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FitEarからユニバーサルタイプの新イヤホン「Parterre」

【ヘッドホン祭】ラディウス、ヘッドホンアンプ試作機公開/ミックスウェーブ取扱いブランドから新製品多数

公開日 2013/05/12 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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「春のヘッドフォン祭2013」が東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催された。本記事ではラディウス、ミックスウェーブ、須山歯研、サザン音響のブースの模様をレポートする。

ラディウス

ラディウスは、開発中のヘッドホンアンプ2機種を参考出展した。ラインナップは据え置きタイプの「HP-SAF11」と、ポータブルタイプの「HP-PAF11」で、2機種とも圧縮音源データを補間する新日本無線の「ReBirth IC」を搭載している。

HP-SAF11

HP-PAF11

HP-SAF11は、新日本無線のハイエンドオーディオ用オペアンプ「MUSES8920」を採用。内部はL/R信号をセパレートして伝送する構造とし、信号の相互干渉を防ぐことで音質劣化を抑えている。開発中のモデルで、発売時期や価格等は未定。

HP-PAF11は、新日本無線のピュアオーディオ用アンプ「NJU72081」を採用。独自の電源技術を搭載することで、出力コンデンサーを省略し低音の音質劣化を低減した。周波数特性は20Hz〜20kHzで、SN比は-100dB、ゲインは+6.4dB。800mAhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、約3時間の充電で20時間の連続駆動に対応する。こちらは9月発売を予定しており、価格は14,800円前後を想定している。

そのほかに、ブース内では同社製イヤホン専用のiOSアプリ「Ne AUDIO」の体験デモも実施。スウェーデンの音響研究機関であるDirac社とradiusの共同開発によって生まれたアプリで、「Dirac HD Sound」技術を搭載する。エフェクターやイコライザー機能を搭載するアプリとは異なり、再生音質に影響を与えるインパルス特性のパルス波形を整形し、波形の乱れを抑えるシステムで、周波数特性を同社製のイヤホン各モデルに最適化する。

ラディウスイヤホン専用のiOSアプリ「Ne AUDIO」

現時点での対応モデルはドブルベシリーズのみだが、今後のラディウス製イヤホンは基本的に対応予定

アプリ価格は250円で、AppStoreで発売中。現在の対応モデルは“ドブルベ”シリーズのみだが、今後同社が展開するイヤホン製品は基本的に対応することがアナウンスされている。


ミックスウェーブ

ミックスウェーブのブースでは、同社が取り扱う多くのブランドから新製品が登場した。

Beat Audioからは、イヤホン用のバランス駆動ケーブル「Oslo II」が登場。従来モデル「Silver Sonic MKV Cable」では導体の処理に銀メッキを採用していたが、上位モデルとなるOslo IIでは純銀を採用することでさらに音質向上を図っている。発売日は未定だが、価格は7〜8万円程度を想定しているとのこと。

Oslo II

導体に純銀を使用している

ALO AudioからはUSBケーブル「Green Line USB」が出展された。信号線と電源線を完全にセパレートした構造により音質劣化を抑えたことがポイントで、導体には純銅と銀メッキを採用している。ケーブル長は0.5m。6月中に2万5千円前後での発売を予定している。

Green Line USB

CEntranceからは、バランス駆動対応のポータブルDAC/アンプ「HiFi-M8」を出展。アナログ出力端子別に3種類をラインナップする。3モデルそれぞれの出力端子は、1つ目が「4ピンバランス+6.3mmヘッドホン+3.5mmミニと同軸のコンボ端子」、2つ目が「4ピンマイクロバランス+6.3mmヘッドホン+3.5mmミニと同軸のコンボ端子」、3つ目が「L/Rの3ピンバランス」となる。

HiFi-M8。出力端子の形状別に3種類をラインナップする

HiFi-M8の背面部

1/2/10Ωの三段階でインピーダンスを切り替えることができるほか、ゲイン調整、低域と高域のブーストなどの機能にも対応する。3機種とも6月下旬の発売を予定しており、価格は8万円前後となる見込み。

また、台湾Mhdt LaboratoryのUSB-DDC「USBridge」のマイナーチェンジモデルも出展。内部にアナログのDACチップが追加され、端子部に新しくラインアウト端子を搭載した。6月中に3万円前後での発売を予定している。そのほかに、JH Audioのカーボンシェル採用カスタムイヤホンとカーボン製のイヤホンケースも参考出展された。

USBridgeのマイナーチェンジモデル

新たにラインアウト端子が追加された


JH Audioのカーボンシェル採用カスタムイヤホン(左)とイヤホンケース(右)

須山歯研

須山歯研は、同社が展開する“FitEar”ブランドの新イヤホン「Parterre(パルテール)」を出展。ブースの前には試聴を希望する来場者が長い列を作っていた。

Parterreの製品一式

Parterre

Parterreは、FitEarがカスタムイヤホンで確立した技術を投入したユニバーサルタイプのイヤホン。詳細な仕様は現段階では非公開とのことだが、バランスドアーマチュアドライバーを搭載しており、担当する周波数レンジを完全に独立させるアコースティックフィルタ&ネットワーク構造により、澱みのない音質の実現を図っている。今回のヘッドフォン祭イベント会場では、7万9,800円で特別に先行発売を行っていた。


サザン音響

サザン音響のブースでは、ダミーヘッドマイク“SAMREC(サムレック)”「2500Pro」をフィーチャー。同モデルで「第60回ザよこはまパレード(国際仮装行列)」をバイノーラル録音した音声の試聴デモを行っていた。

サザン音響ブースの様子

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