Wi-Fi機のみでの展開
ソニー、“Xperia Tablet S”を日本投入 − 9/15発売
■その他のアプリ − スマホ連携「Xperia Link」など
Xperiaスマートフォンと連携してテザリングが行えるアプリ「Xperia Link」も用意されている。本機能を利用するためには、2011年春以降発売のテザリング機能搭載Xperiaスマートフォンと、タブレットの発売に合わせて無料公開されるアプリ「Xperia Link」をダウンロード、インストールしておく必要がある。なお、Xperia Tabletの側にはプリインストールされている。タブレットのホーム画面には、アプリがウィジェット表示され、アクセスを簡易化している。なお、他社製のテザリング対応スマートフォンでも「Xperia Link」をインストールすれば、本機能が使える可能性あるという。
機能を利用するためには、Bluetoothでタブレットとスマートフォンをペアリングしておき、テザリング機能のON/OFFや接続/切断などコントロールコマンドの伝送を行えるようにしておく。初期設定は最初の一回だけでよい。接続とテザリング機能を有効にすれば、スマートフォンの3G/LTE通信経由でインターネットへの接続が可能になる。
Sony Tabletシリーズにも搭載されていた「リモコン」アプリも機能を拡張して「マクロ」を追加。複数のキー操作を一つのアクションとして登録しておくことができる。複数機器にまたがる最大16までのキー操作が記憶できるので、BSやケーブルテレビのチャンネル切換や、機器をまたがった操作がワンボタンで行える。マクロのアクションは6つまで、リモコンアプリの画面下部に配置して、アクションも自由に名前をつけられる。なお、後述のミニアプリからもマクロの操作が行える。細かなところではリモコンアプリのスキンのバックグラウンドカラーが6種類から選択できるようになった。
「ゲストモード」機能は、家族や友人、複数のユーザーで1台のXperia Tabletを共有したいときに便利な機能。ゲスト用のホーム画面を作成して、ゲストが利用できるアプリを限定できる機能。ゲストモードは10件まで登録でき、壁紙やアイコンの配置もカスタマイズが可能。なお本機能はマルチユーザー管理のセキュリティ保護が目的ではないため、例えばホームとゲストでメールの閲覧権を制御するといった使い方には対応していない。
「スモールアプリ」は4月末にアップデートされたAndroid 4.0から対応した機能。Android OSではマルチタスク起動時でも「1画面・1アプリ」表示が基本となるが、スモールアプリはウィジェットのように使うことができ、例えばWebブラウザーアプリをメインで起動しながら、電卓をオーバーレイ表示するといった使い方が可能になる。
4月のアップデートからSony Tabletシリーズ向けに提供するブラウザ/リモコン/電卓のほかに、本機からは標準搭載のスモールアプリとしてレコーダー(ボイスレコーダー)/タイマー/メモ/クリップ(画面キャプチャー)の4つが加わり、合計7つのスモールアプリがプリインストールされる。
またサードパーティー開発によるホームスクリーン用ウィジェットを、スモールアプリに変換して使うことができる。例えばGmailアプリをスモールアプリとして登録して、Webブラウジングしながらメールのチェックもできる。
情報整理のツールアプリ「スクラップブック」もプリインストールした。機能はメモ/クリップ/スクラップブックの3つ。メモは手書き入力/キーボード入力の両方に対応する。メモは保存するとスクラップブック上で管理される。クリップは画面のキャプチャーをして、画像としてスクラップブックの中に取り込んでおける機能。スクラップブックはスモールアプリから起動ができ、Webブラウザーや地図アプリを見ながら、画面をクリップしてスクラップ時の情報と一緒に保存しておくこともできる。
その他、Evernote/Skype/Gameloft/Amazon.comなどパートナーアプリもプリンストールされる。
スモールアプリやIRリモコンについてはXperia Tablet向けにSDKを公開していく。
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