デジタルサイネージとしての活用にも期待が集まる
【CES】東芝が提案する「鏡面一体型ディスプレイ」− AVとインテリアの融合を目指す
1月7日から1月10日の4日間にわたって米ラスベガスで開催された「2014 Onternational CES」。東芝ブースでは、こちらでお伝えしたように、“プレミアム”4K REGZAや画角21対1の「5K」テレビなどが出展され注目を集めていた。
今回の東芝の出展内容は、従来の「テレビ」の枠を越えた、様々な形態の新しいディスプレイを提案していたことも特徴だ。その中でひときわ目を引いたのが、鏡とディスプレイを一体化した新デバイスである。これは、東芝と(株)ハナムラトレーディングの協業で実現したものだ。
上の写真の展示を見て欲しい。一見するとそれは横長の鏡であるが、その表面には様々な映像が写し出されている。実は、この特殊な鏡の中には3台のディスプレイが埋め込まれている。そして、それぞれがテレビとして、ゲーム用モニターとして、あるいは様々な情報の表示用として機能している。しかし外見的には「鏡」であるため、完全にインテリアとして溶け込ませることができる。
左下の写真はキッチン用のディスプレイである。こちらも一見すると鏡なのだが、ディスプレイとして機能し、テレビ番組から料理のレシピまでを表示することができる。さらに、内蔵センサーによって手を画面に触れることなくコントロールすることまでできる。右下の写真は、洗面所の鏡にディスプレイを内蔵した展示だ。
ハナムラトレーディングの代表取締役である花村勇臣氏によれば、この鏡型ディスプレイは、用途に応じて表面の鏡の反射率を調整し、映像の見え方を変えることが可能とのことだ。例えば、ディスプレイとしての用途を優先するならより反射率を下げて映像を見えやすくさせ、インテリアとして用いる場合は反射率を上げて“鏡”としての機能をより強める、といった具合だ。
ハナムラトレーディングはインテリアの製造や施工を手がける会社だが、特にガラス素材を用いた内装やインテリアの製造や、ガラスの加工で高い評価を得ている。この技術が、今回東芝のディスプレイ技術と融合することで、こうした従来にはないディスプレイが実現したのである。
この鏡面一体型のディスプレイは新しいデジタルサイネージとしての展開も想定されている。ブース内には、姿見のような1枚鏡型のサイネージや、石柱状の複数の鏡に分割してディスプレイが埋め込まれたサイネージなど、様々なバリエーションが用意されていた。それぞれが一見して“鏡”なのだが、そこに映像が浮かび上がってくるのである。サイネージ用として反射率を高めた仕様としているため写真ではややわかりにくいかもしれないが、一見すると“鏡”なので、いわゆるモニター然とした圧迫感がなく、周囲に自然に溶け込んでいる。こうした特性を活用しての、商業空間での利用が期待されている。
(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏によれば、今回の“鏡+ディスプレイ”という試みは、テレビやモニターといった従来の領域を越えて、生活空間や商業空間でのディスプレイの新しい役割をもたらすことを目指すものだという。
このような鏡面ディスプレイは、インテリアや建築にAVを融合させた、まさに「Smart Wall」であると本村氏は語る。今年の東芝ブースでは、他にも新たな概念の映像デバイス「BORDERLESS BOARD」や「5 in 1」PCなど、既存のディスプレイの在り方にとどまらない映像デバイスが多数出展されていた。この鏡面型ディスプレイもコンシューマー/ビジネス向けの両方において、ディスプレイの新たな可能性を提示していると言える。
今回の東芝の出展内容は、従来の「テレビ」の枠を越えた、様々な形態の新しいディスプレイを提案していたことも特徴だ。その中でひときわ目を引いたのが、鏡とディスプレイを一体化した新デバイスである。これは、東芝と(株)ハナムラトレーディングの協業で実現したものだ。
上の写真の展示を見て欲しい。一見するとそれは横長の鏡であるが、その表面には様々な映像が写し出されている。実は、この特殊な鏡の中には3台のディスプレイが埋め込まれている。そして、それぞれがテレビとして、ゲーム用モニターとして、あるいは様々な情報の表示用として機能している。しかし外見的には「鏡」であるため、完全にインテリアとして溶け込ませることができる。
左下の写真はキッチン用のディスプレイである。こちらも一見すると鏡なのだが、ディスプレイとして機能し、テレビ番組から料理のレシピまでを表示することができる。さらに、内蔵センサーによって手を画面に触れることなくコントロールすることまでできる。右下の写真は、洗面所の鏡にディスプレイを内蔵した展示だ。
ハナムラトレーディングの代表取締役である花村勇臣氏によれば、この鏡型ディスプレイは、用途に応じて表面の鏡の反射率を調整し、映像の見え方を変えることが可能とのことだ。例えば、ディスプレイとしての用途を優先するならより反射率を下げて映像を見えやすくさせ、インテリアとして用いる場合は反射率を上げて“鏡”としての機能をより強める、といった具合だ。
ハナムラトレーディングはインテリアの製造や施工を手がける会社だが、特にガラス素材を用いた内装やインテリアの製造や、ガラスの加工で高い評価を得ている。この技術が、今回東芝のディスプレイ技術と融合することで、こうした従来にはないディスプレイが実現したのである。
この鏡面一体型のディスプレイは新しいデジタルサイネージとしての展開も想定されている。ブース内には、姿見のような1枚鏡型のサイネージや、石柱状の複数の鏡に分割してディスプレイが埋め込まれたサイネージなど、様々なバリエーションが用意されていた。それぞれが一見して“鏡”なのだが、そこに映像が浮かび上がってくるのである。サイネージ用として反射率を高めた仕様としているため写真ではややわかりにくいかもしれないが、一見すると“鏡”なので、いわゆるモニター然とした圧迫感がなく、周囲に自然に溶け込んでいる。こうした特性を活用しての、商業空間での利用が期待されている。
(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏によれば、今回の“鏡+ディスプレイ”という試みは、テレビやモニターといった従来の領域を越えて、生活空間や商業空間でのディスプレイの新しい役割をもたらすことを目指すものだという。
このような鏡面ディスプレイは、インテリアや建築にAVを融合させた、まさに「Smart Wall」であると本村氏は語る。今年の東芝ブースでは、他にも新たな概念の映像デバイス「BORDERLESS BOARD」や「5 in 1」PCなど、既存のディスプレイの在り方にとどまらない映像デバイスが多数出展されていた。この鏡面型ディスプレイもコンシューマー/ビジネス向けの両方において、ディスプレイの新たな可能性を提示していると言える。