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担当者が特徴をアピール

JVC、音質にこだわった“ウッドコーン”コンポ新入門機「EX-S5」 − シリーズ初のBluetooth対応

公開日 2015/01/29 16:11 ファイル・ウェブ編集部
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そのBluetoothでの再生能力について寺田氏は、ウッドコーンによるアナログ技術、そしてデジタル技術の進化によって音質が向上しているとアピール。今村氏も、EX-S3でのCD再生と本機でのBluetoothとの比較試聴デモを披露するなど、音質面に自信を見せた。

そして、2014年にはハイレゾ対応モデル「EX-N70/50」をまず投入し、そこでのノウハウを活かして「EX-HR9/HR7/HR5」といったハイコンポを展開したことに言及。そしてそうした、ハイコンポのノウハウを投入した入門機として、同社のオーディオ開発理念である「原音探求」を追求したモデルであると説明。「入門機ながら非常にクオリティの高いものが出来上がったのではないかと思っている」とした。

セットステレオ市場は縮小傾向だが、そうした状況下でもウッドコーンの販売やシェアは好調なことも紹介

ウッドコーンは台数に対して2倍の金額シェア。音質に対するこだわりの強いユーザーが、単価が高くてもウッドコーンを選んでいると分析

■徹底した振動対策などエントリー機にも多数のこだわりを投入

音質面ではまず、スピーカーキャビネットを四方留め構造に変更。12mm厚のMDF材を四方留めで組むことによってキャビネットの剛性を上げ、濁りの少ない響きを実現したという。なお、スピーカーは「高さを抑えたデザインにした関係上、容積を確保するため奥行きを少し後ろに伸ばした」(今村氏)という。

JVC 今村氏


キャビネットの内部構造

キャビネットの奥行きが少し伸びた

また、バスレフダクトの径も大型化(25mmから27mm/断面積17%増加)させ、低音の放射効率を改善。これにより低音再生能力も向上させた。加えて、スピーカーターミナルからスピーカーユニットを接続する内部配線には18番線OFCワイヤーを採用。被覆硬度と方向性を指定するといったこだわりの部材を採用することによって、濁りのない伸びやかな音の実現を狙った。

補強桟を追加

また、エンクロージャー内部の補強板位置を最適化。新たに補強桟も追加して剛性を高めた。補強桟の追加によって「音を前に押し出す力を上げた」(今村氏)という。そして従来から引き続きスピーカーユニット後部(マグネット部分)にウッドブロックを最適化して装着。ユニットの取付け位置も1mm単位で調整して、バスレフダクトからの余分な高域成分を制御するよう配慮した。

エンクロージャーに対する各種施策の解説

スピーカーユニットは前述のように8.5chのフルレンジで、EX-S3のものを継承。内周から外周に向けて山谷の高さが大きくなる不均等コルゲーション形状のダンパーによってリニアリティを向上させるなどしている。

ユニットの解説

山谷が不均一なダンパー形状にすることでリニアリティが向上

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルハイコンポ
  • ブランドJVC
  • 型番EX-S5
  • 発売日2015年2月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格46,000円前後)
【SPEC】●実用最大出力:25W+25W(4Ω,JEITA) ●再生可能メディア:音楽CD、CD-R/RW(MP3,WMA) ●Bluetoothバージョン:ver2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP,AVRCP ●対応コーデック:SBC ●スピーカー型式(JEITA):バフレフ型フルレンジウッドコーン 8.5cm×1(4Ω、1本あたり) ●外形寸法:センター部…219W×110H×291Dmm、スピーカー部(1本)…140W×110H×276Dmm ●質量:センター部…2.1kg、スピーカー部(1本)…2.0kg