト」

「らく楽アシスト」「節電アシスト」を核に高付加価値製品を提供していく
「2011年秋、“三菱ならもっと節電!らく楽”をキャッチフレーズに、使いやすく省エネな製品を提供していきたい。またこうした活動で、震災後の復興の一端を担っていきたい」と締めくくった。

2011年の戦略

■録画テレビは潜在ニーズの大きい製品ジャンル

続いて京都製作所 AV機器製造部長の石井良典氏が新製品の特徴を説明。薄型テレビ市場の動向予測についても解説した。

三菱電機 石井良典氏

同社は、2011年の薄型テレビ市場を1,500万台と予想。アナログ停波後、地デジ対応モデルへの買い替え特需は落ち着くが、アナログテレビや初期のデジタルテレビからの買い替え需要により、堅調に推移すると見ているという。

薄型テレビの市場動向

録画テレビの需要は伸びると予想

また、録画テレビの構成比率は今後ますます高くなっていくと予測。「録画テレビは配線も要らず、これ一台あればOKという手軽さ・使いやすさが大きなメリット。潜在ニーズは高く、2012年度には21%まで伸びると予測している」(石井氏)。なお、BDドライブとHDD両方を内蔵したタイプの録画テレビのなかで、同社製品は今年4〜7月のPOSデータでは約40%のシェアを獲得したという。

新製品の位置付け

「今回発表した新製品のように、今後も“録画テレビは三菱“と思っていただけるような高付加価値製品を多数提供していきたい」(石井氏)。

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