関係者がウェラブルデバイスの未来も語る
「Wearable TECH EXPO」開幕 − 各社がグラス型やスマートウォッチを多数展示
一方、個人情報の取り扱いや、デバイスを身に着けて街を歩いた際のマナーなどがウェラブルデバイスの課題だとも指摘。長い文章の表示方法についても、新幹線の電光掲示板のように流れていったりといった方法をとるなど改善の余地があるとし、『ウェラブルテックが』『六本木で開催された』などといったように、短い文章を10秒くらいの間隔で次々に表示させていく方法がよいのではないかなどとした。
こうしたウェラブルデバイスの課題については、竹原氏のキーノートスピーチに続いて「スマートグラスの行方」と題して行われたパネルディスカッションでも登壇者らが指摘。
ディスカッションのモデレーターを務めた博報堂DYメディアパートナーズの上路健介氏と作家の湯川鶴彰氏が「装着した状態で街に出て社会的に容認されるか。(装着した風貌が)やっぱりまだ少し怪しい(笑)」「普通のメガネくらいにならないとまだ少し違和感がある」と述べたほか、バッテリー性能も課題のひとつだとした。
一方、BRILLIANT SERVICEの杉本礼彦氏は、「料理中や、手術中の医者など、デバイスを触れないときにジェスチャー操作が行えるのは便利だ」とスマートグラスの可能性を評価。「例えばニンテンドーDSがメガネ型になったら子供は飛びつくだろう。あとはアダルト(笑)。ゲームやアダルトとも相性がよいのではないか」と述べた。
また、Vuzixの藤井慶一郎は「コンシューマのしたいことはシンプル。顔認識機能を利用して、同級生にあったときに『誰だっけ』というのをこっそり調べたりしたい」と、ユーザーニーズについてコメント。スマートフォン端末を相手にかざすわけにはいかないが、スマートグラスならば自然に調べられるといったメリットも紹介するなどした。