音質や使い勝手も強化
三菱、液晶テレビ“REAL LASERVUE”新フラグシップ機 − 青色用/緑色用LEDの搭載などで高画質化
音量や人の声を自動調整して聞きやすくする「おすすめ音量」と「声ハッキリ」も引き続き搭載。音で画面の文字を読み上げる「しゃべるテレビ」と「報知音」も備えている。
3Dの奥行き感や飛び出し感を好みに調整できる「奥行きアジャスター」機能なども搭載。リモコンには大きな文字で判りやすいよう配慮した、シートボタンの「グット楽リモコン」を採用し、テレビの角度をリモコンから操作できる「オートターン」機能も引き続き採用している。
好みの番組を探し出して録画する「おすすめ自動録画」も装備。なお、録画機能にトラブルが起きた際もブルーレイディスク ドライブとハードディスクだけを取り外して修理可能。修理中もテレビが見られるよう配慮している。また、様々な省エネ機能を簡単に設定できる「節電アシスト」も搭載している。
ネットワーク関連の機能では、DLNAに対応するほか、アクトビラ/TSUTAYA TV/GIGA.TVなどのサービスにも対応。専用アプリ「REAL Remote」を使用すればiPhone/iPadをリモコンにすることもできる。
そのほかデザイン面では前モデルよりも狭ベゼル化。LCD-55LSR3に対して約25mm細くなったアルミ製の細い画面枠を採用した。なお、画面枠およびスタンドにはヘアライン加工を施している。
発表会では、石井氏が同社のAV事業に対する基本戦略も説明。テレビ市場について、アナログ停波時の買い替え特需の反動で昨年は前年度比35%に需要が縮小したこと、2013年度も消費税率アップの先買いを含めても600万台程度の需要に留まるのではないかという予測を紹介する。「このようななかで、高画質、高音質、使いやすさ、大画面というAVの本質的なニーズが高まってきている」とした。
また、BDレコーダー内蔵テレビを多く揃える同社のラインナップに言及。「白物家電のような使いやすさが好評だ。アンケートでも約6割が次も録画テレビを買いたいと回答している」と述べ、録画テレビには潜在的なニーズがあると説明。「今後も構成比で全体の4%程度と堅調に推移していくとみている」と語った。
そして「らく楽アシスト」などユーザーフレンドリーな機能を盛り込んだ「スマートクオリティ」コンセプトの商品展開を強化するとともに、半導体レーザーや車載スピーカー音響技術、BtoBでの販路の活用など、総合電機メーカーの強みを活かした製品開発・販売を行うと説明。「規模ではなく、価値オンリーワンの戦略を推進していく」とした。