高精度な裸眼3Dレンダリングを実現
ドルビー、3D映像技術スイート「ドルビー3D」を説明
Dolby Japan(株)は本日記者向けに、蘭Philipsの協力を得て開発した3D映像技術スイート「ドルビー3D」の説明会を開催した。
「ドルビー3D」は今年4月に発表された新しいソリューション(関連ニュース)。今年のNABやIBCにも出展され、高い評価を得たと同社では説明している。
ドルビー3Dは、テレビだけでなくSTBやタブレット、スマートフォンなどでも利用できる、マルチデバイス対応の3D映像技術。アクティブ/パッシブ3Dメガネを利用するメガネ式3Dだけでなく、裸眼3Dディスプレイにも対応している点が注目される。
また放送事業者やVOD事業者などコンテンツの送り出し側から、受け手となるディスプレイ側の技術まで、トータルソリューションを提供している点も大きな特徴だ。
技術の開発にあたってはPhilipsの3D映像関連や映像符号化/伝送関連の知的財産権が活用されているというが、ライセンスはドルビーが行い、Philips以外のAVメーカーにもライセンス供与を行っていく。
映像コーデックにはH.264/MPEG-4 AVCを採用。2DのフルHD映像と同じデータ量で高画質なフルHD 3D映像を伝送するため、サイドバイサイド映像に加え、「エンハンスメント層」を独自に用意。もとのフルHD 3Dからサイドバイサイドに変換する際、後から再度フルHDに戻すためのデータがこのエンハンスメント層に含まれている。このデータを活用することで、機器側でもとのフルHD 3Dに近い品位の映像を展開することが可能となる。なお、テレビが2D対応だったり、3D映像を視聴しないときには、このエンハンスメント層は無視され、悪影響を及ぼさない。
国内のBSデジタル、110度CSデジタル放送はMPEG-2で放送されているためドルビー3Dは使えないが、スカパー!プレミアムサービなどのH.264を使用する放送やVODなどでは、ビットレートを同程度に保ちながら高品位な3D映像を実現できる。
またドルビー3Dは裸眼3Dにも対応。デコーダー側で、右眼・左眼映像をリアルタイムに解析し、裸眼3D映像のための奥行き情報を抽出。そこからモデリング操作などを行い、多視点レンダリングを行うレンダラーを備える。
本日の発表会には、Philips社製の裸眼3Dテレビ試作機でデモが行われた。裸眼3Dはレンチキュラー式で、4Kパネルの表面に、かまぼこ型のレンズを斜めに配置することで右眼と左眼に別々の映像を見せる。視点数は28視点となる。
そのほか、ドルビー独自のリアルタイム2D→3D変換技術も装備。同社では「最先端のもの」としており、2D映像を自然な3D映像に変換できる。
メガネを使った二眼立体視の場合も裸眼立体視の場合も、ユーザーの設定または自動設定により、3D映像の遠近感や強度の調整が可能。画面サイズなどによって3D映像の見え方を最適化する。
同社 事業開発部 マネージャーの勅使河原 智氏は、ドルビー3Dのメリットとして、消費者にとっては「快適で楽しい3D視聴体験をもたらす妥協の無いアプローチ」が行えると説明。
さらに機器メーカーにとってのメリットについては「ピクセル精度の変換/多視点レンダリングモジュールによって、業界で最も奥行きが正確な3D映像を生成できる。またデバイスに非依存のため、製品開発と結合試験を並行して実施でき、開発期間を短縮、製造コストを削減できる」と述べ、技術の完成度の高さに自信を示した。
なおドルビー3Dは、10月31日(水)から11月2日(金)までパシフィコ横浜で開かれる「FPD International 2012」のフィリップスブースでデモが行われる予定で、56インチの4K裸眼3Dディスプレイや23インチのPC向けディスプレイ、9インチのタブレット向けディスプレイ、4.5インチのスマートフォン向けディスプレイなどが出展される予定となっている。
「ドルビー3D」は今年4月に発表された新しいソリューション(関連ニュース)。今年のNABやIBCにも出展され、高い評価を得たと同社では説明している。
ドルビー3Dは、テレビだけでなくSTBやタブレット、スマートフォンなどでも利用できる、マルチデバイス対応の3D映像技術。アクティブ/パッシブ3Dメガネを利用するメガネ式3Dだけでなく、裸眼3Dディスプレイにも対応している点が注目される。
また放送事業者やVOD事業者などコンテンツの送り出し側から、受け手となるディスプレイ側の技術まで、トータルソリューションを提供している点も大きな特徴だ。
技術の開発にあたってはPhilipsの3D映像関連や映像符号化/伝送関連の知的財産権が活用されているというが、ライセンスはドルビーが行い、Philips以外のAVメーカーにもライセンス供与を行っていく。
映像コーデックにはH.264/MPEG-4 AVCを採用。2DのフルHD映像と同じデータ量で高画質なフルHD 3D映像を伝送するため、サイドバイサイド映像に加え、「エンハンスメント層」を独自に用意。もとのフルHD 3Dからサイドバイサイドに変換する際、後から再度フルHDに戻すためのデータがこのエンハンスメント層に含まれている。このデータを活用することで、機器側でもとのフルHD 3Dに近い品位の映像を展開することが可能となる。なお、テレビが2D対応だったり、3D映像を視聴しないときには、このエンハンスメント層は無視され、悪影響を及ぼさない。
国内のBSデジタル、110度CSデジタル放送はMPEG-2で放送されているためドルビー3Dは使えないが、スカパー!プレミアムサービなどのH.264を使用する放送やVODなどでは、ビットレートを同程度に保ちながら高品位な3D映像を実現できる。
またドルビー3Dは裸眼3Dにも対応。デコーダー側で、右眼・左眼映像をリアルタイムに解析し、裸眼3D映像のための奥行き情報を抽出。そこからモデリング操作などを行い、多視点レンダリングを行うレンダラーを備える。
本日の発表会には、Philips社製の裸眼3Dテレビ試作機でデモが行われた。裸眼3Dはレンチキュラー式で、4Kパネルの表面に、かまぼこ型のレンズを斜めに配置することで右眼と左眼に別々の映像を見せる。視点数は28視点となる。
そのほか、ドルビー独自のリアルタイム2D→3D変換技術も装備。同社では「最先端のもの」としており、2D映像を自然な3D映像に変換できる。
メガネを使った二眼立体視の場合も裸眼立体視の場合も、ユーザーの設定または自動設定により、3D映像の遠近感や強度の調整が可能。画面サイズなどによって3D映像の見え方を最適化する。
同社 事業開発部 マネージャーの勅使河原 智氏は、ドルビー3Dのメリットとして、消費者にとっては「快適で楽しい3D視聴体験をもたらす妥協の無いアプローチ」が行えると説明。
さらに機器メーカーにとってのメリットについては「ピクセル精度の変換/多視点レンダリングモジュールによって、業界で最も奥行きが正確な3D映像を生成できる。またデバイスに非依存のため、製品開発と結合試験を並行して実施でき、開発期間を短縮、製造コストを削減できる」と述べ、技術の完成度の高さに自信を示した。
なおドルビー3Dは、10月31日(水)から11月2日(金)までパシフィコ横浜で開かれる「FPD International 2012」のフィリップスブースでデモが行われる予定で、56インチの4K裸眼3Dディスプレイや23インチのPC向けディスプレイ、9インチのタブレット向けディスプレイ、4.5インチのスマートフォン向けディスプレイなどが出展される予定となっている。