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計画の詳細は今後のビジョンを説明

ソニー平井CEO「分社化は万能薬ではない」 ‐ 中期経営計画 会見詳細

公開日 2015/02/18 20:36 ファイル・ウェブ編集部
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■投資や新規事業についてなどメディアからは様々な質問が

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.分社という言葉だけ聞くとマイナスのイメージもあるかと思う。分社化によってどう成長していくと考えているのかもっと詳しく聞きたい。

A.分社化によって、例えばソニービジュアルプロダクツもそうだが、厳しい競争環境のなかでどうやって会社を伸ばしていくかという危機感をさらに持って、自分たちで経営していくことになる。こうした意味で、分社化していくことで事業がより強くなっていくことを希望している。また、分社化の遠心力だけが働くのではないかという懸念があるかもしれないが、私の責任としてワンソニーのバランスをとることが重要かと考えている。

Q.取締役会に社外人材が多すぎるという指摘もあるが、取締役会の改革も組織変更に含まれるテーマなのか。また、鈴木氏が副社長に就任するということだが、新たに取締役候補になっていると認識でよいのか。

A.取締役会のありかたは、いろんな形で議論している。適切な社内、社外の人数バランスは常に考えている。鈴木については、鈴木を含めて今後の取締役は指名委員会での議論次第だ。

Q.次の3年間で平井氏が最優先する課題は何だと考えているのか。

A.ひとつというのは難しいが、まずはベースにある商品、サービスの強化だ。また、ROE中心の経営ということで、各事業領域でのPDCAサイクルを回すこと、経営の数値化を商品力の部分と掛け算して、構造改革が一段落したところで、次の成長のための投資ができるソニーにしていくことが課題だと認識している。


Q.成長にむけた投資について、M&Aの話もあったが、具体的にどこに投資していくのか。金額的なところも聞きたい。

A.成長領域に投資を傾斜配分していく。すでに半導体にはかなりの投資をしているし、エンタメもSPEで言えば劇場公開映画よりはテレビ番組やメディアネットワークに投資している。具体的な金額などは申し上げる段階ではないが、さらに積極的に投資していく考えだ。

Q.新規事業については、どの分野に注力していくのか。ヒット商品という単体で考えるのか、それとも商品やサービスの連携ということでの新規事業なのか。

A.SAPでは、あえて事業領域や製品領域を限定していない。色々なバックグラウンドの社員がいるが、彼らの既存領域や既存商品をもっと面白くする観点もあれば、まったく違う、ソニーがこれまで参入していなかった領域でソニーの資産を使えるのではないかというアイディアがいっぱい出てきている。それらを精査しながらビジネス化していくというものだ。ヒット商品については、場合によっては既存カテゴリーでのイノベーションということもあるだろうし、まったく違う分野に出て行くこともあるだろう。

Q.人員削減など構造改革を続けてきて、社内のモチベーション低下など負の影響があると思うがどうなのか。

A.そこは必ず議論されなければいけないポイントだ。改革の後に今後のソニーがどうなっていくのかを社員に示すことが重要かと思う。夢を持ってもらうということでいえば、SAPや、それに似たプログラムをいくつか走らせている。次のステップに向けたマネージメントも心がけている。そのようにバランスをとるようには進めてきた。

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