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DSD再生や4K/60pパススルーにも対応

デノン、Dolby Atmos対応のミドルクラスAVアンプ「AVR-X4100W」

公開日 2014/08/15 10:00 ファイル・ウェブ編集部 小澤貴信
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■細部にまで音質対策が施されたアナログ部

4基の32bit DSP搭載をはじめ最新のデジタル技術が投入されたAVR-X4100Wだが、アナログ部分についても入念な音質対策が施されている。パワーアンプの初段の差動増幅段には、特性のそろった2つのトランジスターを内包した「デュアル・トランジスター」を採用。微小信号の表現力を高め、低域の安定感を向上させた。

AVR-X4100Wの背面端子部

パワーアンプ出力段の保護回路も刷新。パワートランジスターの温度変化をリアルタイムにモニターする回路を追加することで、従来の電流リミッター回路を排除。ピーク電流が大幅に強化されたことで、微小信号から大きな信号まで音色を変えることなく、余裕を持って再生することが可能になったという。

電源部のブロックコンデンサーには、大容量12,000uFのカスタムコンデンサーを採用し、大出力時の安定した電力供給を実現。DCサーボ回路には大容量コンデンサーを採用することで、可聴帯域下の低域再生も可能な周波数特性を備えた。なお、本機は4Ωスピーカーの接続にも対応する。

オペアンプについては、チップ内部の構成やワイヤリングの見直しを行い、高品質なシリコンウェファーの採用によって音質対策が図られた、オーディオ専用品を搭載する。

さらに、プリアンプとパワーアンプのグラウンドを分離することで、相互干渉を抑制。ガラスヒューズ、オーディオグレードのフィルムコンデンサーや抵抗など、音質を左右する部品の見直しも行い、サウンドの追い込みを徹底している。

■対応プレーヤーとの組み合わせでジッターレス伝送技術「Denon Link HD」に対応

デノンのBDプレーヤー「DBT-3313UD」と組み合わた際には、独自のジッターフリー伝送技術「Denon Link HD」を使うことができる。この機能は。AVアンプのDACを動作させるマスタークロックを、専用端子を同軸ケーブルで接続することでプレーヤーへ供給するというもの。AVアンプとプレーヤー間で同一クロックを共有することで、ジッターを抑えたデジタル音声伝送を実現できる。

「DENON Link HD」は本機とプレーヤーの専用の同軸端子を接続することで可能となる

「DENON Link HD」では、AVアンプとプレーヤーでのマスタークロック共有が可能となる

専用プレーヤー以外の接続でも、「ハイブリッドPLLクロックジッターリデューサー」でジッターを低減。HDMI接続だけでなく、光、同軸デジタルでの接続や、A/D変換されるアナログ接続でも、それぞれに最適化したジッターの低減を行う。

■自動音場補正機能は「Audyssey MultEQ XT32」を搭載

自動音場補正機能については「Audyssey MultEQ XT32」を搭載。最大8か所の測定データを解析して最適なチューニングを行う。さらに「Sub EQ HT」も装備。2台のサブウーファーを接続した際には個別の測定を行い、それぞれに最適な音量、距離の補正およびイコライジングを行うことができる。

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドDENON
  • 型番AVR-X4100W
  • 発売日9月中旬
  • 価格150,000円(税抜)
【SPEC】●HDMI:8入力/3出力 ●最大出力:235W(6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動) ●Bluetoothバージョン:ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP 1.2,AVRCP 1.4 ●対応コーデック:SBC,AAC