MPEG-4 ALS対応も検討
ひかりTV、地上波番組の4K見逃し配信/4K IP放送開始を発表。HDR等への対応検討も
現在提供中のチューナー「ST-4100」のアップデートによってサービスを利用できるようになる。また、対応機種や時期の詳細は未定だが、シャープ、東芝から対応チューナー内蔵テレビなどが発売される予定。パナソニックも対応に向けて検討中であるほか、その他主要テレビメーカーとも対応を協議中だという。
4K IP放送の放送チャンネルや編成、価格などについては、決定次第改めてアナウンスする予定。「すでにNTT東西のインフラを使った技術的な確認はほぼ取れている。あとはチャンネルをどうするのか、番組編成をどうするかなどを検討している段階だ」(板東氏)という。
そして板東氏は「現時点で具体的に言える段階ではないが、複数のチャンネルを用意する必要があるのかなと考えている。ジャストアイデアだが、総合編成のチャンネルと、特定の場所にカメラを設置しての垂れ流し映像だったり、テレビショッピングなどを垂れ流すようなチャンネルがあるようなイメージを持っている。ただし予算的な問題などもあるので、なるべく現実的な編成を考えていきたい」と述べた。
また、価格についても言及。「これから検討するが、個人的には有料は難しいだろうとみている。SD画質がHD画質になった際にそれでお金を頂けるかというと難しい状況だった。それと同じように思っている」とした。
■個人クリエイターやアマチュアに4K機器を提供する新たな制作スキーム構築
あわせて、「4K映像制作の新たな仕組み作り」に取り組むとも発表。4K対応機器メーカーと協力してNTTぷららが機材を調達し、それを個人クリエイターや映像制作を学ぶ学生などに貸し出しての4K映像制作を行ったり、定期的なコンテストを開催して優れた4K作品を表彰していく予定であるとした。
「今までの映像コンテンツは、ノウハウを持ったプロが時間と労力をかけながら作るのが普通だった。こうした取り組みは引き続きやっていかねばならないと思うが、一方で、YouTubeなどアマチュアの映像も人気。それに近い仕組みを4Kでも作れないかと考えた」(板東氏)のだという。
4K映像制作においては、HAL大阪/名古屋/東京との提携が決定しており、NTTぷららが同学校の学生に4K対応機器や編集機能を提供。「そうした学生やクリエイターが制作した4K映像の提供を受け、我々(NTTぷらら)や映像の専門家から一定の評価を集めたものをひかりTVで配信するといったようなことも行っていきたい」という。
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