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Atmosにはアップデートで対応予定

パイオニア、Dolby Atmos対応AVアンプ「SC-LX58」- 新音場補正技術などでサウンド向上

公開日 2014/07/10 13:00 ファイル・ウェブ編集部
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パイオニアは、「Dolby Atmos」にアップデートで対応するAVアンプ「SC-LX58」を9月上旬に発売する。価格は178,000円(税抜)。


SC-LX58

先日アナウンスされた製品が正式に発表されたかたち(関連ニュース)。Dolby Atmos対応アップデートの時期や方法については後日改めて発表されるとのことだ。

■ESS製DAC2基を全ch搭載&共同開発部品で音質向上

9ch同時ハイパワー出力(720W)が可能なClass D“ダイレクト エナジーHDアンプ”を搭載。半導体チップを基板に直結させた独自パワー素子「Direct Power FET」や、シンプルでクリーンな回路構成などにより、高音質化とレスポンス性能向上を実現したとのこと。また、ルビコン社と共同開発した「PML MUコンデンサー」を採用。これはメッキに磁気ひずみのない非磁性体を使っており、抑圧感を抑え透明感と開放感ある音質を実現するという。

各ch出力720Wの“ダイレクト エナジーHDアンプ”を搭載。

ルビコン社と共同開発した「PML MUコンデンサー」を採用。

また、全chにESS社のSABRE 32bit Ultra DAC(ES9016S×2基)を採用し、専用DAC基板に搭載。配線距離を最短にしたほか、専用電源供給も行っている。ノイズを受けにくくするとともに安定したグランド構造とすることで、D/A変換の精度向上を図っている。

全chにESS社のSABRE 32bit Ultra DAC(ES9016S×2基)を採用した。

更に、新日本無線社と共同開発した新型オペアンプ「NJM4585」を採用。こちらは素子の配置や金ワイヤー採用など細部にもこだわることで、DAC性能を最大限に引き出すことができるという。


■進化した音場補正機能でDolby Atmosもより効果的に再生

自動音場補正機能「MCACC」も進化し「MCACC Pro」に。こちらは「周波数」と「音圧レベル」に加え、「時間軸」の要素を加えた音場補正を行えるようになった。また、低域の再現力を向上させる“デュアル サブウーファーEQ補正”を搭載。2つのサブウーファーを独立に調整可能で、よりクリアで質の高い低音再生を実現するという。

さらに、スピーカー内で発生する低音と高音の時間的なズレや、チャンネル間で異なる位相特性をAVアンプ側で測定・補正し、全帯域の位相を揃える「フルバンドフェイズコントロール」機能により、明確な音像定位と優れた音場の広がりを実現するとのこと。また、ソースに由来する低域のズレを全自動リアルタイム補正する「オートフェイズコントロールプラス」機能により、チャンネル間の自然な音のつながりを実現するという。

以上のような音場補正技術により、オーディオ信号にハイト(高さ)成分とメタデータ(位置・時間情報)を付加したドルビーラボラトリーズの最新サラウンド技術である「Dolby Atmos」の三次元的サラウンド空間もリアリティ豊かに描き出すことが可能とのことだ。


■HDMI2.0対応/ハイレゾマルチ再生も可能

HDMI端子は8入力3出力搭載。HDMI2.0にも対応し、4K/60p/4:4:4の伝送が可能。同社は「フルスペックの4K規格映像をサポートしており、接続機器のパフォーマンスを最大に引き出せる」とアピールしている。また4Kパススルー/アップスケーリング機能も備えている。

また、DSDやハイレゾ音源再生、ネットワーク再生などのトレンドにも対応。FLAC/WAVのマルチチャンネル(96kHz/24bit 5.1ch)再生も可能となっている。16ビットや24ビットの音声を32ビットに拡張処理する「Hi-bit32 Audio Processing」機能、デジタルフィルター機能、アップサンプリング機能を有機的に掛け合わせることで、2chソースを最大192kHz/32bitまでアップスケーリングできる「オーディオスケーラー」機能も用意している。

筐体は、メインシャーシとパワーアンプ専用シャーシを絶縁体を介して締結することでプリ部/パワー部を電気的に分離する「インシュレーテッドデュアルシャーシ」を採用し、セパレートアンプを組み合わせたのと同等の性能・音質を実現するとしている。

筐体の内部構造

メインシャーシとパワーアンプ専用シャーシは絶縁体を介して締結されている。

操作面では、今年春リリースされたアプリ「iControlAV5」での操作に対応。付属リモコンはボタンレイアウトなどを見直し操作性を向上させた新デザイン。機器接続をサポートする「AVナビゲーター」機能も搭載している。


なおPhile-webでは「SC-LX58」開発者陣にインタビューを実施し、初のDolby Atmos対応AVアンプ開発の裏側に迫った。その内容は近日掲載予定だ。

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