ワイヤレスストレージも製品化
サンディスク、世界最大容量「128GB」のmicroSDXCカードを4月発売
同日発表された「サンディスク エクストリーム プロ USB3.0 フラッシュメモリー」は128GBの記憶容量を持つスティック型のフラッシュメモリー。本製品を旗印に、サンディスクはUSBフラッシュメモリー市場に5年ぶりの再参入を図る。
シリーズブランドに"プロ”が付く製品は128GBの本機のみで、価格はオープンだが、2万円前後になる見込み。
耐久性に優れるアルミニウムの筐体を採用。「SanDisk SecureAccess」ソフトが付属し、128bit AESファイル暗号化とパスワード保護によるプライベートファイルの保護機能も備える。
さらに新カテゴリーの製品として、本体にメディアファイルを保存するストレージとWi-Fi通信機能を搭載した「サンディスク コネクト ワイヤレス メディアドライブ」、USBスティックタイプの「サンディスク コネクト ワイヤレス フラッシュドライブ」の2機種も参考展示された。それぞれ日本での発売に関するアナウンスはなく、今回の発表会ではコンセプトの紹介に止まった。
「サンディスク コネクト ワイヤレス メディアドライブ」は手のひらサイズの筐体に、最大64GBの内蔵メモリーと、128GBのSDXCまで対応するメモリーカードスロットを搭載した。ワイヤレス接続はWi-FiのIEEE 802.11b/g/nに対応しており、スマートフォンやタブレット、PCとワイヤレスで接続して、本体に保存した動画や写真、音楽などのメディアファイルをモバイル機器の内蔵ストレージのように手軽に扱いながら再生できるようになる。
ワイヤレス接続はWi-Fiダイレクトに対応しており、モバイル機器8台の同時接続、5台までの同時ストリーミング再生が可能。動画や音楽ファイルの再生対応形式はモバイル機器の仕様に依存するが、動画は最大720p対応。iOS/Android対応のファイル管理アプリ「SanDisk Connect Wireless Media Drive」のほか、サードパーティー製のプレーヤーアプリとの連携にも対応している。内蔵バッテリーは1500mAh。連続動作は最大8時間。Wi-Fi伝送の暗号化はWEP 128bit/WPA2対応。
USBスティックタイプの「サンディスク コネクト ワイヤレス フラッシュドライブ」は、本体にメモリーを内蔵しておらず、同梱されるmicroSDカードを装着して使う。16GB/32GB/64GBと容量の異なる3種類の製品が揃う。ワイヤレス接続はWi-FiのIEEE 802.11b/g/nに対応。本機のファイル管理アプリは「SanDisk Connect Wireless Flash Drive」。
本体内蔵のバッテリーはUSBで充電でき、容量は1500mAh。連続動作は最大4時間。同時ストリーミング再生が可能な台数の上限が3台となるところも「サンディスク コネクト ワイヤレス メディアドライブ」と異なっている。Wi-Fi伝送の暗号化はWPA2をサポート。
いずれの製品も日本での発売は今のところ未定。発表会のデモンストレーションに展示された実機は、筐体やアプリ連携の完成度も非常に高かったので、遠くない将来に日本展開も期待できそうな製品だ。
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