アニメ関連はアナ雪・ラブライブ!・アイマスが牽引
2014年のCD売上、調査開始来初の2,000億円割れ ‐ アーティスト別売上は嵐が2年連続1位
■アニメ関連音楽はアナ雪に加えてラブライブ!やアイマスが牽引
販売チャネル別に見た2014年のEコマースは1.8ポイント増加し37.5%と過去最大。ただし、その売上金額は前年比96.7%とEコマースだけで見ても2年連続で微減している。一方、リアル店舗の売上金額も前年比89.7%と減少。ただしリアル店舗のシェアは下がり続けているものの、オーディオでは相変わらず過半数となっている。
アルバム・シングル別売上金額をみると、アルバムは前年比92.5%と前年の10ポイント以上の減少より緩やかだったが、シングルは前年比91.1%と過去4年間で最も大きな下げ幅(-8.9ポイント)となった。これは、これまで販売種類を増やすことで売り上げを伸ばしてきたアイドル系アーティストにおいて、調査対象外の限定流通作品の販売が増え、その分一般流通分が大きく下がったことも要因となっている。
アルバム・シングル別平均単価は、前年と比べ、アルバムはプラス60円、シングルはプラス41円と共に上昇。特に下半期になって複数のCDやDVDをセットした3枚組以上の高額商品が増えていることが影響しているという。
邦楽・洋楽ジャンル別売上比率はおよそ82:18と、前年の83:17よりも多少洋楽比率が増加。また、ジャンル別の売上も、邦楽は前年より9.6ポイント下がっているの対し、洋楽では逆にプラス1.1ポイント、特に洋楽・ロック&ポップスでは3.4ポイント上昇している。これは、『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』の好調な売上が増分の大半を占めている(同作品は日本語曲も含まれるが、ここでは洋楽アルバムとしてカウントしている)。
また、アニメ分野の売上を前年と比べると、アルバムはプラス14.3ポイント、シングルはマイナス18.6ポイントで、合計では4.4ポイントの上昇。これは、前述の『アナと雪の女王』の他、『ラブライブ!』、『THE IDOLM@ASTER』に登場する架空のアイドルなどアニメ内のキャラクターが歌うという商品が大量にリリースされていることが好調の要因となっている。