「デフレ脱却したデジタル家電」
テレビの市場動向は?ドコモ「2トップ戦略」の効果は? − BCNがデジタル家電市場動向を解説
画面サイズ別では、2012年6月に初めて40型以上モデルが3割を超えたこと、平均インチサイズも過去最大の32.8インチとを記録したことを紹介し、大型化傾向が顕著に表れたと説明。また、各サイズとも平均単価も回復しており、これらの理由によってテレビの単価が上昇しているとした。なお、直近の2013年6月のメーカー別シェアは43.7%でシャープがトップ、東芝17.2%、パナソニック14.6%、ソニー7.3%と続いた。
BDレコーダーも、販売台数、金額、平均単価とも回復傾向。「テレビと比べると回復の途上だがボトムからは1割以上回復してきた」という。
なお、前年同月比の数値でみると、テレビ、レコーダーとも台数は二ケタ割れが続いている。販売金額ではテレビが前年並みまであと一歩の状況まで回復しているが、レコーダーは金額も二ケタ割れのまま停滞している。
■デジカメは明確な高付加価値化が進む/Ultrabookシェアはソニーが独走
2012年1月には平均単価が2万円を切るところまで価格下落の進んでいたデジタルカメラも回復傾向にあると説明。レンズ交換型と一体型を合計した全体の市場動向では、2013年6月に平均単価31,700円と過去3年で最高値を記録したという。
この背景には、レンズ一体型では高画素化や高ズーム倍率化などがあり、レンズ交換型でも一眼レフ、ミラーレスともに好調な状況があると説明。「金額のほうが台数を上回っている、つまり単価、販売金額が伸びている。テレビに比べるとかなり明確に高級化路線が表れている」とコンデジ市場について述べるとともに、レンズ交換型についても「明確な高付加価値化がカメラ市場では進んでいる」とした。