フォステクス、デジタルFIRフィルター採用アクティブモニターSP「PX-6」
16.5cmウーファーと2.5cmのソフトドームトゥイーターを搭載する2ウェイバスレフ型で、今年4月に登場した「PX-5」(関連ニュース)の上位モデルとなる。
ウーファーは、アラミド繊維を混合することで強度を高めたダイヤフラムを採用しており、さらにクリムゾン樹脂に浸すことにより不要な共振も抑える構造としている。エッジにはブチルゴムを使用し、アラミド繊維のダンパーとあわせて分割共振を適度に吸収するよう配慮した。磁気回路には強力なマグネットを搭載している。トゥイーターには、軽量で安定度の高いUFLC振動板を採用している。
デジタルアンプを搭載し、定格出力は低域が50Wで高域が28W。
デバイディングネットワークにはデジタルFIRフィルターを採用し、厳密なタイムアライメントを取ることによって位相干渉を抑え、フルレンジスピーカーに匹敵する定位を実現するとしている。また、BASS調整のロールオフ周波数に連動したサブソニックフィルターを採用することにより、再生帯域外の不要な超低音ノイズを低減する構成とした。
0~180度/20ステップで位相調整が可能なハイパスフィルター機能も搭載しており、サブウーファーと組み合わせて使用する際には最適な位相調整が行える。
再生周波数帯域は48Hz~20kHz。SN比は96dBで、歪率は0.1%、クロスオーバー周波数は2kHzとなる。サブソニックフィルターは48Hz。
ボリューム/トリムの調整には、経年変化がなく摺動ノイズに影響されないというロータリーエンコーダーを採用。調整範囲は、トゥイーターレベルを音圧0.3dB刻みで±3dB、ウーファー付近は低域ロールオフ周波数を20段階で調整できる。
そのほか、本機に入力信号のない状態が約4時間続くと自動的に消費電力を下げるスタンバイ機能も備えている。また、音量を電源ON時に設定された音量レベルまで徐々に上げていき、不用意な入力によるトラブルを防止するフェードイン機能も搭載する。
本体サイズは208W×335H×253.3Dmmで、質量は約7kg。入力端子は、XLR-3-31コネクターと、標準フォーン+RCAピンの一体型コネクターを備えている。
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フォステクスカンパニー
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